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新年互礼会 知事あいさつ
平成21年1月5日
  皆さん、明けましておめでとうございます。
  きっとお揃いでお健やかに新春をお迎えになられたことと心からお慶びを申し上げます。
  旧年中は県政推進に当たりまして、何かとご心配をおかけし、またご協力を賜りました。この場をお借りしまして、厚く御礼を申し上げますとともに、今年は旧倍のご心配をおかけしますが、引き続きくれぐれもよろしくお願いを申し上げる次第でございます。
  やはり心配事と言えば、経済や景気のことでございます。昨年末、政府が経済見通しを発表しております。それによりますと、平成20年度は、マイナス0.8%の成長、そして今年の4月から始まる平成21年度は、0.0%の成長ということになっております。そして、それに加えて、「世界的な景気後退の中で厳しい状況は続くが、一連の経済対策によって、年度後半には低迷を脱することが期待される。ただし、世界の状況によってはさらに下ブレするリスクもある」というコメントでありまして、なかなか厳しい状況でございます。
  特に、今年の前半は、景気がますます厳しい状況になっていくだろうと思われます。
  我々はそこのところを頭に置いて、この時代を乗り切る対策を考えていかなければなりません。
  私ども県といたしましては、三つのことをぜひやっていこうではないかと言っております。一つは、何と言いましても、大分県の経済を支えていただいております中小企業や農林漁業、事業者の皆さん方の応援でございます。
  全体の景気が落ち込んでおります。それだけの準備が出来ておらず、資金的にも大変苦しい状況が続くということで、すでに補正予算で私ども制度金融の拡充をやっているところでございます。制度金融を活用したり、その裏打ちとして信用保証制度を活用したりということで、農林漁業、商工業の応援をして、この厳しい時代を何とか乗り切ってもらいたいと考えているところでございます。中小企業の応援をやっていかなければなりません。
  二つ目は、雇用の問題でございます。こういう厳しい時代でございますから、雇用はもちろん、今のままで続いてもらえれば一番よいのですが、なかなかそうはいかないという面もあります。そういう時に職業訓練をやって新しい雇用の場に転換することを応援するということも大事でございます。
  申すまでもありませんが、ものづくり、工業の方は、今大変でございますけれども、農林業の方は、昔から人手不足ということで誰かよい人はいないかと言っております。
  介護や福祉の世界でも同じようなことでございます。従って、いろいろ職業訓練、あるいは、ものづくりの方でも高度の技術者は不足しているという状況ですから、職業訓練をやって、そういうところにいろいろシフトする機会を、チャンスを与えるということも大事ではないかと思っております。
  また雇用対策として、そういう手を打つまでの間、この寒空に路頭に迷うことがあっては大変だということで、住宅確保の対策も大変大事であると考えております。大分県では全国に先駆けて、12月議会で補正予算を承認していただきまして、対策を講じたところでございます。
  これまで利用していたところに引き続き居住したいということであれば1か月、年末年始を挟んだ場合には2か月居住し続けることが出来るような応援をしましょうということで対策を講じました。三百数十人を超える方々がそれを活用して何とか正月を迎えることができたと言われております。
  全国で今、善意の象徴として、日比谷公園での活動が言われておりますが、あれが150人でございますから、大分県は全国に先駆け、かつそれに倍する救済をしたと言えるのではないかと思っております。
  雇用から離れざるを得なかった人たちに対する職業紹介、職業訓練、そして住宅のお世話もまたやっていかなければなりません。
  経済景気対策として、3つ目に大事なことは、そうやって当面をしのぐということ併せて、やはり将来を見据えた対策を講じていくことではないかと思っております。
  将来を見据えて新しい需要、新しいビジネスチャンスを見つけていくことが大事ではないかと思います。
  昨年、私どもはエネルギーの高騰で大変に苦労をいたしました。省エネルギー的な施設、設備、必要性が大変に高うございます。石油を使わない新しいエネルギーの需要も大変高うございます。
  そういった省エネルギー、あるいは新エネルギー、そういったものに対応できるようなエネルギーや機器を開発していくことも時代の要請ではないか。やはり緊急対策と併せて将来を見据えた新しいニーズを発掘し、ビジネスを創り、雇用を生んでいく努力も大事ではないか。そのあたりも我々は忘れずにやっていきたいと思っているところでございます。
  経済、景気の現状に照らして、こういう「守り」と「攻め」の対策をやっていかなければならないと思っているところでございます。
  そして、もう一つ私どもの今年の課題は、新しい大分県づくりのための中期行財政運営ビジョンの策定でございます。
  「待てよ、行財政改革は平成16年度から20年度まで5年間の約束でやっていたのではないか。それが十分に成果が上がらなかったから、またやらなければいけないのか」と皆さんおっしゃるかもしれません。そんなことは決してありません。皆さんのご協力のおかげで、そしてまたご努力のおかげで、今私どもが16年度から手懸けている行財政改革は、想定に倍する効果をあげることができました。ひとえに皆さま方のご理解とご協力のおかげであると心から感謝を申し上げます。
  しかし想定以上の厳しい環境がまた出てきたわけでございます。一つは、三位一体改革を国と一緒に進めてまいったわけでございますが、これが私どもが想定した以上に地方にとって厳しいものになり、数百億円の歳入減になってきたわけです。
  もう一つは、この景気の後退でございます。これも本当に厳しいものがあって、国の税収、地方の税収、大変に大きな減収になると思っております。従って皆さんのご理解をいただきながら、皆さんとともに議論をしながら、21年度、22年度、23年度の新しいプランを作ろうではないかということで、今努力をしているところでございます。
  間違ってはいけないのは、行財政改革は、あくまで新しい大分県、住んでよし訪ねてよしの素晴らしい大分県を創るための手段でございます。そのための手法でございます。
  従って、まずは我々が目指す大分県はどんなものかということについてしっかり議論をする必要があります。今議論しておりますビジョンの第一章は、安心・活力・発展の大分のさらなる推進ということで、特にこういう時代でございますから子育て満足度日本一を目指そう、あるいは子どもたちの夢を実現するような素晴らしい教育を再生しよう、あるいはまた、いきいきと暮らし働くことのできる大分県を創ろうといった、特にこの時代に必要な項目に脚光を当て、そして、そういうことを中心に素晴らしい、我々がともに誇ることのできるような大分県を創っていくということです。そして第2章で、それを実行するための行財政改革をいかに進めていくかということをやろうと考えているところでございます。
  この1章、2章をもって、この4月から始まる21年度、22年度、23年度の3年間で、住みよい大分県づくりを行財政改革とともに進めてまいりたいと思っているところでございます。
  経済の再生といい、新しい大分県づくりといい、なかなか厳しいものがございますけれども、我々は昨年、国体と障害者スポーツ大会、力を合わせて成功をさせました。みんなで一生懸命やっていけば何とかなる、道は開けるという自信もつきました。そういう自信をもって皆さんとともに、この時代を乗り切っていきたいと思っております。
  今年も皆さんに、ますますご心配をおかけしますが、どうぞ、一つよろしくお願いを申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。