ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成16年5月10日(月)午後1時30分
場所:第一応接室
幹事社 お願いします。
広瀬知事 それでは、私の方から何点か申し上げます。
 
(大分〜上海線の運航再開について)
 一点目は、4月に上海にまいりましたが、その時の懸案の一つでありました大分〜上海線の運行再開につきまして、その後に事務的な折衝を行ってきました。その結果、7月15日から運行を再開するということが決定いたしました。
 今のところ、残念ながら収益が良くないんでしょう、赤字の路線ということで、東方航空は消極的だったんです。我々としては、大分県とダイレクトに中国・上海に通じるということは、これからの相互の交流に役立つと考えておりまして、従って、赤字については、例えば、これまで空港ビル使用料の3分の1を減免していましたが、全額の免除をするとか、赤字が出た場合は、一定の限度まで補填をするとかの支援を行いまして、なんとか再開をしてもらおうということであります。
 
(食の安全安心に関する取り組みについて)
 次に、食の安全安心に関する幾つかのトピックスがございます。
 この会見が終わりましたら、2時半から大分県食の安全確保推進本部会議が開催されます。その会議を踏まえまして、5月25日に「大分県食品安全推進県民会議」が開催されます。食の安全について、こんなことをやったらいいだろうかというようなことを協議してもらいますが、場合によっては、その中で、「大分県食品安全基本条例」(仮称)を制定して、食品安全行動計画の策定や監視指導体制の強化といった県の責務あるいは事業者の責務などを明確にし、総合的に安全確保のための対策を列記していくことも考えられると思います。
 それから、食品表示ウォッチャー制度というのがありますが、食品表示について、適正な表示がされているか、嘘がないか、ウォッチしてもらうという制度ですけれども、このウォッチャーを、現行50名ですが、今年度は倍増しようということで、5月19日に委嘱をします。
 また、同じ19日の午後には、大分県と内閣府の食品安全委員会等と共催で、食の安全について、パネルディスカッションと意見交換を行う催しを開催します。
 食の安全については、消費者の関心が大変高いわけです。また、農林漁業、食を預かる事業者にとりましても、大事なことではないかと思いますので、積極的に取り組んでいきたいと思います。
 
(森林環境税制懇話会について)
 それから、森林環境税懇話会の第1回会議を5月12日に開催することにしております。委員の名簿も添付していますが、学識経験者、林業者などの委員で構成されており、森林環境税について、水源かん養だとか、あるいは県土の保全だとか、あるいは地球環境の改善など森林の持つ多面的機能を維持するための森林整備の財源を確保するために、専門的かつ幅広い観点から検討をいただくことにしております。
 他方、森林業の大変厳しい市場の中で、森林のかん養が追い付いていないということもありますので、全体でどう支えていくかということも検討していかなければならないと考えております。
 あるいは、森林環境税について、税制の在り方、しくみなどについてできれば9月〜10月ぐらいまでに結論をいただきたいと考えております。
 
(観光・地域振興の推進について)
 観光・地域振興について、今年度の組織改正で観光地域振興局を設けました。併せて、いろんな県内の方からお話を承る場として「観光地域振興サポートセンター」を局内につくり、地域おこし、あるいは観光振興に取り組んでいるNPO・ボランティア・各種団体の方々をサポートしていく活動を始めております。
 また、サポートセンターを拠点として県民の皆さんの気持ちを吸い上げ、新しい発想で魅力ある地域づくりを推進することを目的に「おおいた観光・地域づくりネットワーク」を4月28日に立ち上げました。
 このネットワークにボランタリーに参加していただければいいし、ボランタリーに研究開発活動をやっていただければいいと考えていますが、そうい活動を通じて草の根からの観光開発をやっていきたいと考えているところです。
 
(人権問題に関する県民意識調査報告書について)
 次に、人権問題に関する県民意識調査結果についてです。
 前回は平成11年に調査をいたしまして、それ以降、環境の変化もありましたし、また、国連の人権教育のための国連10年の期間がちょうど今年の12月末で終わるため、その後をどうするかというようなことがありますから、改めて人権問題に関する意識調査をやりました。
 2,696名の方から回答がありましたが、その結果をとりまとめたところです。いろいろ特徴的なことがありますが、一つは「男女共同が実現されているか」という問いについて、家庭内で男女共同が実現されているという人は、全国と比べて本県では比べ7.9ポイントも少なかったのですが、逆に職場内では全国平均より2.0ポイント多くなっています。
 また、高齢者の人権に関連しましては、本県では経済的な自立が困難であるというふうに答えた方が全国に比べて多かったんですが、逆に、全国で多かった家庭内や病院・施設等で不適切な扱いを受けているとか、あるいは、高齢者を邪魔者扱いにしてるというようなことをあげる人は少なかったという結果が出ています。
 いろいろ特徴的な結果も出ていますが、これを今後の、人権対策に生かしていきたいと考えております。
 
(平成16年度第1回緊急行財政改革本部会議について)
 16年度になりまして第1回の緊急行財政改革の本部会議を5月14日に開催したいと考えております。すでに行財政改革プランは詳細なものが出き上がっているわけですが、これを平成16年からは実施に移していかなければならないということで、本部の陣容も変わったことでもありますし、新しい陣容でこのプランを、それぞれどういうふうに実施していくかということについて議論を深めていきたいと考えているところです。プランができたからということで、安心しないで、気を引き締めていきたいと思います。
 
(第4回豊かな国の森づくり大会について)
 次に、第4回になりますけれども、「豊かな国の森づくり大会」植樹祭を行います。
 5月22日の土曜日ですが、国東町の黒津崎国民休養地で開催します。公募いたしました1,200名による海岸線の松林の手入れ、あるいは植樹といったことを行いたいと思います。
 
(JR九州(株)への県内企業育成要望について)
 それから明日ですけれども、経済界の商工会議所連合会の安藤会長と中小企業団体中央会の渡邉会長と一緒にJR九州本社に参ります。
 何をしに行くかと言いますと、大分市の連続高架等々の関連事業があるんですが、できるだけ大分県地場の企業を活用していただくようにお願いをしたいと思っています。
 予算が限られている中で、いろいろなプロジェクト事業がありますので、できるだけ地場の企業に参加機会を与えていただきたいということで要望をしてまいります。
 
(県政ふれあいトークの日程について)
 県政ふれあいトークですが、次回は5月12日に挾間町にまいります。
 有数の棚田を見学し、農業関係者の方々といろいろと懇談する予定です。

 私からは以上でございます。
 
幹事社 ありがとうございます。
 私からさっそく質問ですが、上海線の赤字補填ですが、赤字を前提に再開するということでいいんですか。
広瀬知事 そうですね。
 詳細についてはこれからですが、やはり60%から65%ぐらいの搭乗率がないとなかなかペイしないという話です。まだまだそこまでいっていないようです。できれば赤字が生じないように、大分県のピーアールをどんどんやって観光客として来ていただく、あるいは三和酒類が輸出をするといったこともありますし、経済環境を拡大していくことも大事なことだと思います。
記者 空港ビル使用料の全額とはいくらぐらいですか。
広瀬知事 1,800万円ぐらいです。年間分でいま3分の1の600万円ぐらいは減免していましたが、これを全額にしようということです。
記者 赤字補填のためどれくらいの予算措置を考えているのですか。
広瀬知事 これから詰めていかなければならないと思いますが、一定以上いけばそれ以上は上げないといった限界を設けながら、3,000万円とか4,000万円とか確保しなければならないと思っています。
記者 3,000万円とか4,000万円を条件として考えていらっしゃるんですか。
広瀬知事 そうですね。しかし、努力して赤字が出ないようにしなければいけません。
記者 先ほど説明された行革ではずっとカットしてきたのですが、赤字に対する補助というのは逆行するような感じもします。なぜ赤字補填をしようとお考えなのですか。
広瀬知事 それは大事なことですね、事務事業のゼロからの見直しを行革でやっています。
 他方、これからの大分県の発展のため、「安心、活力、発展」に必要なことは特別枠で10億円の特別枠を設けてやっていきますと言っているわけですが、そういう形で何に対しても全く出さないということではないわけです。もちろん、これからの大分県の活力や発展のために大事なことは行っていきたい考えています。
 そういう考え方で整理をしてみますと定期路線は、中国と大分のこれからの相互交流や経済発展のために非常に大事なことではないかと考えました。
 もちろん行財政改革を進めていくということは、これまた大事な当然のことですが、そういう赤字補填等々で必要な資金は改革の中でほかのところを縮小してでもやっていくということになろうと思います。いずれにしろ、厳しい中でもやらなければならないことはやっていくという考え方で整理をしたいと思います。
記者 明後日、日産自動車との調停が始まりますが何か情勢の変化はありましたか。
広瀬知事 情勢の変化はありません。
 我々としては、この問題では、立地協定があって、また仕様についての要請に基いて造成をしたわけですから、ぜひ、土地を引き取って工場を造っていただくよう主張をしたいと思っています。
記者 年金の未納問題ですが、福田長官や管代表も辞任するようですが、どのようにお考えですか。
広瀬知事 そうですね。政治家はやはり国民をリードしていく立場ですので、残念なことだと思います。それなりに注意深くあるべきだったと思います。
 それぞれにいろいろな事情があったのかもしれませんが、責任の取り方については、これは政治家それぞれにステータスを持っていただくことが大事だと思います。
記者 複雑すぎるというシステムに対してご意見はありますか。
広瀬知事 なかなか複雑なところがございまして、分かりにくいところがあるような気がしますけれども、ただ、国の制度、そしてこれだけの大きな制度になりますと、複雑さはある程度あるものです。それを注意深くまた説明を求めていく必要もあるだろうと思います。単純になっていけば、それにこしたことはないと思いますが、なかなか相対的に簡単にいかないところもあるかもしれませんが、それはお互いに注意するしかないと思います。
記者 知事ご自身は未納はないですか。
広瀬知事 国家公務員共済年金、それから役所を辞めた後は厚生年金そして知事就任後は地方公務員共済年金に加入しておりまして年金は完納です。
 たまたま私はそういうことで、勤めがありましたので問題は生じませんでした。
記者 先日の経済財政総務会議で総務大臣が、地方への税源移譲3兆円を最初から確保するという案を出していますがどう思いますか。
広瀬知事 大変魅力的ですけれども、ただ、我々としては地方財政がしっかりと成り立つように考えてもらいたいということです。昨年の暮れはその逆で、先に3兆円減らすというのでそれもひどいし、他方、とにかく3兆円先に移すというのはある意味では我々にとってみれば良いけれども、国、地方の全体のバランスのとれた財源配分というところからは議論があるかもしれません。
 麻生総務大臣のご意見は、去年の反動という部分もあるかもしれませんし、我々としては大変魅力的なものと思いますが、これからの会議で国全体として国と地方のバランスある仕組み、配分について議論が行われるだろうと思いますので、それを注目していきたいと思います。
幹事社 ほかに質問はありませんか。それではこれで終わります。ありがとうございました。
広瀬知事 ありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
【もどる】