ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成16年10月18日(月)13時30分
場所:第一応接室
幹事社 それではよろしくお願いします。
広瀬知事 それでは、私の方から何点か申し上げます。
(BSE全頭検査の継続について)
広瀬知事 まずBSEの検査の件ですけれども、前回の記者会見でもご質問がありました。かねてから科学的に安全ということを確保するのが大事だし、もう一つは消費者の気持ちとして安心して肉を買っていただける体制をつくっていくということも大事だという、その両面から考えるんだということを申し上げておりました。国の食品安全委員会の中間報告によると、20か月令以下ではBSE感染牛が確認できないというお話もありましたが、消費者の皆さんから、安心して肉を食べられるように、また生産者の方からも安心して食べていただけるように当面は全頭検査を行ってもらった方がいいという話もありました。
 かねてから安全の面と安心の面が大事だと申し上げてきましたけれども、そういった面で大分県でも当分全頭検査を行おうと思っております。
 なお、全頭検査を行いますのでいいのですが、20か月令以下の牛は、いま県内のマーケットで約12パーセントです。ただし、豊後牛は30か月令前後で出荷されていますので、いずれにしましても全頭検査が続けられることになります。
 結論としましては、当分の間、全頭検査を続けるということにしたいと思っております。
 
(「ものづくりプラザ」の入居企業の決定及び開所式について)
 次に、ものづくりベンチャー企業のために「ものづくりプラザ」に入居してもらって、どうぞ存分にベンチャー活動を続けてくださいという制度をつくっておりますが、この「ものづくりプラザ」に入居する企業が決定いたしました。募集しましたら6社から応募がありましたけれども、このうち3社の入居を決定いたしました。
 一つは(株)テオリックという金型を精密に切削する会社です。金型の会社ですね。それから(株)エコアップというゴミを土にする装置をつくっているところです。それから、(株)グランベルクという光で三次元の造形をしようというベンチャーです。この3社に決定をいたしました。なかには産業科学技術センターと共同研究をやるというような企業もあり、これからの成長を楽しみにしております。
 
(「大分県民の消費生活の安定及び向上に関する条例」の改正に係る県民意見の募集について)
 次に、「大分県民の消費生活の安定及び向上に関する条例」を今度、改正しようということで10月15日から11月19日までパブリックコメントを実施することにしております。これはご存じのとおり、国の方も「消費者保護基本法」から、消費者の権利や消費者の自立を訴える「消費者基本法」に改正したように、消費者保護政策から消費者自立政策に変わってきたということであります。それに伴って県の方の条例も変える必要があるだろうということで、消費者の権利や自立を訴え、そのために行政が消費者の自立を支援していく。そしてまた新たに生産者、消費者共に環境に配慮しなければならないといったようなことを、過剰包装の防止とかなんとかいうことも含めてですけれども、そういった見直しを行おうと思います。それに沿って消費者保護条例を見直していきたいということで、パブリックコメントで県民の皆さんのご意見をいただこうと思っております。
 
(「おおいた元気債」の発行について)
 それから、もう3回目になるんですけれども、大分元気債を今年も発行しようと思います。平成14年、15年、それぞれ10億円の枠で発行し、県内の高等学校の改修などの費用に充てさせていただくということでやってまいりました。今年度もこれを発行しようと思っております。今度は、例えば平成15年度ですと7倍近くの応募があったものですから、発行額を30億円に増やそうと思っております。非常に人気があったということ、もう一つは、今度、財投改革で地方が資金調達を自主的にやるということも求められることになることから、発行額を増やすことにしました。
 使途の方は、これまで高等学校の改修等でやらせていただきましたけれども、一段落したということもありますし、今度は、県内の道路網30工区に絞りましてその改修に充てるということでやりたいと思います。
 発行時期はいつものように12月下旬ということになります。申し込み方法は12月6日から12日までハガキによる申し込みをしていただくということで多過ぎたら抽選等で決定をすることになると思います。
 発行条件は5年満期、一括償還ということです。これも変わりません。利率は12月の直近の国債金利を勘案して決定することになります。
 それから一人当たりの購入限度額が、これまでは300万円ということでしたけれども、これも実績等を勘案して500万円まで上げようということでございます。例年のような応募があることを期待しております。
 
(第24回国際車いすマラソン大会について)
 それから行事でございますけれども、第24回になりますが、国際車いすマラソン大会を今年も開催いたします。
 今月の31日になります。県庁前をスタートして大分市営陸上競技場をフィニッシュとしてレースをやりたいと思います。今年は国内の選手が293人、外国から20カ国87名ということで380人の出場が予定されております。
 大分県からはパラリンピックで金銀銅メダルを獲得しました安岡チョーク選手、あるいは、800m銅メダルの廣通純選手をはじめ36名が出場すると聞いております。その他にもメダリストを含む多くの有力選手が出場することになっております。
 今年は、大会前日の開会式を竹町商店街が100周年を迎えるということもありますので、ガレリア竹町のドーム広場で行いたいと思っております。その方が市民との交流もより円滑に進むのではないか思っています。
 
(121万人県民一斉ごみゼロ大行動第2弾について)
 それから「121万人県民一斉ごみゼロ大行動」の第1弾を8月に行いましたが、10万人を超える県民の皆さんに参加していただき、400トンものゴミが集まりました。
 今度は、10月24日を中心に第2弾をやってみたいと思っています。県下各地の観光地などで行おうといういうことで、久住山、臼杵市、宇佐神宮、国東半島など、観光地を中心にやってみようと考えております。この行動は、ごみゼロ推進県民会議の呼びかけで行ってもらうことになります。
 
(第1回街並み景観写真展について)
 最後に、本年6月に景観法というのが公布されましたが、街並みあるいは道路からの景観等について、もっと関心を持ってやっていこうということで、第1回の街並み景観写真展を本日から開催しております。県庁1階の県民ホールに展示しておりますが、力作がそろっていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
 私からは、以上です。
 
幹事社 それでは、各社から質問があればどうぞ。
記者 BSE検査についてですが、当分の間、全頭検査継続ということなのですが、国の補助は3年間継続ということなので、3年間という認識でよろしいですか。
広瀬知事 安全と安心が定着するまでの間ということだと思います。従いまして、1年か2年か3年になると思いますけれども、おっしゃるように国の補助が3年間というのもありますから、その間は、県の負担がなくてできるなという気持ちはあります。まあ、3年ぐらいを一つの目途として考えていただいていいのではないでしょうか。
記者 その先についてはどうなりますか。
広瀬知事 とにかく、安全、安心ということが定着するということが大事だと思います。そこをどう見極めるかということですね。
記者 その時の状況で県独自でやるのかどうかを判断するということでしょうか。
広瀬知事 そうです。科学的治験も進んでいるかもしれませんし、そうするとその進歩が安心にはね返るかもしれないということで、そこはよく見ていったらいいと思います。
記者 由布院温泉の問題ですけれども、温泉のイメージダウンというは、大分県の観光にとって大きな痛手になると思うのですが、これから県としての温泉観光に対する対応策はどういうことを考えておられますか。
広瀬知事 温泉は大分県の観光にとりまして、天然自然とともに大変大きな売りになっているわけです。この温泉について、いろいろ言われるというのは極めて残念なことです。言われるだけでも大変残念だということで今回、事実をはっきりさせようと立ち入り検査を行ったわけです。
 調査の結果につきましては、皆さん方に逐次お話を申し上げてきたとおりですけれども、検査結果を踏まえてしっかりと是正措置を行うとともに、お客さんに安心して由布院温泉に来ていただけるよう、県としても引き続き努力していきたいと思っております。
 それから大分県には他にも温泉がたくさんありますから、できるだけ年内に検査を行っていきたいと思っています。一番大きい別府温泉は、年度内、あるいは年度を超えるかもしれませんが、別府の街の皆さん方、観光業者もいれば、湯を楽しむ市民もいるわけですが、こういう人たちが自発的にいろいろ検査をするということもやっております。行政としても県民や、県外からのお客さんたちに心配がないように至急対応したいと思います。とにかく事実をはっきりさせながら改善をしていくということが大事だと思っております。結局それが、一番の信用回復の早道になると思います。
記者 上津江村のオートポリスの売却についてですが、知事はどういうふうにお聞きになっておられますか。
広瀬知事 オートポリスは、現在、運営は上津江村でやっているわけですけれども、今度市町村合併するとなかなか負担、管理がしきれないかもしれないということで誰か民間の人でいないかなということを探しているということは聞いております。
記者 ういうふうになって欲しいとか知事の思いはいかがですか。
広瀬知事 それは、せっかくあれだけの立派な施設があるわけですし、傷んでいるところもありますけれども、車の愛好家だとか、車のメーカーだとか、そういう人たちのために使われるということになればそれはそれで大変いいことじゃないか、むしろそうするべきじゃないかと思います。あれがそのまま、元の山にかえるというのもいかがなものかと心配しています。
記者 市町村合併支援本部が本日開催され、その中で単独で自立する市町村については、これまでのものを超えた特別な支援はしないということが確認されたと思うのですが、その真意をもう一度確認したいのですが。
広瀬知事 今日の会議は、それを確認するために行ったのではなく、第一に、市町村合併まで残りわずかの期間になったので議論が進められているところは議論がちゃんと進むようにやろうじゃないかということ、第二に、現に来年の1月1日から市町村合併が行われ、新市が誕生するので、それをしっかり応援していかなきゃいけないということ、第三は、周辺の地域についてもしっかり対応していかなきゃいけないということを確認することが大事なポイントだったわけです。独自で行くという市町村があるのは、それも住民の選択ということで当然あってもいいことだと思います。しかし、かねてから言ってきたことなのですが、例えば、市町村合併に伴って広域的になった市のインフラ整備は緊急性がありますので、そういうことについては集中的に応援しますが、合併をしないところは従来どおりですから、合併に伴う新たなニーズは出てこないわけで、それはやらなくてもいいよということも言えるわけです。但し、例えば福祉などの分野で、従来から県と市町村の役割分担があって、ここまでは県がやり、それから先は市町村でやってくださいという、そういう関係は、合併しないからといってやらないということではありませんので、それは従来どおりやりますよということを確認したわけです。ごく当然のことだと思います。予算がたくさんあれば少しは応援をしたいのですが、まさに選択と集中、厳しい時代ですから、合併で新しい市をつくろうという方向で努力をしているところに、集中せざるを得ないということは、しょうがないと思います。
記者 自ら合併しないと言っているところはいいと思うのですが、合併したくてもできないというようなところもありますが。
広瀬知事 したくてもできないところと、自らしないというところでは、気持ち的には差はあるでしょうね。「自分は何とか合併したいんだけれども相手がね」ていうところと、「いや大丈夫です。独立路線でいきます」というところとは、それは自ずからちょっと違うかもしれません。
記者 在日米軍の再編問題が議論になっていますけれども、県内への移転とか、あるいは、日出生台の訓練の拡充だとか、そういった打診はありませんか。
広瀬知事 いや、ありませんね。これは日出生台の演習については、既に県としての方針を打ち出してるわけです。従いまして、米軍基地の再編の話で大分に話がくるというようなことは今のところ全くありません。
記者 大入島の埋立て事業の件で、先日、住民と県との話し合いが行われましたけれども、今度どのように対応されるお考えでしょうか。
広瀬知事 県としては、できるだけ円滑に仕事ができるようにという気持ちに変わりありません。現に、これまでもいろいろ問題が提起される度に、そのことについて議論をしてまいりました。「ゴミ捨て場になるんじゃないか」と言われれば、「いや、ゴミ捨て場になるわけではなく、こういうことをやりますよ」とか、「希少生物がいるじゃないか、それをどうするんだ」と言われれば、「希少生物については調査をしましょう。調査の結果こういうやり方があります」ということをやってきたり、それから、藻場の権利という話もあって、これも議論をしてああいう形でけりがついたということで、私どもとしましては、住民の皆さんから出される問題について、おこたえしてきているつもりです。今後ともお話を進めながら円滑にことを進められるように思っているところです。
 先日は、白紙撤回という話もありましたが、それはこれまでの経緯から考えていただければ、難しいことだとは思いますけれども、誠心誠意、住民の皆さんの心配に応える姿勢で、引き続きやっていきたいと思っています。
記者 住民と直接話をしたりというのは。
広瀬知事 気運が熟せばいいんじゃないでしょうか。
記者 県観光協会が行財政改革もあり、事務局長を全国公募で選ばれるという方針が先日、示されました。観光立県の面でキーマンとなると思いますが、どういった人材を望まれますか。
広瀬知事 今お話のあった観光立県大分県のキーマンになる方なんですけれども、観光振興について、今年度いろいろな皆さんの議論を聞いて、観光すなわち地域づくり、地域づくりすなわち観光というようなことで、幅広く、地域づくりまで思いを持たなければならないと思っています。また、観光を振興していくには、行政や観光協会だけではなくて、幅広く地域づくりや観光振興の事業をやっている、活動をやってる県民の思いも入れていかなければなりません。そういうことのできる人ということです。
 全国公募にしたんですけれども、これは別に大分県に人材がいないということではなくて、全国公募をした結果、大分県の人になるということだってあるわけです。そうして全国レベルでも競争できる人材が県内にいるということが証明できることになるかもしれません。観光という意味では、むしろ県内に浸っている我々よりも外からのセンスを持った県外の人の方がいいという場合だってありますよね。
記者 話が戻るのですが、米軍問題なんですが、政府の方で沖縄の負担を軽減するという話があるなかで、日出生台の負担増というのはあり得ない話ではないと思うのですけれども、仮定の話で恐縮なんですが、そういう打診なりがきた場合、県としてこういう方針で臨むというようなことは考えていませんか。
広瀬知事 まさにお話のように仮定の話ですので、きたら断固反対するよとか、賛成するよということを今言ってもしようがないと思います。
 但し、さっき申し上げましたのは、現在の一時的な演習についても我々はああいう態度で対応しているわけです。それがまさか定着するようなことのないようにということでやっているわけです。
記者 補助金の話なんですが、三位一体改革の話で、中央省庁、特に厚生労働省などで各種補助金の補助率を削減するというような話もありますが、それについてはいかがお考えですか。
広瀬知事 地方が補助金をカットして自主財源にしてくれというんだから、それじゃあカットはできないけど、補助率を削減してやろうというのが向こうの言い分でしょう。まことによく考えた案だなと思いますけれども全く評価をしません。そういう姑息な議論ではないと思います。地方の自主性をどれぐらい担保するのか、そしてそれに対する財源の手当をどうするかという問題です。あげられたような補助金について、あげられたようなお話というのは全くそれに関係のないことじゃないかと思っています。但し、義務教育費国庫負担金の話については、私は文部科学省の考え方でいいんじゃないかと思います。
記者 文部科学省も具体的な対案というものは、今のところ出ていないのですか。
広瀬知事 出さないというのが対案なんでしょう。もう一つ言えば、例の総額裁量性みたいなものをかねてからやっているじゃないか。それをちゃんと活用もしないで自主的にやりたいことをやらせろって言ってみたって、まずそれを活用してごらんなさいということもあるのだと思います。大分県は活用していますが。
記者 知事会議の中で道州制について議論があるようですが、道州制については、どのようなお考えをお持ちですか。
広瀬知事 とにかくよく勉強したらいいと思っています。まず、今反対だとか、賛成だとかいう必要は全くないと思っています。皆さんご存じのとおり道州制というのは中身がいろいろあるわけです。だから、しっかりと分析してメリット、デメリットを議論しておくということが非常に大事なことだと思います。そういった意味で九州地方知事会議は4つのタイプに分けて考えています。第1が県の連合、第2が県の合併、第3が道州制、第4はもっと進んで連邦制みたいなものとタイプ分けして、その定義をどうするかとか、メリット、デメリットを議論しています。そういうところから、しっかりと議論していけばいいと思っています。
記者 先ほどの三位一体改革で全く評価しないというのは、地方の自主性とか裁量権とか、厚生労働省の出してきている案は、そういうものではなくて、これは全く義務的なものなのでということでよろしいんでしょうか。
広瀬知事 あれこそ全国一律でやる話じゃないのかということです。従って、この事業は、どうぞ地方でやってくださいと言われても、ありがとうございましたと言えるものかということと、財源的に見ても国の負担が増すような感じになっているんじゃなかろうかという心配もあります。そういった意味です。三位一体改革で補助金削減のリストに入れた補助率を下げてくるというのはたいしたものだと思いますが、知事会が言っている方向じゃないかと言われると、なんと答えるんでしょう。その辺はよく作戦を立ててやらないといけないと思います。
幹事社 他にありませんか。ないようですのでこれで終わります。どうもありがとうございました。
広瀬知事 どうもありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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