| 幹事社 それでは、質問をどうぞ。 |
| 記者 義務教育費の国庫負担金廃止について知事の率直な感想を伺いたいのですが。 |
広瀬知事 先ほど申し上げたとおりです。これまで知事会議に出席したことがないという東京都知事も今回は出席しまして、大変熱心に時間をかけて議論をしました。
その結果、この3兆円の税源移譲というのを地方自治確立の千載一遇のチャンスと考え、3兆円削減のリストを作らなければならないという熱気みたいなものがありました。
それに対して私は、義務教育費国庫負担金というのはやっぱり、国の義務教育のあり方に関連するものだから、数合わせで使われるべきではないのではないかということ、それから、3兆円と言っているけれども実は2兆円なんだよということをしきりに言ってきたのですけれども、そういう熱気みたいなものに負けたという感じですね。
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| 記者 残念という気持ちはお持ちですか。 |
| 広瀬知事 残念というか、説得できなかったという思いはあります。 |
| 記者 取りまとめられた案のとおりになるかどうかということもありますが、仮にこの案のとおりに来年度なったと仮定したときに大分県としては、こういう対応を取らなければいけないという案みたいなものはありますか。 |
| 広瀬知事 いや、それはこれからです。いろいろな議論がありますけれども、心配になりませんか。スタンダードは国が決めて財源は地方でやりなさい、しかもそれが自主財源になるんですから。大分県として、いただいてる住民税の税率を早速上げなきゃいけないかもしれないですよね。大変なことですよ。上げる力がないところは、結局スタンダードを下げなきゃいけないということになるかもしれないし、それはなかなかきついと思います。よっぽどこれは真剣な議論をしていかなきゃならないと思います。 |
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| 記者 義務教育の問題ですけど、今回知事は、反対されたわけですけれども、大分県独自で何か働きかけるとか、行動していくというのはありますか。 |
広瀬知事 もちろん知事会議でも反対意見を付して出すということになっていますし、いろいろな意見の発表の場もあると思います。
これはむしろ本当に、新らしいシナリオなのでお互いに真摯に議論していけばいいし、我々自身も議論していきたいと思います。 |
| 記者 倫理規程の見直しですが、平成9年に不適正支出問題がありまして、県民が食糧費等を注視しているのですが、見直しというと基準を緩めるんじゃないかという誤解を受けられかねないと思うのですが。 |
広瀬知事 基本的に基準を緩めるということではないのです。行政執行において倫理をしっかりと確立し、行政の公正性を確保することは大事だと思いますし、いわんや県民の疑惑を招くようなことがあってはいけないということは理解できます。ただ、例えば利害関係者といいましても大変わかりにくいところもありますし、こういうことをやってはいけないという禁止行為の規定の足りないところもあります。手続きも大変だということで、そういうところが逆に、職員が萎縮する方に傾き、いろいろ県民と意見交換し、懇談するよりも、さっさと家に帰って寝た方がいいやと、こういうことになっているところがあるんじゃないかという私の心配です。そういったところをぜひ是正をしたいということです。
もう一つは、おっしゃるように、平成9年の不適正支出問題との関連でご指摘がありましたが、このことについてもよく議論をしました。これとは、混同しないでいただきたいのですが、この苦い経験は決して忘れてはいけないし、そのことについて、少しでも規制を緩めるつもりはありません。
あの問題というのは、まず官官接待、あるいは内部の飲食等にも使われたというのがあるわけです。そういうことは厳しく引き続き禁じていきます。
それから、あの時は、財源措置がまことに不明確で、カラ出張だとか、いろいろなことでお金を作ってやったというようなことを言われています。今回は、そこのところはしっかりしたいと思います。相手の時間がないときなどは、簡易な食事で話を聞く方法しかない場合だってあるわけですから、その場合は出ていいよ、その代わりそれは言ってもらえれば予算で見ますよと明確にします。そのこともちゃんと情報公開されるでしょうし。
今もそういうことに、予算を計上してるんですけれども、3分の1、あるいは2分の1ぐらいしか使われていないのが実態なんですね。それだけ萎縮している面があるわけです。 |
| 記者 知事公舎についてですが、利活用の専門会議が出した結論に対する知事のお考えは。 |
| 広瀬知事 知事公舎には、私が今住んでいるものですから、私はまな板の鯉みたいなもので、あまりこれについては私自身の考え方はあれなんですけれども、ご議論をしていただいてああいう意見をいただいた、こういうものをふまえまして、9月に行財政改革推進本部の会合をやると思いますけれども、そこで最終的に取り扱いを決めるということになると思います。 |
| 記者 専門会議の意見は尊重すると。 |
| 広瀬知事 ご議論をお願いした以上、意見は尊重します。 |
| 記者 議論としては、公舎を残す方向でということでしょうか。 |
| 広瀬知事 それは、専門会議のご意見をいただいたというのが今の状況ですね。 |
| 記者 知事としては、あそこに公舎が存続するという必要性は感じておられますか。 |
| 広瀬知事 今度のご議論では、そういう意見が多かったようですね。私としては、私自身が今住んでいるから言わない。まな板の鯉です。 |
| 記者 温泉の問題が全国的にいろいろとりざたされていて、県内でも、先週、週刊誌に出ていましたけれども、そういう偽装問題と、県の調べでは温泉法で義務付けられている許可表とか、成分表等を掲示してない施設が結構ありました。こういう実態を知事としてどのようにお考えでしょうか。 |
| 広瀬知事 大分県にとって温泉というのは、大変大事なものですから、この間の長野県の件が起こった後、直ちに県として、地元の温泉を調べました。大部分は、問題なかったのですけれども、その後、週刊誌に掲載され、これについても調べました。もちろん温泉法に基づいていますよということについては何も問題もないわけですね。それは皆さんご存じのとおりですから、よろしくお願いしたいと思います。幾つか表示が行われていないという問題があるということで、これは直ちに対応を要請しています。法令に基づいてしっかりやっていくことは大変重要だと思っています。 |
| 記者 表示がないことについては、温泉法自体の規制が緩くて、交付されれば更新手続きがいらないとか、温泉法自体が問題があるのではないかという意見もありますが。 |
広瀬知事 表示については、これまでは温泉の質というのは変わらないものだという前提でやっていたのでしょうが、それが変わるというようなことがあるとすれば、それはお客さんに安心して利用していただくため、最新の情報を提示しておくということが大事だろうと思います。
せっかく素晴らしい温泉を有する大分県ですから、安心して入っていただけるよう努力してまいりたいと思います。 |
| 記者 溝畑参事の件ですが、退職して出向するということですが、人事委員会を開くことになるのでしょうが、期間はどうなるのでしょうか。 |
| 広瀬知事 まず人事委員会を開いていただかなければならないと思います。それから期間は、確か法律は3年ということになっているのですけれども、最初申し上げましたように本人の覚悟は、後はない、出向だからということでなく、退路を断っていくという思いだと思います。私もそういう気持ちですが、先ほど申し上げましたように、急に出てきた話ですし、これからどういうふうになるかやってもらおうと思います。まあ私は、3年とは言わないけれども1年ぐらいは退職出向という形でやってあげたいなと思っています。本人は、そんなものはいらないと言うかもしれませんが。 |
| 記者 退職出向の際は、法なり条例なりの解釈の範囲でできるのですか、ある程度整備が必要なのでしょうか。 |
| 広瀬知事 それは法律上、県において規則を作り、規則を追加すればそれでいいよということなんです。 |
| 記者 県警が県の一機関ということでお尋ねですが、警察官の退職強要について、人事委員会に措置要求がありましたが、知事はどうお考えでしょうか。 |
| 広瀬知事 私も新聞報道でしか見ていないものですから。人事委員会にこの話を持って行ったということですから、私が今ここで何か申し上げるということではないかと思います。 |
| 記者 話が戻りますが、3兆円に見合う削減項目がなぜあれになるのかということが、よく分からないのですが。まだ他にもあるんじゃないか、3兆円と先走りして数字合わせでこれぐらいで3兆円になったという気がするのですが、知事はどうお考えですか。 |
| 広瀬知事 僕がさっき言ったように、義務教育のあり方とか、それに伴う、財政負担のあり方というのをしっかりと議論をすべきだと、数合わせをすべきではないというふうに思っています。しかも、数合わせにしても、先ほど申し上げましたように、3兆円の税源移譲という点でも地方交付税の財源となる1兆円を削っての3兆円ですから、もうすでに1兆円あげているようなものなのです。ですから数合わせにしても数が合わないなと思っています。 |
| 幹事社 他に質問はありますか。それではこれで終わります。ありがとうございました。 |
| 広瀬知事 ありがとうございました。 |