ようこそ知事室へ
 
  定例記者会見
日時:平成21年9月14日(月)13時30分〜
場所:第一応接室
幹事社  まずは、知事からお願いします。
広瀬知事 それでは私の方から。
(職員の不祥事について)
  冒頭ですが、先週、9月10日に生活環境部生活環境企画課職員が逮捕されるという事件がございました。
  容疑の中身については、公務員以前に人間として許されまじき行為で言語道断だと思います。被害に遭われた方には本当に申し訳ないと思いますし、心からお詫びを申し上げます。また県民の皆さんにも、大変にご心配をおかけし、また大変に不快な思いをさせましたことに、心からお詫びを申し上げたいと思います。
  昨年、教育委員会の不祥事があり、いま県をあげて、県民の信頼回復に取り組んでいる最中に、こういう事件が起こったことは、本当に残念でしょうがありません。
  とくに、この事件を起こした職員が属する生活環境部は、人権の問題や男女共同参画の問題、あるいは青少年の健全育成を扱っている部です。先頭を切って推進をしていかなければならない部でこのような問題が起こったことは、慚愧に堪えないところです。
  これから、綱紀粛正をさらに徹底していかなければならないと思っています。もちろん、文書で一人ひとりに綱紀粛正を呼び掛けますが、それだけでは徹底しない恐れもありますので、主管課長を集めて厳しく話をし、そしてこれをぜひ一人ひとりの部下職員に各部、各所属で徹底するようにしたところです。
  これから、職員一人ひとりの面接を行いますので、併せてその場で、なぜこういう問題が起きたのか、どういうふうに気をつけていかなければならないのか、それぞれの個人としてぜひ気をつけるように、綱紀粛正、倫理確立を徹底していきたいと思っているところです。
  重ねて、このような事件が起こってしまい本当に申し訳ない、二度とこういうことの起こらないように、信頼回復のため、さらに努力をしていくことを申し上げたいと思います。
第11回大分県民芸術文化祭について
  それから何点か申し上げたいと思いますが、一つは芸術の秋です。
  第11回になります大分県民芸術文化祭を、今年も行いたいと思っています。9月27日の開幕行事から11月末まで2ヶ月間にわたりまして、行事を行っていくことになります。
  今年の県民芸術文化祭は、「おおいた発 アートの風」をテーマにしています。
  主要行事には、芸術文化フェスティバルと地域文化フェスティバルがありますが、それと併せて、大分県にありますいろいろな文化団体が参加行事を行ってくれます。それらを合わせますと172の行事がこの2ヶ月間で行われることになっています。
  まことに活発な芸術文化活動がこの期間に展開されますので楽しみにしているところです。
  資料があると思いますが、開幕行事は、ミュージカル「スリー・アローズ〜星の国から来た少女 PartU〜」を行うことにしています。
  脚本家の林秀彦さん、いまは九重町にお住まいですが、この方に脚本を書き下ろしてもらいまして、演出も手懸けてもらい、出演はちょうど活動開始10年を迎えます九重町民劇場です。
  出演者の半分ぐらいが子どもさんになっていまして、なかなか面白いものが出来るのではないかと思います。
  なお、脚本の林秀彦さんは、もう皆さんご存じないかもしれませんが、「鳩子の海」や「七人の刑事」という、かつての人気番組の脚本を手懸けた方です。
  いまは縁あって九重町に在住しておられます。楽しみにしていただきたいと思います。
(秋の全国交通安全運動について)
  それから秋の全国交通安全運動です。9月21日から30日までの間、秋の全国交通安全運動が行われます。
  県下の交通事故事情ですが、死亡者数が28名で昨年に比べて27名減ですから、ほぼ半分ぐらいということです。
  ただ問題は、この死亡者28名のうち71%は高齢の方でして、そこのところを心して対応しなければいけないと思っています。
高齢の方が事故を起こすことも最近はあるわけですが、高齢の方が事故に遭わないよう、また事故を起こさないように、十分、今度の運動中に取り入れていかなければいけないと思っているところです。
  交通取り締まりの専門家に聞きますと、自動車を運転する時にはスピードを出しすぎないように、また前後左右をよく見てと、当然のことですが、やはり基本を忘れないようにしてもらいたい。それから、歩行者や自転車に乗っている方は、被害に遭わないようにするためにはどうしたらいいかというと、とくに高齢の方ですが、道路横断の時が非常に危ないので、その時に左右をよく確認して、それから余裕を持って横断してください。自分も足早に横断できるはずと、往年の元気な頃を思いながら横断し始めるのですが、なかなか足が進まない、自分の経験でもよくありますが、そういうことで、余裕を持って横断をするようにしてください。
  それからもう一つは反射材です。ぱたっと付けられる反射材がありますが、そういうものを夜間は必ず付けて歩く。そのようなことを十分に注意しながら、死亡事故の起こらないようにしてもらいたいと思います。
  今度の運動では、「高齢者の交通事故防止」を基本に据えまして、「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故の防止」、「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」、それと「飲酒運転の根絶」、これをテーマにしたいと思います。
  今年は秋の大型連休も控えていますので、連休前日、9月18日の早朝に安全運動の出発式を県庁前で、また引き続きパレードをしたいと考えています。運動を盛り立てていきたいと思っています。
高齢者お祝い訪問について
  それから9月15日「老人の日」を迎えるにあたり、長寿のお祝いにまいろうと思っています。
大分県では65歳以上の人口が平成20年10月現在、数にしますと約30万9,000人です。高齢化率は25.8%で全国10位ですから、全国に先駆けて高齢化が進んでいると言えると思います。
  30万9,000人のうち元気な高齢者が約25万人と言われています。この方々には、元気いっぱい地域でいろいろな活動をしていただいています。よく言われますが、高齢者の活動なしには地域は成り立たないと言われているぐらい、いろいろ元気に活動いただいています。これからの高齢者対策は、高齢者の元気対策と、それから病気にならない、元気にやってもらえるような対策と、それから残念ながら病気になられた方等への介護サービスの提供など、総合的に講じていく必要があると思っています。
  100歳以上の方が461名おられます。今年は9月18日に佐伯市にお住まいの県内最高齢者、稲森一枝さん、108歳を訪問してお祝いを申し上げようと思っているところです。
第64回国民体育大会について
  それから、第64回の国民体育大会「トキめき新潟国体」が9月26日から10月6日の11日間、新潟で開催されます。
  大分県からは本部役員15名、監督選手420名、合計435名を派遣することになっています。私も開会式には出席しようと思っています。
  昨年は手づくり選手によって総合優勝を果たした訳ですから、幅広い実力が身についてるはずだということで、天皇杯順位一桁を目指していきたいとうたっています。
名勝耶馬溪景観再生事業について
  それから、耶馬溪の景観再生事業です。これは県民の皆さんにお願いをしています森林環境税を活用して、中津市の事業を補助する形で、耶馬溪の景観を直すという修景作業を行ったところです。
  三つの所、古羅漢と深耶馬渓、それから伊bフ景の伐採を行いました。
  かなり見違えるほど、岩と木の耶馬溪の景色が修復できたのではないかと思っているところです。この秋の紅葉のシーズンには三つとも完成すると思います。
  私からは以上です。

幹事社 それでは各社質問をどうぞ。
記者 先ほど冒頭で、生活環境部の話があったのですが、綱紀粛正を取り組むということで去年の教員汚職事件以来、たとえば教職員については、懲戒処分11件と、一昨年をすでにオーバーしている。その後でまた日田の事件もあって、また今回も、このような事件がありました。うちの方でも調べたのですが、人口の割には、県庁や県の教職員のこうした不祥事の発生率が異常に高い県で、全国に有名になっています。これは先ほどおっしゃったように課長を集めて部下の人に言ってもらうとか、面接をしてもらうというようなことよりも、非常に属人的なものというより、どっちかというと組織のあり方自体に問題が、県庁という組織自体に問題があるかということをうちの社では話し合っているのです。ようするに当事者意識が薄いとか、もしくは、もっと根本的に悪いことをしてはいけないとか、法律は守らなければいけない、みたいなものから始めないとこれは駄目だと我々の間では議論しているのですが、その辺について、たとえばこれから県として企業誘致を進めたりブランドを全国に展開する上において、これから組織づくりというものに対して、もっと根本的に見なおさなければいけないというような、お考えはありませんでしょうか。その辺のご見解をお伺いしたいと思います。
広瀬知事 そのような問題があるとすれば、これは組織をあげて取り組まなければならないと思います。そこのところは綱紀粛正、再発防止のためにやらなければいけないと思いますが、いま組織としてのあり方に何か問題があると思うか、という質問については、何かあれば本当に何でもやらなければいけないと思いますが、ちょっと思い当りません。
  たとえば、先ほど申し上げましたが、今度の事件は、公務員ということより人間としてあってはならない、許されない行為です。人間としての倫理の問題だと思います。そういう意味で、組織の問題というよりも人間として一人ひとりがしっかりと自覚を持ってもらわなければいけないと思っています。
  だからこそ、今回は一片の通知ではなく、併せてそれぞれの所属ごとに議論をして、そして人間として、あるいは公務員として、十分にお互いが気をつけなければいけないことを、もう一度再認識してもらうことが大事だと思っているところです。
  そういう中で、何かこういう点がまずいのではないかということがあれば、それは組織としてあげて取り組んでいかなければならないと思っていますが、いま私はそこまで、そこまでといいます、そういう問題以前の問題であると思っています。
  これでいいというわけでは決してありません。
記者 いまの話と関連して、確かに倫理の低下につきるとは思うのですが、今回は県職員でしたが、県職員や県教委で7月と9月に痴漢と児童買春で逮捕された。そういう性犯罪的な事件が相次いでいたということで、綱紀粛正、面接という話もありましたが、ここには女性に対する人権意識の不足とか欠如とかがあると思います。
  今後、倫理観を高めるためにも、性被害に遭われた方が直接、顔をオープンにして、お名前もオープンにして話をされている講演会をされている方もいらっしゃいますし、そういった方達を呼んでセミナーなど何か形のあるような施策や対策というのをお考えでしょうか。
広瀬知事 とにかく、一片の通知だけではなくて、それぞれの所属でよく倫理の確立、綱紀の粛正について話をするように言っています。また、職員研修の中で倫理の問題をしっかり取り上げていくことも考えています。そういう中で一番、効果のあるやり方をやっていくことが大事だろうと思っています。
記者 今回は県の職員の事案でしたが、県内全体見渡しても昨日、豊後大野市でも着服が発覚したり、今年に入っても宇佐市や豊後高田市で不祥事が起こっています。一段と高いモラルが求められる公務員の、こういう不祥事案が相次ぐということに対して知事ご自身どう思われますか。
広瀬知事 ものすごく残念です。本当に言葉もないぐらい残念です。
  金銭の関係で、たとえば千葉県で不正経理事件がありました。また、豊後大野市で、着服事件がありましたが、ここのところは、つとに県庁の中では注意をしていまして、お金をどこかに預けて、そして組織として、あるいは私的に使うというやり方は、かつて大分県でもあったわけですが、そういうことのないように、たとえば会計監査で常時定期的に監査をしたり、あるいは抜き打ち監査をしています。千葉県の問題が起こった時に早速、監査事務局を呼んで話を聞きましたが、徹底してやっていて、いまのところそういう問題はありませんと言っていました。
  それから豊後大野市の話についても、あれは一人で現金を扱ってるからあのようなことになるので、そこのところもすぐ確認をしましたが、県庁では一人でお金を扱うことはないということで、そこのところはかなり徹底して、一度苦い経験があったわけですから徹底していると思いました。
  本当に、今度の事件は何とも思いもかけなかったし、残念でしょうがありません。ここのところは、しっかりと、先ほどから申し上げてるように対応していかなければならない、対策を講じていかなければいけないと思っています。
記者 豊後大野市ではお金を扱う仕事の中で起きたものですし、今回のような公務外での犯罪、質的に違うのはわかるのですが、職務に関して起こした犯罪だったら当然ですが、今回みたいな犯罪であっても部長が会見に同席されなかったというのは、かなり当事者意識という点からしてどうかと思うのですが、知事はその辺をどうお考えですか。
広瀬知事 会見を総務部長がした時に、皆さんからお話があって後から生活環境部長が出たことですが、生活環境部で起こった問題ですから部長も最初から出ていた方が良かったかもしれません。
  その辺の気持ちは、別に皆さんと懸け離れていたわけではないと思いますが、できるだけ会見等は出てもらって率直な話をした方がいいと思います。
  これからはよく気をつけるようにしましょう。
記者 これは仮定の話になりますが、たとえば去年の県教委の時に、元審議監が否認されたということで起訴休職、給料を支給されていたわけですが、今回の件はいま容疑を認めているという話だったかと思いますが、たとえば事案によって否認をすれば起訴休職という扱いにして、何らかの給与を支払うケースは今後も、どんな事案であれ、同じように扱う可能性があるのかどうか。去年の処分のあり方で、法律上は認められてるといってもあまりないケースでしたので、そのことについて、今回このような事件が起きてる中で、今後はどのように考えられているのか。
広瀬知事 今回の事件も、まだ取調中ですが、できるだけ早く事実関係を聞いて、そして厳正に処分をするという方針で行きたいと思います。
  先ほど県教委のケースがありましたが、あれは確か、事件そのものが事件になるかどうか議論があったところです。
記者 その辺の判断はいろいろあると思いますが。
広瀬知事 そこのところが、まさに調査の対象になっていたから、どうにもならなかったということです。
  今回の場合には、もう逮捕されているわけで、立件もされると思いますから、それとはちょっと違うのではないかと思います。
記者 去年の事件も、逮捕されて起訴された後も、確か。
広瀬知事 その後の問題もありました。それは今回と違うかもしれません。あれはどのくらいの期間でしたか、ちょうど難しいところだったと思います。
記者 9月に逮捕されて、期間が1ヶ月ぐらいあって、逮捕されて、起訴という感じで、その後は、もちろん法律では起訴休職ということ。
広瀬知事 事実関係をよく聞いて、厳正な処分をするという方針に変わりはありません。
記者 先ほど、面談も含めて、今後の具体策という話ですが、今回のような問題も含めて自分が意識してない、たとえば癖のような部分、盗癖や性癖といった部分というのは見つけていくのは大変だと思うのですが、その辺を。何ヶ月かに1回カウンセラーを入れてとか、皆さんに対して、あの人が心配だから、自分が心配だからという体制はすでにあると思うのですが、そのあたりの、本人たちも気づいてないところを拾い上げるような仕組みというのは、可能性としてはあるのでしょうか。おしなべて皆さんに受けていただく、定期的に、頻度は別として、いろんな面談を。
広瀬知事 いろいろなことを心配していただくと思いますが、大分県庁の職員ですから、しっかりした人が大部分だと思っています。みんなを疑って全員にそういう調査をするという気はありません。
  ただ、よく、そういうことのないように、しっかりと念には念を入れて、それぞれの所属において、あるいはグループにおいて、しっかりと議論しておくことは大事だと思います。
記者 予算の関係ですが、明日、本会議最終日になっています。いまだ民主党の予算執行停止がどの部分になるのか、あまり定かではないという部分もあると思うのですが、県で予算議案を議決した場合には、ただちに県としては執行するという考え方になるのでしょうか。
広瀬知事 そうです。基本的には一日も早く執行したいと考えていますが、中にはまだ国から資金が来ていないものもあると思います。そういうものは執行したくても執行できないわけですから、早くしてほしいと国にお願いをしなくてはいけないと思います。
  私どもとしては、こういうものが国から来るはずなので、それを元に予算を組み、それでご審議をお願いしてOKということになったわけですので、できるだけ早く執行して景気や雇用を持ち直す、暮らしを守っていくということをやっていきたいと思いますし、執行については責任があると思いますので、急いで執行したいと思います。
記者 今の質問に絡むのですが、凍結された場合、訴訟を起こすという知事も全国の中にはいるようですが、広瀬知事としては、それに地方の声を合わせてみたいな感じなのか、それとも、そういう訴訟にはのらず、赤字県債の発行をあきらめて、予算を流してしまうのか、どちらの立場ですか。
広瀬知事 どちらとも言えないです。要するに、凍結というのは、財政法上、補助金適化法か何かで、こういう場合には凍結出来るというものが定められていると思いますから、それに該当する事案なのかどうかをよく見てみなければいけないと思いますし、そういう中で、議論をしていったらいいと思います。だから、この問題についても地方の大分県知事として、きっちりと責任を果たしていかなければいけない、主張すべきを主張していかなければいけないと、いろいろな意味で思います。
記者 先日一部の新聞に出ましたが、高速道路の無料化に対する知事のお考えを改めてお聞きしたい。
広瀬知事 上限1,000円の割引でも大変評判が良かったと思います。ですから無料にするというのは多くの人からみれば、それ自身は悪いことではないとお思いになると思いますが、私は悪いことなのではないかと思っています。
  それは、たびたび申し上げていますが、これまで料金を取る中で維持補修等を行う、あるいは玉突きになるのかもしれないが、新しい高速道路の整備を行うということが行われてきた。だから、大分県みたいに社会資本整備が遅れてるところも、そのうち高速道路が来るということでやっていたわけです。とくに、東九州自動車道などは待ちに待っていた道路で、ようやく工事が進んでいるという段階にこういうことになるのは、そういう議論は結構ですが、政権政党の責任において、無料化をするのならば、高速道路の建設、大変待たせていたが、かくかくしかじかで出来るからご心配なく、ということをちゃんと示してからでないと、みんなが喜びそうだからいいではないかというのはいかがかと、そういう問題が一つ。
  それからもう一つは費用の負担について、いままで受益者負担の考え方でやっていたわけです。高速道路の維持管理、補修は高速道路を利用する人から負担をしてもらおうということからやっていた。これから作る道路も同じだということでやっていたが、そこのところを代わりに税金でみましょうということになってくると、受益をしてない人については大丈夫かというところがあると思います。
  高速道路は来ていないのに、東京の高速道路の維持負担分を大分県民が払わなければいけないというのは何かおかしなことではないか、あるいはもう一方で、高齢の方は安全のために免許更新を慎重にしてください、免許を更新しないでくださいと言っておきながら、高速道路の税金を納めてくれというのもどうか、という議論があると思います。
  もう一つは、よく言われるので、よく議論してもらう必要があると思うのですが、高速道路を無料にするのは非常にいいのだが、結構混むようになるのではないかということです。それでは高速道路の意味が薄れてくるのではないかというのが一つ。もう一つは、そのことによって、またさっきの話に戻るのですが、維持管理費が大変かさんでくるようになるということ、その負担を利用しない人までみてやらなければいけないというところについて議論があると思います。
  ですから、かくかくしかじかで、そういう議論は大丈夫なんだというところが出てくるかどうかです。
記者 議会で出た話ですが、わたりの問題で、県内自治体で50%近くが課長級の給料をもらっているという指摘があったのですが、そういう状況について知事はどういうふうにお考えかということと、あと、どういうふうに県としての指導、対策を行っていきたいのかを改めてお聞かせいただければと思います。
広瀬知事 実は同じような問題は、大分県の給与体系にもあったのですが、今度の行政改革の期間に組合の皆さんと議論をして改めました。そこは県としてよかったのですが、他方、市町村でまだそこのところに手が着いてないところがたくさんあるのも事実です。 したがって、ここのところは我々も自分自身の問題を改めるという他に市町村に対しても、こういうやり方でこういうふうに改めました、というのを一つの研究ケースにしてもらおうという思いもあって行ったわけですから、このあたりをよく勉強してもらって、改めていく努力をそれぞれの市町村でやってもらいたいと思っているところです。
  というのは、いまは5%の給与カットをお願いしている市町村が多いと思いますが、5年とかの期限に限って給与カットをしていますが、それが何カ年か経ってなくなると、この級別の不均衡がぐっと効いてくることになるから、市町村としても大変だと思います。ですから、市町村も将来のことを考えると何とか改めなければいけないという気持ちもあるだろうし、それをぜひ実行してもらいたいと思っています。
  我々も何かそういう意味でお手伝いすべきことがあったら、どんどん手伝おうと思っています。
  そもそも、それぞれの市町村で、いまは給与カットされているからいいが、それがなくなってがーんと上がってきた時に大変だと思います。そういう情報もどんどん公開されるでしょうし、気をつけていかなければいけない、改めていかなければいけないと思います。
記者 総務部長が、年内に県としても調査していきたいをおっしゃったのですが、知事としても、そういうお考えですか。
広瀬知事 そういうことです。
  我々が申すまでもなく、市町村にそういう問題意識を持って、いま、そろそろ取り組まなければいけないということを皆さんがおっしゃっているので、いまタイミングがいいのではないかと思っています。
記者 また予算の話ですが、先ほど知事が言及された千葉の裏金問題の背景の一つに、予算の単年度主義というのがあると思うのですが、使い切らなければ減らされてしまうと、それで預けという手法が生み出された。それと前後して、民主党が複数年予算を導入の検討しているという話もありまして、ただこの場合、チェック機能を毎年やっていくのをどうするかとか、そういうデメリットというか課題もあると思うのですが、知事はこの複数年予算をどうとらえていらっしゃいますか。
広瀬知事 私はずっと単年度主義でやってきたから、古いかもしれないが、予算のチェック機能から言えば、複数年というのはよほど気をつけてやらないとコントロールが効かなくなる可能性があるのではないかと思います。
  むしろそれよりも、単年度主義の弊害を単年度主義の中で除去していく努力の方がいいと私は思っています。これはしかし、大変長い議論があるところで、複数年度でこうすればメリットだけ出て、デメリットが出ないようになっているというような制度設計ができれば、そういうのも別にいいのではないか。これは決めの問題ですから。
  たとえば、特別会計がよくないとよく言われますが、一番叩かれるのはチェックが効かなくなる部分です。この部分は歳入はかくかくしかじかで歳入源は決まっていて、その分が入ればそれはどう使うかは、それぞれの分野でするから、議会のチェックが効かなくなる、ということがよく言われるが、それでそこはできるだけやめよう、ということです。
  他方、まさに単年度ではなくて、複数年度で基金でも作って、ここでこれだけの事業をやるというようなことになると、何となく単年度に追われなくて済む気がするが、他方、単年度毎のチェックが効かなくなるという心配はあると思います。
  何のために特別会計を削減してきたのかわからなくなる、というところもあるのではないか、よくそこのところは議論をしておく必要があるのではないかと思います。ものごとはいいところばかりではなくて問題もあるというのが普通ですから。
幹事社 他にございませんか。
広瀬知事 本当にご迷惑をおかけします。
  ありがとうございました。

 

※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。
[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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