ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成17年1月4日(火)13時30分〜
場所:第一応接室
幹事社 それではよろしくお願いします。
広瀬知事 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 私の方から何点か申し上げます。
 
(今年の県政について)
広瀬知事 まず初めに正月ですから今年の県政の課題について簡単に申し上げさせていただきます。
 大きく課題が二つあると考えております。一つは「安心・活力・発展」の大分県についてさらに歩を進めるということでございまして、そのために今年の秋になると思いますけれども、新しい長期総合計画を策定しなければならないと考えております。
 大分県のいいところを伸ばしながら、また足らざるところをカバーしていくということが新しい大分県づくりの考え方になっていくと思います。
 申すまでもありませんが、大分県の豊かな天然自然と、そこにはぐくまれた食文化など、これから大いに重要になってくるものです。
 もう一つは、これまで企業立地が随分進んできました。それに伴い地場企業を含めて、関連企業もいろいろと立ち上がってきました。
 こういったものを大事にしながら「21世紀型の産業クラスター」をつくっていくことが大事なことではないかと思います。
 三つ目は、国際化時代を迎えていますが、中国に大変近い、それからアジアを中心に世界中から留学生が集まっているといったような利点を本県は持っておりますので、そういったことを生かしながら、「国際交流拠点づくり」を推進していくことが大事だろうと思っています。また、弱点としては、これだけの山あり、川あり、谷ありということですから、社会資本の整備が、まだ十分ではありません。ここは大いにこれからカバーしていかなければなりません。こういったことを含めながら、新しい長期総合計画をつくっていきたいと思っています。
 例えば、産業分野ですと産業活力創造戦略といったようなものがすでに議論されております。農林漁業についても、知恵を出してもうかる農業づくり、農林漁業をつくるといったようなことで議論を進めております。それぞれの分野で、多くの県民の皆さんのお知恵をいただきながら、長期総合計画をつくっていくことが今年の課題であります。
 第二番目の課題は行財政改革であります。
 昨年、行財政改革プランをつくったわけですが、昨年は改革元年ということで手がけてきたわけですけれども、今年は、改革実行2年目になります。こういう5ヵ年計画みたいなものは、2年目が非常に大事になります。1年目は、相当気合いを入れて、知恵も出してやるわけでして、おかげさまで1年目の目標はクリアできるのではないかと思っておりますけれども、それを2年目に気を抜かないでやっていくと、これが非常に大事なことではないかと思います。
 我々もそういった意味では、行財政改革計画プランにとって今年は正念場だと思っています。力を入れてやっていかなければなりません。これは、県民の皆さんに痛みも伴うものですけれども、ぜひやっていきたいですし、それが新しい大分県をつくるための基礎になるという思いで、引き続きご理解とご協力をたまわりたいと思います。
 次に、大きな意味では行財政改革の一環かもしれませんが、今年は、いよいよ市町村合併が実行に移される年であります。すでに新しい大分市、臼杵市が誕生しました。心から新市の誕生をお祝い申し上げますとともに、これから、市町村合併が進んでいくなかで、我々としては、市町村のリーダーの皆さんや住民の皆さんが決断したことがよかったと思われるような応援をしていかなければならないと思っています。
 いろいろありますけれども、特に旧町村といいますか、周辺部の発展が阻害されるということが心配されているわけです。我々そんなことはないと言っておりますけれども、そういう旧町村、いわゆる周辺対策をしっかりやっていかなければならないと思います。
 農林漁業の振興もあるでしょうし、伝統的な文化行事の継承というようなこともあるかもしれません。町づくりの応援というようなこともあるかもしれないし、そういうことをきめ細かくやって、市町村合併を応援していきたいと考えております。
 このあたりが、今年の課題かなと思っております。
 こういう課題を遂行するに当たって、本日の仕事始め式で県庁の職員に引き続き県民中心という姿勢を忘れずにということを申し上げました。我々は、県民に対してサービスを行う役所ですから、そのサービスを受ける県民が何を求めているのか、将来どういう需要が出てくるのかといったようなことをよく知っておく必要があります。つまり、時代の風とか、外の現場の風をしっかりと受け止める必要があるわけで、そういうニーズを行政的にうまく政策化していくスキームといいますか、行政の手腕も非常に大事で、それを問われることになるんじゃないかと思います。そういったものをしっかりと進めて、政策県庁として活躍していく必要があるとお願いをしたところであります。
 そんな気持ちで今年も頑張っていきたいと思っております。これが今年の県政についての所信でございます。
 
(交通死亡事故「7年連続二桁台抑止」の達成について)
 次に、交通死亡事故の件でございますけれども、昨年84名ということで、一昨年の90名に比べ、6名下回ることができました。
 交通事故の年間死者数を90名以下に抑えるという目標を持っておりますけれども、3年連続で達成することができたわけでございます。
 県民の皆さんのご協力のおかげでございまして、お礼を込めましてご報告をさせていただきます。
 
(平成17年新春経済討論会の開催について)
 それから、お知らせでございますけれども、今月の14日に新春経済討論会を開催いたします。
 経済産業省の産業政策、経済政策を担当する石田総括審議官の講演や、関係者のパネルディスカッション等を予定しています。新春に今年の経済の見通しとか、あるいは今の経済構造の変化といったようなことについて、いろんな議論が出てくるだろうと楽しみにしているところあります。
 私からは以上です。
 
幹事社 各社から質問がありましたらお願いします。
記者 大入島の件ですが、年末に知事ご自身が現地に赴かれて対話集会に臨まれ、年明けにも着工という見通しがたっていますが、これについて、再度知事のご見解を伺いたいと思います。
広瀬知事 この問題は、平成5年に港湾整備計画ができまして、その時からの懸案ということになっているわけです。一昨年の11月に着工しようということで、取りかかったのですけれども、地域の方々のご理解が得られないということで、それから1年かけていろいろお話をさせていただいたわけです。
 私も昨年の12月26日に現地にお伺いし、お話をさせていただきました。この問題は、あれだけ反対している方がおられるのだから、やらないで済むものならいいのですけれども、佐伯港の港湾機能がきちんとしたものであるということは、県南地域の発展にとって非常に大事なことです。中津港の例を出すまでもありませんが、港で発展した町は、港が十分に機能しているということが非常に大事なことです。そのためにしゅんせつしなければならない、しゅんせつの土砂を置くところがなければ、つくらなければならないということから始まったわけで、そこのところをぜひご理解いただきたいと思います。
 しかし、地元の皆さんにいろいろ心配していただいています。こうした反対の声というのも大事なことでして、こうした声にきちんと耳を傾けて、できるだけそれにこたえていかなければなりません。その中には、海を守るという大事なお話もあるわけですから、そういったことには、こたえていかなければならないという思いでここまでやってきたわけです。一つは、しゅんせつ土砂がヘドロみたいになっていないか、そんなものを捨てられて海が汚れるのではないかという心配ですが、そのことについて十分調査をして、表層の土砂とその下の土砂の区別がつかないような状態にまで自然浄化をされているという確認をしています。それから、あそこで貝を採ったり、藻を採ったりという住民の皆さんのいわゆる藻場の権利について、これは法律的にそれが権利としてあるかどうかということは別としまして、できるだけ埋め立てを必要最小限のものにしようということで、面積を3分の1にする、また、いろいろ研究してみると藻場はつくることもできるというか、予算的にはそういうことも可能なようでございますから、藻場の再生にチャレンジしてみるということも大事なことではないかと思っています。
 また、あそこに稀少貝類がいるという心配も聞きました。それにつきましても環境アセスメントで調査を行なっているのですけれども、せっかくそういうお話がありましたのでもう一度調査を行い、いくつかの稀少貝類がいるということもわかりました。これをどうやって保護するか、あるいは埋め立て面積を小さくすることによって救われるかというようなこともあわせて、住民の皆さんの意見も伺いながら研究していきたいと考えております。
 このように反対の声のなかにも大事なご指摘もありましたから、それぞれ対応を行ってきたというのが現状です。
 そのことを先日、住民の皆さんによくお話をさせていただいたつもりですけれども、必ずしもご理解いただけた状況ではないということです。しかし、事業の必要性を感じているところでありますし、きれいな海を守れという人たちに対する対応も十分にやらせていただいたと思っております。そういう意味で、1月着工が、ぎりぎりのタイミングであるということもぜひご理解願いたいと申し上げたところです。
 そうしたことで、さらに何かご理解をいただくための努力があるかどうか、タイミングとして、ぎりぎりのところを考えながら、最終的な判断をしなければならないと思っているところであります。
記者 1月中には着工ということでしょうか。
広瀬知事 ぎりぎりのタイミングが1月中の着工だということについて、ご理解を願いたいということを先日申し上げました。
記者 着工前に住民の方に何かお話をされるとか、もう一度、対話の場を設けるというこはありますか。
広瀬知事 土木建築部長がお話をしたりすることはあるかもしれませんね。とにかくできるだけご理解をいただく努力はしてみたいと思っています。
記者 県民向けにお年玉のような明るい話、話題はありませんか。
広瀬知事 「安心・活力・発展」の明るい大分県をつくっていきますというのが明るい話題ではないでしょうか。
記者 確認ですが、スマトラ沖地震について、大分県関係の被害者は今のところいないということでよろしいでしょうか。
広瀬知事 この間まで、インドに派遣していた教諭について心配したわけですけれども、そのほかにプライベートで旅行をしている方がたくさんいると思いますし、そこのところは、いまのところ誰がいるとか、いないという確認もまだしていないと思います。
記者 情報がないわけですか。
広瀬知事 そういうことです。ただ、教育委員会の命令で派遣したとか、あるいはこちらに来てもらっている方というようなことでの範囲内ではありません。
幹事社 他にありませんか、ないようですのでこれで終わります。
広瀬知事 今年もよろしくお願いいたします。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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