ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成16年9月21日(火)午後1時30分
場所:第一応接室
幹事社 それではよろしくお願いします。
(台風被害について)
広瀬知事 それでは、私の方から何点か申し上げます。
 一つは台風被害対策ですけれども、16号、18号と相次ぐ台風で、大分県内も大変な被害があったわけでございます。私も早速、被害状況を見て回りました。それから、県の地方振興局、あるいは市町村、そして農協等も一緒になりまして、援農隊という形でいろいろ復旧作業の手伝いをするというようなことも早速やっているところでございます。
 大事なことは災害対策をこれからどうしていくかということですけれども、速報値で116億円もの被害がありますが、今のところ農業被害が一番多いわけでございます。
 農業被害については、まず相談窓口を設けて、さっきの援農隊だけではありませんけれども、地方振興局に相談窓口を設け、とにかく相談に応じるというようなことをやっております。
 そういう中で、これから対策を考えていかなきゃならないわけですけれども、一つは、農産物の被害とか、施設の被害につきまして、農業共済の早期支払いといったようなことを要請していきます。もう一つは県としても融資制度の円滑な活用というようなことが必要になるわけでございまして、農業近代化資金等の制度金融がございます。それらの制度につきまして、被害の状況に応じて、例えば無利子融資というようなことを含む大幅な金利低減のための措置を県としてとっていくことも大事ではないかと考えております。
 それから果樹栽培農家ですけれども、葉が今度の台風で落ちたりとか、枝が折れたりして樹木の勢いが非常に弱っています。それは、今回だけじゃなくて来年度の作柄に大変心配があるというようなことでございまして、肥料をやって土壌を改良するとか、あるいは棚を強化する、補強するといったようなことが必要になってきます。こういうことについても県として助成する必要があるのではないかということで今、検討しているところです。
 それから、施設栽培農家、ビニールハウス等でございますけれども、これがもう少し強いビニールがあればいいなというようなところもあるわけでございまして、例えば強化ビニールに変えるとか、あるいはパイプハウスを補強するといったようなことに対する助成も考えているところでございます。
 そんなことで、農業共済、融資、それからもちろん資金等を取り混ぜた対応をしていきたいと思っております。
 それから林業関係ですけれども、これは風倒木の被害が心配されたわけですけれども、それほどでもなかったという感じがします。今、状況をさらに調査中でございまして、これからの被災地の植裁等について助成をしていこうと思っています。
 それから漁業関係ですが、これも養殖の施設等については漁業共済だとか、あるいは漁船保険というのがありますけれども、これの早期支払いを要請するということの他にもう一つ漁港の関係で、台風のおかげでゴミがたくさん、倒木とかが流れ込んでいます。これを回収して港に集めているわけですけれども、これを処分しなきゃいけないということで、処分場に運搬しなきゃなりません。その運搬経費等についても早急に手当をしようと思っています。
 それから文化財関係も国の指定文化財、あるいは県の指定文化財、いずれも被害が出てきております。これは国、県、市町村、それぞれの役割分担があります。そういう分担に応じて対応していくということでやっているところです。
 それから公共施設関係も被害が出ております。これについての復旧も急いでやらなければなりません。
 予算措置でございますけれども、一つは、既にある予算で対応可能なものもあります。それでは足りないものも、対応できないものもあります。予備費で対応することも考えられますが、それでも足りないものがあるかもしれません。そういう時には補正予算を組むということも必要になってくると思います。
 補正予算につきましては、議会の承認をもらわなければなりません。今回の議会には間に合いませんから、次の議会にということになると12月になります。そこでお願いするということになるでしょうが、その前に緊急に手当をしなきゃならないということが出てくるかもしれません。それについては知事の専決ということで事後報告をすればいいということになっていますから、そういう手も考えなきゃいかんということで、できるだけ早く必要な支援措置が取れるようにしていきたいと考えております。
 改めまして、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げると同時に県もしっかり応援いたしますから、ぜひ再建に向けて頑張ってもらいたいと思います。
 
(土砂災害防止法に基づく基礎調査について)
 それから災害関係でございますけれども、土砂災害防止法というのがあります。これは崖くずれとかあるいは土石流から住民を守ろうということで、区域を指定しまして、そしてその区域内では一定の行為を規制する、開発行為を規制するとか、あるいは避難をしてもらうとかいったような措置をとってるわけですけれども、いずれにしましても、地域を指定するためには一定の調査をしなければいけないということになっております。県内ざっと見ますとこういう危険区域が2万カ所ぐらいありまして、それを一気にやるわけにはいきませんので、どういうところから順番にやったらいいかなということで、これまで優先順位等を学識経験者等によって検討してもらっていたんですけれども、このほどそれがまとまりましたんで、その方針に沿いまして、いよいよ10月の初めから基礎調査をやるということにしております。
 本年度は、まず約100カ所を調査するということで、平成20年度までに1,750カ所ぐらいを調査するということにしております。
 調査の関係でいろいろとご協力をお願いしなきゃならんと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
 
(秋の全国交通安全運動について)
 それから、秋の交通安全運動でございます。
 本日から9月30日まで10日間ですけれども、秋の全国交通安全運動に入っております。大分県もそれを実施するわけでございます。昨日現在ですけれども、大分県の交通事故の死亡者数は63名で、昨年の同じ時期が71名ということになっておりますから、今のところ8名ばかり少ないということになっています。しかし相変わらず高齢者の死亡事故が多いということになっています。それから事故件数は、昨日までで5,456件ということで、これは昨年に比べても197件の増ということになっているわけでございます。
 そんなことで、今年も交通安全運動に力を入れてやっていきたいと思っているところであります。
 
(電子県庁のスタートについて)
 それから、電子県庁についてご報告を申し上げます。いよいよこの10月1日から電子県庁が始まります。全部ではありませんけれども、一定の申請手続き等について、パソコン、インターネットでできるようにするというものであります。
 電子県庁システムには、二つの大きな柱がありまして、一つは電子申請等の受付システム、県民の皆さんから申請を受け付け、それを発給するというシステムと、二つ目は申請を受け付けた後、それを県庁内で電子的に処理していくという行政文書管理システムですけれども、その組み合わせで電子県庁をやっていくということになります。
 当面は手続きでいいますと、100ぐらいの手続きについて行います。それから県営の総合体育館などの県営施設の予約等について、インターネットで行われるようにしていくというようなことを考えて準備をしております。
 これはもちろん電子県庁、電子市役所もあるかもしれませんけれども、県と市町村が共同でやっていくということになっておりまして、市町村にも負担をお願いしております。一緒にやっていこうということです。せっかく作っても県民の皆さんに利用してもらうことが大事でございます。
 特にパソコンとインターネットというと、もうそれだけで遠ざかる方も多いわけでございまして、よく周知をしていかなきゃならないと思っているところであります。
 
(第63回国民体育大会・第8回全国障害者スポーツ大会共通マスコットキャラクターデザインの募集について)
 それから国体の関係でございますけれども、第59回の埼玉国体夏季大会が終わったわけでございますけれども、大分県ではカヌー競技、ボート競技、水泳などの活躍がありまして、全国で第10位の好成績を収めました。まずそのことについて健闘を讃えたいと思います。
 平成20年には大分国体が開催されるわけですけれども、この第63回国民体育大会、大分国体になるわけですけれども、それと同じく並行して行われます第8回の全国障害者スポーツ大会、この両方の共通のマスコットキャラクターを制作しようと、そのデザインを募集することにしております。今日から10月29日までの40日間、募集したいと考えています。なんでも素晴らしいマスコットキャラクターならいいのですけれども、大分らしさをアピールするもの、そして明るくて親しみやすいものということで、ぜひお願いしたいと思います。まずはこのキャラクターのデザインを募集して、その後、今度は愛称等も決めていかなきゃならんということになると思います。
 
(ベンチャーマッチングプラザの開催について)
 それから、ベンチャーマッチングプラザの開催についてです。
10月4、5日の二日間ですけれども、県内のベンチャー企業の振興という意味で、ベンチャー企業が開発した新製品とか新技術を県や、あるいは市町村の調達担当者に紹介をしてできるだけ良いものを使ってもらおうということであります。そういうベンチャーマッチングプラザを開催いたします。申すまでもありませんが、ベンチャー企業は、知名度もなく、信用力、販売実績もないということで、公共事業になりますとなかなかそういうものは使われないということになりますけれども、ぜひこのマッチングプラザでそれをPRして大いに使ってもらうということです。今回の展示会は県内企業31社が参加をしております。私もぜひ行って拝見をしてみたいと思っているところであります。
 
(「一日中小企業庁」の開催決定について)
 それから、来年度、平成17年度ですけれども、1日中小企業庁を開催しようということで中小企業庁の方から通知がありました。大分県では昭和51年に開催をしていますから今回で2回目になります。「一日中小企業庁」、これは中小企業施策のPR、あるいは中小企業者から直接国への要望等を聞こうということでございます。
 ぜひ、県内の中小企業の皆さん方に意見も聞きながら、面白く有意義な一日中小企業庁にしていきたいと考えているところです。
 
(2005JOMOオールスターサッカーの大分開催について)
 それからもう一つは、今日の14時からですけれども、Jリーグの理事会が開催されまして、多分そこで2005JOMOオールスターサッカーの大分開催が正式に決定されると思います。そういうことになれば大変ありがたい、面白いなと思っております。
 ここまでご尽力いただいた関係者にまず感謝を申し上げてぜひ面白いオールスターサッカーができればと期待をしているところであります。
 
(平成16年度第3回大分県緊急行財政改革本部会議)
 それから、明日、22日ですけれども、今年度第3回目の大分県の緊急行財政改革本部会議を開催いたします。宿題になっております公社等外郭団体の見直し案を作らなければいけませんし、知事公舎の取り扱いもそこで決まると思います。それから審議会等の見直し等についても議論されるだろうと思います。
 
(第6回大分県民芸術文化祭)
 それから、お手元にプログラムをお配りしているかと思いますが、第6回の大分県民芸術文化祭が、10月1日から11月末までの2か月間にわたって開催されることになっております。「文化躍動2004」をテーマに総合フェスティバル、あるいは芸術文化フェスティバル、地域文化フェスティバルといったような様々な行事を構成してやっていただくと期待をしているところです。
 
(県政ふれあいトークの日程について)
 それから「県政ふれあいトーク」もようやくこの9月末に一巡ということになりまして、9月24、25、29日と3回にわたって各地に出かけることにしております。これで一応県内一巡ということになります。私からは以上です。
 
幹事社 各社質問があればお願いします。
記者 発表事項ではないのですが、先日、郵政事業の見直し、基本方針が閣議決定されましたが、これに対する知事のご意見をお伺いしたいと思います。
広瀬知事 郵政事業について、これまでもどこまで官でやるのか、ある程度民間にやってもらえるものもあるんじゃないかというような観点も含めて、いろんな議論が行われてきたんだと思います。公社という形でやられる部分の安心もあるだろうし、逆にもっと民間でやったら効率的にサービスもよくなるんじゃないかというようなところもあるだろうと思いますし、そういう観点からこれまで議論がされ、そして閣議決定があったわけですけれども、これからもまだまだ大きな方針ということで、もっとこういうところを変えたらいいんじゃないかとか、あるいはこういうところは今の形がいいんじゃないかとか、いろいろ議論があるだろうと思います。そういう議論をよく見ておきたいというのが私の心境です。
記者 先日、県議会で民営化反対の意見書が出てましたけれど、大分県も過疎地があって、いろいろな影響が出るのではないかという懸念があってのことだと思うのですが。
広瀬知事 ちょっと申し上げましたけれど、今のままが一番いいかどうかということについてはやっぱり議論があるんだと思うんですね。もう少し民間の活力を導入するような形でやった方がいいとか、いろんな議論があるだろうし、これは全く今のままが一番いいという形で考えるのはどうかなと思ってます。改めるべきは改めた方がいいと思います。
記者 今後の議論が、これからの話になってくると思うのですが、その過程で大分県を預かる政治家として要望とか、何かありますか。
広瀬知事 今のところ別に何か知事として議論をしようとは思っていませんけれども、当然それは今の郵政公社の仕事の中で県や市町村をいろいろ助けてもらってるところもありますし、協力をいただいているところもありますし、あるいはそうじゃないところもあります。ケースバイケースで考えていったらいいと思います。もうちょっと様子を見ておいた方がいいかなと思っています。
記者 台風被害に関連して、早急な予算措置が必要で場合によっては、知事の専決もあるということですが、規模はどのくらいになりますか。
広瀬知事 今、精査をしていまして、今月いっぱいぐらいかかると思います。しかし、今月いっぱいぐらいには何とか方向をある程度つかみたいなと思っています。かなり急いで作業をやってもらっています。
記者 専決の時期については。
広瀬知事 今月いっぱいで額が出てくれば、これはすぐやろう、これは補正でやろう、補正も専決でやろう、あるいは議会にかけようというようなことで仕分けができると思いますから、急ぐものはどんどん専決でやっていくということになりましょうし、そういうものを含めて今月末までにまとめられるということであります。本当は議会で承認をいただくのがいいのですが、12月になっちゃいますから。
記者 台風の措置について、検討されてるのか、決定されたのかということの確認ですけれども、農業近代化資金等について、具体例は、大幅低減を検討するということですけれども、今のお話ですと無利子も含めて大幅低減ということなのでしょうか。
広瀬知事 検討しています。議会の一般質問の時には、精査をしている段階で無利子というところまではちょっとまだ状況がわからなかったのですが、被害の大きいところもありますので、それは無利子も含めて検討していくかなと。何々対策で幾ら、何々対策で幾らというようなことは、もう少し時間がかかると思いますけれども、方向は常に議論しています。
幹事社 他に質問ありませんか。ないようですのでこれで記者会見を終わります。ありがとうございました。
広瀬知事 どうもありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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