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  あすへの話題-更なるリエンジニアリング 
 日本の製造業が復活しつつある。資金ばかりかエネルギー、物流など関連サービスも割高で海外立地を余儀なくされてきたが、製品のハイテク化や生産の自動化により製品の付加価値を高めてこの悪条件を克服しているという。先日、大分キヤノンのデジタルカメラ工場を見学して、リエンジニアリングに向けた様々な挑戦をみた。
 一つは製品のハイテク化。この工場も製品をアナログからデジタルに切り替えて息を吹き返したという。デジタルカメラはライフサイクルが1年、開発から生産までの期間も短縮しなければならない。そこは技術集積とこれを効果的に活用するキヤノンの知的財産戦略が支えていると思われる。
 二つは生産技術の革新。人件費削減のためにはできるだけ機械化、自動化するのがよいが、やり過ぎれば償却費が人手でやった場合の人件費より高くなる。また、市場に合わせて機動的に生産を変えていくことも難しい。生産現場で人手に頼る部分と機械化する部分のベストミックスを見つけ、最適の装置や工具を作るそうだ。
 三つは人手の有効活用。OJT(職場内訓練)で作業工から多能工、そしてマイスターへとスキルアップに努め、何でもこなせる人材を養成している。人材能力を最大限に発揮できるよう、生産方式もベルトコンベヤー方式からセル方式に変えた。
 四つは現場主義。生産技術部隊も工場に陣取ってリアルタイムで生産支援をしたり、工場も販売情報を共有して生産計画にはね返らせたり、現場主義を徹底している。
 日本の製造業復活の鍵はやはり技術革新と労働力の有効活用にある。それはまた終わりのない挑戦でもある。
日本経済新聞2月4日夕刊掲載
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