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平成19年6月21日
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この4月に県民の皆さんのご信任をいただきまして、二期目の県政を始めさせていただいたところでございますけれども、いま一番大事なのは、やはり農林漁業、とくに農業の振興ということでございまして、我々は、特段に力を入れていかなきゃいかんと思っているところでございます。
端的に我々のいまの問題意識を申し上げますと、とにかく、いつの間にか大分県の農業生産は九州の中で第7位ということでございまして、その下はないというところまできてしまいました。
いやいや、農地も狭いんだし、あるいは農業生産者も少ないから、それはまあ、そういうことになるよと、全体として農業産出高が少なくなるのはしょうがないと、こう思われるかもしれませんけれども、1戸当たりの農家所得でも、これまた九州で第7位ということでございまして、こっちの方も下がないというような状況でございます。まさに我々は農業について大変追い詰められている状況だと思います。
一方の経済全般の指標では九州ではトップを走っていながら、農業がこういう状況ということで、大変に残念なことだと思っているところでございます。
いま、我々は何をしなきゃいかんのかということをいろいろ考えてみますと、それほどやらなきゃならんことは多いわけでございませんで、なすべきことを着実に実行していくということではないかと思っています。
一つは市場の変化をしっかりと見極めながら対応していく農業生産をしていくということではないかと思っています。
御存じのとおり園芸作物について、いま専門小売店、八百屋さんで売られるのは、わずかに5%ということで、後は量販店で売られる。あるいは中食や外食で売られるということで、加工されて売られるということでございまして、そういう市場が大きく変わった中で、我々がその市場に受け入れられるような生産や売り方をしていかなきゃいかんと思っています。市場をよく見極めながら売っていく努力をしなきゃならんと思っているところでございます。
量販店、あるいは大量に扱う中食や外食店のそういう需要に応じられるような量産をしなきゃいかん。それからまたできるだけ周年でやらなきゃいかんというようなことも市場からの要請としてあるわけでございます。
また、販売の仕方についても、逆に、そういう状況になっているということは相手先がまとまってきたということでございますから、工夫によっては大きな取引先をつかまえることが、よりたやすくなったということでございますから、そういうチャンスでもあると思っています。
この間、佐伯の方のハウスミカンの生産を見学させてもらいました。三戸が集まって生産をしているということでございましたけれども、大変に調子がいいということでございました。なんでそんなに調子がいいかというと、何しろ技を使って4月、5月の連休前に全部出荷できるようにしているということで、そうすると4月のミカンのマーケットでは大分県の県南ハウスミカンのシェアが全国シェアの相当な部分を占めていると、したがって値段も大変にいい値段で売れるのだと、油が高くなって困るというような話しが世間では言われているけれども、我々はそんなものはカバーして十分の利益を得ています、というような話しがあって、これはやはり一番市場のいい時を狙って、技を使って出荷をしている。なるほどこういうのが儲かる農業だと思ったわけでございます。
やはり市場の動向、市場が求めるものを見ながら産出をしていくという体制が必要なのではないかと思います。
そういう意味で我々は県域全体でもう少し品物をまとめて、そして出荷できるような体制をつくっていくこともまことに大事なんじゃないかと思います。
それからまた、販路の開拓についても、もっともっと力を入れていかなきゃいかんということで、この度は東京と大阪と福岡にマーケターを配置することによりまして、マーケットに売り込みをやる。あるいはマーケットが産地に求めるものを把握して、それを産地の方にフィードバックするというような役割を担ってもらおうと思っております。流通、消費を見ながら生産をしていくという、そういう思いを、しっかりとやっていかなきゃいかんと思っているところでございます。
もう一つは生産体制の確立でございます。まさに、この農業法人協会の会員の皆さん方を拝見しますと本当に立派な経営基盤をつくっておられるということで、我々はそういうところにもっともっと目を向けていかなきゃならんと思っているところでございます。
やはり、生産がうまくいってる、経営がうまくいってるところには後継者もしっかりと集まるわけでございまして、そういった意味では、いま問題の後継者対策もやっぱり皆さんのように知恵を出して汗をかいて、そして儲かる農業、持続可能な農業をやっていくというところに大変大事なポイントがあるんじゃないかと。そういうところには後継者も自ずと集まってくると思っておりまして、企業的経営農家なり、あるいは集落営農、法人化された集落営農組織といったようなことに目を向けながらより元気にやっていただけるような体制をつくっていく。そこのところの生産を伸ばしていくということがまた県内全体の生産を伸ばし大分ブランドの確立につながってくるんじゃないかと思っているところであります。
そして、三つ目は、そういう努力とともに、やはり儲かる農業ということを考えますと、できるだけ付加価値を付けていく努力をしなきゃいかん。先ほどハウスミカンのお話しをいたしましたけれども、4月5月、5月も上旬の方だと大変にいい値段で売れる。それ以後は、もうコストを回収できるかどうかというぐらいの話しなんだというようなことがありまして、そういうことで付加価値の高い時期に付加価値の高い物を売り込んでいくということが非常に大事なんじゃないか。また、そういう農業ということも大事でございますけれども、それだけでも限界がある。それならば農業とサービス業を一緒にして、グリーンツーリズムというようなことと一緒になっていく。観光と農業を両立させるような、そういうことによってまた農家の全体所得を上げていくというようなことも大事だと思います。
あるいはコストを下げるということで畜産の餌をどういうふうにやるのか、農業の米作りと一緒に考えながら、米作りで出てくるわらをうまく餌に使いながらやっていくというようなことで、コストを下げるというようなことも大事。
いろいろ付加価値を高めていく。そのためのプラス面を大きくし、あるいはマイナスを小さくするというようなこともこれからの大事なことなのではないかと思っているところでございます。
農業の再生、本当に待ったなしの時期に来てると思います。皆さん方の知恵をいただきながら皆さん方にいろいろ教えてもらいながら、皆さん方と共に汗をかいて、そして大分県の農業再生を図っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 |
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