ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成16年11月15日(月)13時30分
場所:第一応接室
幹事社 それではよろしくお願いします。
広瀬知事 それでは私の方から何点か申し上げます。
広瀬知事 まず、紀宮様の婚約が整われたということで、大変良かったとお喜びを申し上げたいと思います。
 大分県にも一度おみえになったことがあるということでございまして、このたびは県民の皆さんも喜んでおられるのではないかと思います。ぜひ、幸せなご家庭を築かれますようお祈りしております。
 
(平成16年度一般会計12月補正予算案について)・・PDF
広瀬知事  はじめに、今度、12月議会が開かれますが、補正予算をお願いしようと思っております。
 内容は、先の16、18、21、23号と度重なった台風の災害対策、もう一つは、市町村合併推進交付金、この二つで補正予算を組ませていただきたいと思っております。総額で約48億5千2百万円になります。
 今年度の当初予算では、前年に比べ5.2パーセントの減だったのですけれども、残念ながら今度の補正予算で、マイナス4.3パーセントになります。
 4つの台風による被害額を合計しますと385億円ということになります。これは平成11年の台風の18号による被害が250億円でしたから、それに比べましても大きな被害となっております。
 農林漁業の被害も大きかったんですけれども、それだけでなく、いろいろな施設についての被害がありました。詳細はお配りしている資料のとおりでございますけれども、いくつか特徴を申し上げますと、一つは、漁港の係留施設がありまして、そこに船をつないで退避をしていたんですけれども、この係留施設ごと吹き飛ばされたという例があります。こうなりますと、漁業をやっておられる方は、船も港もないという状況になります。したがいまして、中古船を買い入れて、何とか漁業ができるようにするということで、その資金に対する利子補給を創設することにいたしました。
 もう一つは今回、中小企業の工場等が浸水で大きな被害を受けているというような例もあります。そういう中小企業に対する金融支援をやろうということで、災害特別枠として5億円の災害特別枠を設けます。貸付金利は、無利子というわけにはいきませんけれども、2.5%に押さえるということで、九州で一番低い水準になります。そういうことで被災された中小企業の工場再建に対する支援を行います。
 三つ目は災害に強い園芸産地づくりということで、先に専決予算を組みましたけれども、これが不足しておりますので、追加措置を行います。
 四つ目は、急傾斜地の崩壊が随所で起こりましたが、多くは公共事業として国の支援を受けることができるのですけれども、面積等で公共事業にのらないものもあります。しかしながら、県土を守るという意味では手当をする必要がありますので、県単独で事業を行うことにしました。
 五つ目は、森林の災害復旧につきましても、県単独の上のせ補助を行っていこうと考えております。
 それから福祉施設や県立の学校、あるいは文化財等の被害もありましたので、これに対する復旧支援といったようなことも考えております。
 そういうことで全体として48億5千2百万円の補正予算になります。主な財源としましては、国庫支出金が12億2千7百万円、県債が14億4千7百万円、一般財源が21億4千8百万円となっております。
 それから、補正で毎年やっているんですけれども、道路改良事業につきまして来年度の事業を円滑に行うようにということで、30億円の債務負担行為を設定しています。
 詳細は、後ほど財政課長からご説明を申し上げると思います。
 
(大分県と学校法人立命館及び立命館アジア太平洋大学との連携校流に関する協定について)
 次に大分県と学校法人立命館、立命館アジア太平洋大学との間で連携交流協定を締結するというのがあります。明後日の17日に関係者で調印式を行います。本格的な国際大学として立命館アジア太平洋大学があるわけですけれども、そこの人材育成やあるいは地域振興といったような面で協力しあう面があるんじゃないかということで連携協力交流に関する協定というものを結ぶことにしております。
 
(大野川大橋有料道路の料金割引本格運用について)
 それから、大野川大橋有料道路の料金割引の件ですけれども、先日来、社会実験を行いました。渋滞緩和への効果がありそうだということで、本格運用に向け、国土交通省に許可申請をしておりましたけれども、許可が下りましたので、いよいよ本格運用をしたいと思います。
 本格運用は、来年の1月からであろうとこの場でも申し上げましたが、せっかく実験でうまくいっているんだから早くやったらいいじゃないかというお話がありまして、その後、いろいろ準備を早く行った結果、10日ほど早まり、12月20日から本格運用を行います。ご存じのとおり、平日の朝6時半から8時半までと夕方の17時から19時まで、回数券を買っていただければ50パーセントの割り引きで通行できます。
 
(「大分県産業廃棄物条例(仮称)」に係る県民意見の募集について)
 次に条例のパブリックコメントが2件あります。
 一つは大分県産業廃棄物条例に対するパブリックコメントの実施であります。本日から来月14日まで募集したいと考えております。
 条例の中身はお手元にお配りしているとおりですけれども、産業廃棄物処理施設を設置する場合の手続きを定めるというものが一つです。事前協議や関係者への説明といったようなことを義務づけながら円滑に手続きを進めていく、もう一つは、県外から搬入しようとする際の手続きを定めることで、これも県に事前に協議をしてくれ、協定を結んでくれというようなことをやることにしております。
 その場合、県外の排出業者に対しまして、環境保全協力金をいただくことにしております。1トン当たり、500円をいただきたいと思っております。
 もちろん、リサイクル等をしてもらえば、リサイクル率等に応じて協力金もディスカウントするということになるわけですが、そんなことを含めた、県外からの排出についての手続きも定めるといったようなことを内容とする条例を制定したいと思っています。
 
(「大分県食品安全に関する条例(仮称)」に係る県民意見の募集について)
 もう一つ条例がありまして、大分県食品安全条例についてもパブリックコメントを11月18日から12月の20日までの間、行いたいと考えております。
 この食品安全に関する条例には、食品表示の適正化、あるいは食品安全の確保のための違反食品の流通停止処分等々あります。
 それからフグの衛生加工ということで従来、取り扱い業者については、講習会に参加して講習を受けてくださいとか、届け出をしてくださいということがありますけれども、こういうことを条例ではっきり書こうというようなことで対応するものであります。
 
(「大分の風景で年賀状を作ろう」おおいた見ちょくれアルバムの県庁ホームページ搭載について)
 次に、大分の風景で年賀状を作ろうということで、県庁のホームページに大分の風景を搭載して、年賀状用に個人でダウンロードできるというふうにしております。
 これは佐伯市に志賀本昌さんという方がおりまして、県内いろんなところを写真に収めてございます。この方の撮影した写真を県庁ホームページに出しまして、皆さんに年賀状のために活用してもらうというものであります。これからいろいろな写真をお持ちの方で、ご協力をいただけるならば、ぜひ、そういうものを集めていきたいと思っています。
 
(国に対する要望活動等について)
 それから、いよいよ予算のシーズンになるわけでございますけれども、今年も国に対する要望活動を行います。11月24日に県議会議長と高速道路の整備促進等についての要望活動を行います。
 それから25日の午前中ですけれども、九州地方知事会と九州・山口経済連合会の共催で、「九州はひとつ」開発推進大会が開催されます。ここでも九州出身議員との意見交換等を行うこととしております。
 また、11月25日の午後には、私が会長をやっております、「ふるさとの道づくり連絡協議会」が主催をいたしまして、「地方の道路の整備促進を求める全国大会」を開催します。こういったものをきっかけにしながら、要望活動を行ってまいりたいと考えているところでございます。
 
(121万人県民一斉ごみゼロ大行動第2弾の結果について)
 次にご報告ですけれども、121万人県民一斉ごみゼロ大行動の第2弾として、10月24日に美化活動が行われました。久住山やいろいろな観光地のクリーンアップ作戦をしようということで行いました。山の中やあるいは、そういう不便なところでもあったわけですけれども、県民の皆さん総勢1万6千人の方々に参加をいただき、40トンのゴミの収集ができました。ご協力に対し心からお礼を申し上げます。
 
(第3回大分県食品安全推進県民会議)
 それから行事の関係ですけれども、11月16日に第3回の「大分県食品安全推進県民会議」が開催されます。この県民会議はご存じのように、生産者、流通関係者、それから消費者が一堂に会して、食の安全について議論をしようというものです。
 
(アイネスフェスタ2004)
 次に「アイネスフェスタ2004」が、11月20日から23日まで開催されます。
 男女共同参画社会、あるいは男女の生活者にとって関心の深い消費生活等について、関連の行事を含めて考えていこうということであります。
 
(第11回豊の国カップ九州少年サッカーフェスティバル)
 次に、今回で第11回目になりますけれども、「豊の国カップ九州少年サッカーフェスティバル」が12月の4、5日の2日間にわたって大分スポーツ公園で開催されます。このフェスティバルの中から、現在、大分トリニータで活躍する原田拓選手や、内村圭宏選手が生まれるなど、いい選手を輩出しております。今度も九州・沖縄各県の代表7チーム、それから韓国ソウル市の東明初等学校、そして大分県代表8チームの合計16チームで優勝を争うということになっております。
 
(県政ふれあいトークの日程について)
 それから、県政ふれあいトークの第2巡目を始めたいと思っております。
 11月17日に院内町、安心院町にまいります。私からは以上です。
 
幹事社 各社から質問があればお願いします。
記者 台風被害に関することですが、385億円の被害額とおっしゃいましたが、そのうち、今回の補正予算で35億円を計上しておりますが、これが最低限ということで、まだ直さなければならないところもあろうかと思いますが、その点について伺います。
広瀬知事 385億円というのは農林漁業の被害等や公共施設等を含めてということになるわけですけれども、その中で、県費としてやらなければならないものを補正予算に組んだということです。
 先月の専決予算等や、国等の支援等も含めてかなりの額になるんじゃないかと思います。
財政再建元年に当たりまして、大変厳しいんですけれども、なんといいましても被災された方が一番厳しい思いで頑張っておられるわけですから、我々も予算を組んだわけです。しかし、財政再建の方も結果を出さなければならないと考えています。
記者 関連してなんですが、災害に強い施設づくりですとか、来年度以降の災害に対する備えみたいなものが必要だと思います。こうやって大きな台風が三つも四つもきたときに、復旧に費用をかけるというのは、すごく嫌な気持ちだと思うのですが。
広瀬知事 被害を受けた人に対する救済みたいなものは、復旧になるんだけれども、例えば急傾斜地の崩壊の復旧等は、ある意味では、復旧であると同時に、将来に対する予防でもあるわけです。そういった意味で、復旧というと後ろ向きのことばかりというふうにとらえるかもしれませんが、半分以上は、実はここで食い止めてさらに大きな被害が起きないようにしようという面もあるわけでして、両面あるというふうに考えていただけばいいと思います。
広瀬知事 昨日、土木建築部長に大入島に行ってもらいました。例の埋め立ての件で、地区の皆さんから、要望書を受け取っていましたので、それに対する回答を持っていったわけです。区長さんとお話をし、そして皆さんが集まっているところにも行ってお話をしてきました。先方からは、改めて回答がいただけるのではないかと思っています。その回答をお待ちしてから対策を考えたいと思います。
記者 どのような回答を県から出されたのですか。
広瀬知事 白紙撤回をするように言われていましたけれども、それはできないと。ただし、皆さんが心配していることは、いろんな話をしながらやっていきましょう、それから、17ヘクタールの埋め立てを考えているわけですけれども、当面は6ヘクタールを埋め立て、その後については、計画の改定時期がありますからその時にまた考えましょうということを述べてあります。
 いずれにしましても、我々はこれまで誠意を持って対応してきたつもりですし、皆さんの心配しておられることに一つ一つ対応してきたつもりですから、これからもそういう態度でやっていきたいと思っています。ぜひ理解をしていただきたいと思っています。
記者 関連なんですが、質疑でふれられてましたけど、埋め立てを縮小するという話も ありますけど、その辺はどういうことなのでしょうか。
広瀬知事 今、縮小すると決めたわけではないんですけれども、全体の埋め立て計画が17ヘクタールあります。非常に意欲的な計画になっているんですけれども、当面、必要なのは6ヘクタールぐらいかということなので、まずはそれぐらいで始めよう、そして状況を見て、もうこれでいいということになればそれはそれで縮小したらいいんじゃないかと考えています。
 そこは、港湾計画を作っていかなければなりませんし、見直していかなければなりませんから、今の様子を見てということになると思います。
 我々としても、とにかく17ヘクタールに決めたのだから、それを何が何でも造るというようなことではなくて、皆さんのご意向もよく聞きながら、また、経済情勢もよく判断しながら考えていこうと思っているわけです。
記者 住民の方が反対されているから縮小するということですか。それとも別の理由がおありなのでしょうか。
広瀬知事 どういうふうに受け取っていただいても結構なのですが、まず、6ヘクタールをやりましょうというのは、この埋め立ての議論が出てきたのは、そもそも佐伯港にもっと大型の船が出入りできるようにしゅんせつしようというところから始まっているわけですが、そのしゅんせつが、6ヘクタールもあれば十分だということもあるものですから、それなら、もうそれでいいじゃないかということもあります。
記者 知事が今、状況を見ながらとおっしゃいましたけれども、それはいつぐらいに判断したいとお考えですか。
広瀬知事 できるだけ早く回答いたしたいと思っています。昨日、土木建築部長が回答を持っていって、先方も回答を出してくれそうですので、まずはそれを待ちたいと思います。
これまで、埋め立て予定地にレッドデーターブックにある小さな貝がいるんだというような話が出ましたが、それについても調査を行い、確かにいると、その部分については移せばいいなとか、いろいろ先方が心配する点に一つ一つ議論をしてきたつもりです。
 ヘドロみたいなものを捨てることになるんじゃないかというような心配も聞いています。それについても、そういうことはないんじゃなかろうかと、そういうことがあるのならば、どうしたらそれがないようにできるだろうか、そんなことも考えましょうというようなことも言っています。それから面積についても、計画がこうあるからというようなことではなくて、我々としては本当に一つ一つ皆さんの心配を取り除く努力をして、ここまできたという感じがあります。ぜひ、理解をしていただきたいと思います。
記者 埋め立て方針は変わらないけれども、面積については状況を見て小さくすることもあり得るということですか。
広瀬知事 そうですね。佐伯港の近代化というのは、県南地域の開発のために何とかしなければいけないという、これは県としても地元としても大きな問題意識として持っているわけです。そのためには、何とかあそこをしゅんせつして、大きな船が出入りできるようにしなければいけません。そういう中から出てきている問題だと思います。しかし、そのことによって自然を破壊したり、住民の皆さんに大きな損害を与えるようなことになっては大変ですから、そういうことのないよう、十分に手を尽くしながら行っていきたいと考えています。
記者 いくつか係争中のものがありますけれども、計画を縮小することによってそういった裁判の解決ですとか、住民の理解を得られるというふうにお考えですか。
広瀬知事 それは、ぜひ理解をしてもらいたいと思います。裁判の部分は一つ一つクリアしていくより仕方がないと思います。それはそれで法律論の議論があるのは、それはしっかりと受け止めて、礒草の件についても先日、一審の判断が出たわけですし、ああいう形で、それは議論してもらいたいと思っています。ただ、こういうことで、地元の住民の皆さんが、賛成派、反対派に割れて、感情的になるというようなことだけはいけないと思いますから、よく話をして冷静にことを運んでいただきたいと思います。
記者 工事の着工を延期しているわけですが、着工についての目途とか、どのようにお考えですか。
広瀬知事 我々としては、とにかく皆さんの心配を一つ一つクリアしていきながら、理解をしてもらおうということで、今日までやってきました。そして昨日は土木建築部長に行ってもらって、お話をさせていただいたということでもありますが、まずは、先方から回答がくると承っておりますから、それがきてからと思っています。ただ、おっしゃるように期限も厳しくなってきていることは事実です。
記者 期限というのは、予算繰り越しのことですか。
広瀬知事 予算というよりも、県南地域の開発にとって、これからが非常に大事なところで、そのことについてあまり時間をかけられないという思いです。
記者 土木建築部長が行かれたなかで、住民の方から、知事に直接会って話がしたいという意見もありましたが、それについてどうお考えですか。
広瀬知事 私が会ってお役に立つようなことがあれば、会ってもいいなと思っています。
とにかく一度回答をいただいてからだと思います。
記者 ビッグアイと県立総合文化センターのネーミングライツについての進捗状況はどうなっていますか。
広瀬知事 ああいう形で現在、募集をしている最中です。もう少し様子をみたいと思います。ネーミングライツは、大型施設の管理運営費に少しでも役に立てたいということで始めたわけです。したがいまして、行財政改革にとって非常に大事なポイントでもあるんで、何とか結果を出したいと思っています。
記者 先日、立ち入り検査をされた庄内の養豚場の件をお伺いします。
広瀬知事 先月末に立ち入り検査をいたしました。その結果、いろいろな法令に抵触をしている可能性があるということがわかりました。そこで例えば家畜排せつ物法の抵触などは、住民の迷惑度も大きいので、行政指導を行ったりとか、そういうことでそれぞれの法令に則して、改善命令等を出していくことになると思います。とにかく、住民の皆さんが非常に迷惑をしているわけですから、誠意ある対応をしてもらいたいと考えています。
記者 財務大臣が踏み込んだ削減案を提示しましたが、それについてお考えを伺います。
広瀬知事 今、政府部内で三位一体改革について、政府としてどう対応するのかというのをそれぞれの省で議論をしているわけです。そういう中での議論ですから、それに一つ一つ、めくじらを立てることもないと思いますが、しかし、我々としては、地方自治の確立、そのために必要な地方財政の自主性確立のために、必要な改革を行ってもらうために、引き続き努力していくということだと思っています。
 あの数字は、昨年、今年度の予算編成の時に地方交付税の削減がありましたけど、それであれだけの苦しい思いをしたわけですから、財務大臣が言うような数字の削減は、とてもじゃない、大変なことで、本気に考えているとは思えませんが、いずれにしましても政府部内でいろいろかけ引きもあってやりとりをしているときだから、それに一つ一つ反応しないほうがいいかなという気持ちもあります。
 ただし、三位一体改革、その中での財政自主権について大きな方向に向かって努力をしていくということはこれから特に大事だと思っています。明日、県議会議長、市長会等の6団体が集まって話をすることになっています。
幹事社 他にありませんか。ないようですので、これで終わります。どうもありがとうございました。
広瀬知事 どうもありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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