ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成16年9月6日(月)午後1時30分
場所:第一応接室
幹事社 それではよろしくお願いします。
(台風第16号被害について)
広瀬知事 はじめに台風第16号の件でございますけれども、先月の29日から台風が接近しまして、30日の9時30分に対策本部を設けまして対策に当たったわけでございます。
 台風被害額が、ある程度まとまってまいりました。9月6日時点の被害総額は、約66億円でございます。被害の内訳は、農林水産関係が約45億5千万円、それから道路等の土木関係が約18億6千万円、その他が約2億円というところでありまして、合計約66億円ということでございます。
 土木の関係ですと、ちょうど本年度のこれまでの被害と同額ぐらいが今回の台風被害で生じたということでございまして、局所的には非常に大きかったなと思っております。
 私も、早速9月1日に県南の方にまいりまして、ヒラメの養殖場だとか農業関係ではキクやアスパラガスのハウスあたりも見てまいりましたけれど、やはり被害を受けたところは非常に大きなダメージを被ったというところであります。
 ただ、皆さんが、元気に復興するんだというふうに大変頑張っていましたからそういう点では、安心した次第でございます。
 大型の台風で被害が心配されたんですけれども、幸いなことに人的被害は少なかったということで、不幸中の幸いだと思っております。
 これは県の情報提供、あるいは市町村、消防機関等が素早い対応をしたおかげだろうと思っているところであります。
 災害対策としましては、一つはビニールハウスだとか、あるいは養殖場の建物とか、そういった被害についてはそれぞれ共済があったり、保険があったりということであります。 また短期的に出荷ができないというようなことにもなりますから、運転資金融資等も考えていかなければならないと思いますし、既に手当をしております。
 農道林道、それから一般道等につきましては、早速、復旧をやるということになると思います。一般道等については国庫負担がありますので、それの申請をしなきゃならないと思っているところであります。
 なお、ハウスなどは、現在、身内だけで後かたづけを行っているような状況でございますけれども、県、市町村、それからJAの職員等で援農隊を組織しまして、手伝いをしていくというような状況もあります。
 台風第16号被害関係は、そういうことでございますけれども、また台風第18号が接近ということでございまして、引き続き十分な注意をお願いしたいと思っているところです。
 
(平成16年度一般会計9月補正予算案について)
 それから16年度の一般会計予算について、9月議会で必要最小限の補正をお願いしたいと思っております。
 行財政改革実行元年でございますから、できるだけ補正は少ないようにということで考えておりましたけれども、一つは国庫補助金の内示に伴って行うもの、二つ目は行財政改革の推進のために行うもの、三つ目は緊急地域雇用創出特別基金を活用した雇用対策、四つ目は市町村合併に伴う合併交付金の追加補正といったような内容です。
 財源はとにかく、貴重な一般財源を使わないということで、例えば15年度の決算剰余金、17億5千万円とか、あるいは財政調整基金の取り崩し9億円、あるいは緊急雇用対策基金の取り崩し1億円、それから国庫支出金3千5百万円程度といったようなことで確保しております。
 中身につきましては、お手元に資料がありますけれども、一つは国庫補助金の内示に伴うものとして、児童養護施設「青松園」の改築というものです。
 それから行財政改革のために行うのは、中津市の東部地区の4駐在所を統合し、交番を一つ新設します。それから緊急雇用創出事業、これは県事業としては地域の安全パトロール員等の配置、市町村事業では県南とか豊肥地域を中心にやってもらうということで、県と市町村合わせて121人の雇用を確保しております。
 それから市町村合併交付金の追加ですけれども、宇佐両院、竹田直入、大分・佐賀関・野津原という3地域分であります。こういうことで補正額については28億6千7百万円ということになります。これを既決予算に加えますと6,187億円ということでございまして、昨年度の11月現計予算に比べますと5.1%減ということになります。
 なお、昨日でございますけれども、日田地域の合併協議会調印と、同時に合併承認申請が出されました。もう議決は経ておりますから、この件につきましては、今回上げておりませんけれども、手続きとしては中身の精査が終われば、議案として追加をしていくということになっております。
 
(平成17年度県政運営の基本方針(仮称)の策定について)
 それから平成17年度の県の政策運営の基本方針というものを議論しようということになっております。大変厳しい財政事情の中での県政運営ということでございまして、そういう中でも選択と集中ということで、大事な事業はやっていかざるを得ないということもあります。
 しかし、県民の皆さんにいろいろ痛みをお願いしているということもありますので、この政策決定過程については、透明性を確保していく必要があります。そういうことで来年度の県政運営の基本方針、予算絡みになると思いますが、そういったものについて、これからの方針をとりまとめて、それを予算編成に生かしていこうというようなことをやっていくつもりであります。
 
(大野川大橋有料道路の料金割引の本格運用について)
 それから大野川大橋の有料道路料金割引をこれまで実験してまいりました。
 一つは回数券を買ってもらって通勤時間帯に限って割引をする、それから料金徴収所のレーンをリバーシブルですかね、朝夕入れ替えることができるようにするというようなことでやってみたわけですけど、それなりに効果があったんじゃないかということで、来年の1月からこの割引を本格運用しようと考えております。議会の承認を得て行うことになると思います。
 
(「豊ちゃく2004」(大分県版ちゃくちゃくプロジェクト)について)
 それから道路について、国土交通省がちゃくちゃくプロジェクトというのをやっております。道路の整備などやっているようだけれども、一体いつ完成するのかよく分からないということがありまして、それをできるだけ明らかにしようということで、近年中に供用になるようなものについて、それを明示して、道路事業の便を図っていこう、かつまた、皆さんに分かってもらおうという、着々プロジェクトというのがありますけれども、大分県も同じような思いでありまして、この際、「豊ちゃく2004」ということで、本年度から道路整備、主要な道路でこれから5年以内に供用に供されるものといったものをとりまとめて、明らかにしていこうと考えております。今回は、国土交通省から出されている15カ所に新たに県事業の60カ所を加え、合計75カ所を「豊ちゃく2004」ということで、発表したいと考えているところであります。
 本日午後から県庁ホームページでご覧になれますので、どうぞ、ご覧ください。
 
(「121万人県民一斉ごみゼロ大行動」の実施結果等について)
 それからごみゼロおおいたの関係でございますけれども、8月8日を中心に「121万県民一斉ごみゼロ大行動」というのをやったわけでございますけれども、初めてやってみましたけれども、予想外にご協力をいただきまして、県下では10万人以上の方々に参加していただきました。合計393トンのゴミが収集されたということでございます。
 ごみゼロおおいた作戦県民会議にも報告し、2回目以降についてまたご協力いただきたいと考えているところであります。
 
(「豊の匠塾」入塾式)
 それから、中堅的な技能士の塾生を対象にして技能と経営感覚を培っていくという「豊の匠塾」というのをやりますが、本日、3期生20人の入塾式を行います。
 
(高齢者お祝い訪問について)
  それから、高齢者月間でございますけれども、老人の日を前にしまして9月9日に県内の最高齢者を訪問したいと思います。
梶田廣貞さんという方で、聞いたことがある方だなと思いましたら、去年お会いした方でした。
 お元気にしておられるということで、今年も最高齢者として敬意を表してこようと思っています。
 
(第23回全国社会福祉施設経営者大会)
 それからこれはお知らせでございますが、第23回の全国社会福祉施設経営者大会が9月9日に別府市で開催されます。こういう全国大会を大分県内で開催していただくのは非常にありがたいのです。経済効果もありますし、歓迎の意味で私も出席をしようと思っています。
 
(第57回大分県民体育大会)
 それから第57回になるんですけれども、大分県民体育大会が、9月18日から20日までの3日間開催されます。9月18日に開会式が行われます。今年も楽しみにしているところであります。
 
(県政ふれあいトークの日程について)
 それから県政ふれあいトークですけれども、9月13日に野津原町にまいります。それから9月17日に武蔵町を予定しております。詳細は別途発表いたします。
 私からは以上でございます。
 
幹事社 それでは各社から質問があればお願いします。
記者 発表事項ではないのですが、市町村合併絡みで昨日、日出町の町長選挙がありまして合併に反対の立場を取られていた候補が当選されましたが、それについて知事はどのような感想をお持ちでしょうか。
広瀬知事 まさに選挙で住民が選んだ結果ですから、そういう結果として率直に受け止めたいと思います。
記者 今後の見通しが、なかなか見えないわけですが。
広瀬知事 当選された候補は、合併反対ということでおやりになったんだから、これまでの方針では進まないでしょうね。それはそれでしようがないと思います。
 大事なことは、住民の皆さんが当事者として基本方針を決めてほしい、決めていくということです。私どもそういう方向で方針を考えていきますから、そういう結果として受け止めるということになります。
記者 県として、今後の方針みたいなものがありますか。
広瀬知事 ありません。この間、日出町議会が協定書を否決しましたが、あの時に4市町村の協定とか、ある意味で差し戻されたという形でしょう。
記者 今日、当選したご本人が記者会見しまして、今後、懇話会とかアンケートなどを行い、住民の意見を聞きたいと、年内か新年に決めたいと話していましたが、県として今後、例えば情報収集とか特別の対応みたいなことを考えていらっしゃいますか。
広瀬知事 まあ、いろいろ住民の方も考えていらっしゃるでしょうから。法定協を出るのかどうか、どうするのか。この協定で、それぞれの市町村で議決を得る、それから、そういう民意を聴きながらやっていくという、その中でこういう結果になったわけで、それはもう住民がよく考えられた結果だと思います。
記者 ちょっと些末な話で大変恐縮なんですけど。この大野川の有料道路の本格運用の話なんですけれど、試験運用が終わって本格運用は来年の1月ということは、11月と12月は元に戻っちゃうということですよね。これは利用者からすると、ちょっと不親切というか、やや混乱を招くのではないかと思ったりするんですけど、継続して本格運用に移行することは物理的には難しいのでしょうか。
広瀬知事 社会実験が終わって本格運用ができるまでに、社会実験が終わるとそこで議会の承認を得て申請をしてというようなことになるものですから、手続き的には最初から予定されていた期間であって、評価をして手続きを経てやるという、その期間なんですよ。それはある程度覚悟していた2か月間なんですけどね。何とかなればそれが一番良いのですけれども、本格運用に移行するにはある程度手続きを経なければならない。議会の承認を得なければならない。そうするとちょうど2か月間あいてくるんですよね。
記者 国土交通省への手続き申請とか、議会の承認の関係でどうしても2か月はかかってしまう。
広瀬知事 今度のように時間を決めて割引をするというようなことは初めてらしいんですよ。なかなかチャレンジングな試みというふうに聞いております。
 年間の減収は約3千万円ですから、2か月間というのは、金額的にどうもならんということではないと思いますので、できるだけ県民の皆さんに不便を与えないようにもう少し考えてみようと思っています。せっかく社会実験で慣れたのに、また元に戻るというのは残念ですので。
記者 先日、国体のボート競技の日田市開催について、今後、県外での開催地、具体的な場所を検討していくということだったんですけれども、県外開催は、最近では珍しくはないと思うのですが、具体的にこの辺でとか、交渉に入っていらっしゃるとか、どういう形で具体的には検討を重ねられているのかお聞きしたいのですが。
広瀬知事 せっかく国体をやるのですから、できれば県内で行えれば、スポーツの振興や選手と観客の便宜の観点からも良いわけですけれども、国体というものをあまり施設の面で負担をかけるのはよくないと思います。従いまして、県外、そんなに遠くないところに適切な施設があれば、それは活用させてもらうということも一つの選択ではないかと思うわけです。三隈川がレース場として使えるんじゃないかと期待していたのですが、確認の結果、駄目ということになりましたので、いよいよ県外開催しかないだろうと思います。
 今、具体的にどこそこというようなことは考えていません。考えていませんというか、動いておりません。ただ、できるだけそれは県外であっても近いところがいいと思います。
記者 いろいろ要件があって、要件に合致するところというのもそうはないと思うのですが。近場といえば隣の県もありますが。
広瀬知事 隣の県といっても3つありますしね。
記者 あまり遠くてはどうかということもありますが。
広瀬知事 まあ、いろいろとおっしゃりたいことは、よく分かります。相手の座敷を借りるわけですから、まずは相手に当たらないといけません。
記者 古い話で恐縮ですが、温泉の偽装問題がありまして、県内でも排水ではないかというような書かれ方をしたところがあるのですが、温泉の偽装問題について知事のお考えを聞きたいのですが。
広瀬知事 大分県では、温泉を中心にした観光が大変大きなセールスポイントになっているわけです。そういう意味で、温泉の偽装問題はあってはならないことだと思っております。今お話がありました温泉の排水を使っているのではないかという週刊誌の記事については、ご説明も申し上げたと思いますが、排水の、「はい」の字が違うんじゃないかと、配るという字でございまして、あれは温泉法上、お湯を配っているということだと、なんら問題にはなりません。
 しかし、いろいろな話が出ています、その中には県がつかんでいないものもあります。従いまして関係者の皆さんには、とにかく温泉を売り物にしている県ですから、十分気をつけていただくとともに、県としましても、何かあればできるだけ調査をしてみるという、そして、しっかりケアもしていくというところが非常に大事なことじゃないかと思っております。それとお客さんに、とにかく安心して大分県の温泉を利用していただくということが大事ではないかと思います。それから温泉の質の表示問題についても、なかなかお客さんに分かりにくいようなところもありますので、そういうことについては工夫をしなきゃならないと思います。そんなことも含めて対応をしていきたいと思います。
記者 大分トリニータの社長が県から派遣されましたが、県としての支援はどう考えていますか。
広瀬知事 県の参事を割愛しただけでも大変な支援ではないかと思っています。今のところそれ以外に考えていることはありません。ただ、県の参事を割愛したぐらいですから、トリニータは県としてもできるだけ応援して、そして前進の勢いを力強くしたい、そういう気持ちはあります。
記者 三位一体改革の件ですが、知事会議の後、義務教育費の負担のことでだいぶん議論があったわけですけれども、その後、あらためて自民党とかそれぞれの省庁なんかでもいろいろ意見が出てきて、揺り戻しみたいな形になってきてる部分があると思うのですが、そういう状況についてどう思われますか。また、もともと知事は義務教育費のことに関しては反対の立場でいらっしゃったわけなのですけれども、今後例えば大分の知事としてあらためて反対を訴えるとか、その辺はいかがでしょうか。
広瀬知事 義務教育費についての反対だけクローズアップされているんだけども、私は基本的に中央からできるだけ地方に権限を移し財源も移す、そして自主自立の地方自治を確立していくということについては大事なことだと、どうしてもやらなきゃならないことだと思っています。但し、その辺からだけ考えることと、そうではないことがいろいろあるということもまた事実です。そういった意味で義務教育の国庫負担金の廃止については反対したということです。
 知事会議の後、いろいろなところで議論が起こっていますが、それは当然のことで、知事会議で議論したのは、国から地方へ財源委譲をすると、その観点から議論が行われたわけです。教育の義務教育のあり方等について、広い観点からやっぱりこうあるべきだと議論が行われることについて、私は異論ありませんし、その方がいいと思います。
 お前自身はどうするのかということになりますと、知事会議で多数決で決めるのはしょうがないけれども、しかし、それぞれの知事は住民に対して責任を持っているんだから、説明責任を持っているから、反対意見を書かせろという話をしまして、今度の答申の中にも最後に反対意見を書くようにしておりますから。そういった意味では、あれはあれで一つの区切りではないかと思います。今私自身が何か個人的にあれをやるというようなことは考えておりません。
幹事社 ほかにありませんか。それではこれで記者会見を終わります。ありがとうございました。
広瀬知事 どうもありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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