ようこそ知事室へ
 
仕事始め式あいさつ
 
  皆さんあけましておめでとうございます。
  おそろいでお健やかに新春を迎えられたことと思います。
  今年は短い休みでございましたけれども、皆さんゆっくり休養が取れたでしょうか。体調万全で今日の日を迎えられたことと存じます。
  旧年中は皆さんに大変にご活躍をいただきまして、おかげで私も無事年を越すことができました。
  そしてこうして、新年の仕事始め式を皆さんと共に祝うことができることを大変光栄に存じているところでございます。本当にお世話になりました。
  そしてまた今年もいろいろ課題山積でございます。皆さんと共に一つひとつ、この課題に立ち向かって、県政を揺るぎないものにしていきたいと考えているところでございます。どうぞ、よろしくお願いを申し上げます。
  昨年の末でございますけれども、恒例によりまして政府の経済見通しが発表になりました。19年度も18年度と同じように、経済拡大が続くだろうということで経済成長率の見通しを2%と据えております。これは18年度と流れは変わりませんが、中身が大変変わっております。経済活動の6割、7割を占める個人消費というものが18年度は0.9%の伸びということだったのですが、今度は1.6%の伸びに設定しています。他方、設備投資の方でございますが、こちらの方は、18年度の7.1%から19年度3.6%に落ち込むということでございます。設備投資主導で経済発展を遂げてきたところ、19年度はいよいよ民間消費中心で経済を引っ張っていこうということでございます。これは、言うは易しいのですけれどもなかなか難しい。これまでは大分県もそういう流れに沿いまして、企業誘致を一生懸命やってきました。それで何とか経済発展を遂げてきたわけでございますけれども、そちらの方は一服しそうだということで、むしろこれからいよいよ個人消費を拡大していかなければいけないという時代になったわけでございます。
  となりますと、やはり地場の中小企業を振興し、そして大分県にとっては、基幹産業ともいうべき農林水産業を振興して、そして所得を高めていかなければなりません。他方、商業やサービス業の振興を図って、せっかくの財が他の県で使われるというようなことのないように、大分県での受け皿もつくっていかなければならないということで、まさに経済産業政策も新しい局面を迎えることになるだろうと思っております。
  知恵と努力が試される時代になってきたと思います。
  知恵と努力と言えば、いま地方の時代、それぞれの県が住んでよかったなと、あるいは住んでみたいなと思われるような県を目指して、大変に力を入れております。地域間の競争がますます激しくなってきているわけでございます。
  これまではどちらかと言えば、あらゆる政策をゼロから見直すということで、改革を中心に県政を進めてまいりました。しかし、それでは間に合わなくなったかもしれません。むしろ、新しい大分県をつくり出していく、そういう時代になってきました。改革からむしろ新たな大分県をつくる挑戦へと我々は軸足をシフトしなければならない時代を迎えたのではないかと思います。
  そこで、改革から挑戦へということに向け、我々は幾つかの点について意識を変えていかなければいけないと思っているわけでございます。
  三点お願いをしたいと思います。一つは、政策県庁への志向ということであります。そして、二つ目は県民の信頼を盤石なものにしていく県政への志向ということでございます。そして三つ目は、そういう厳しい時代を共に仕事をしていくわけでございますから、明るくて健康的な職場をつくっていくということであります。この三つをぜひ皆さん方にお願いを申し上げたいと思います。
  第一の政策県庁への志向ということでございますが、我々は幸い皆さんにも知恵を出していただき、また多くの県民の皆さんにも参画をしていただいて、長期総合計画「安心・活力・発展プラン2005」というものを持っております。ただこれは申すまでもありませんが、県民の願い、県政の目標を掲げたものでございます。これからその目標に向かって、その目標を実現すべく、どうやって政策立案し、そしてそれを実行していくか、そこが我々県庁の一人ひとりに問われていること、期待されていることであります。そういう意味で、我々はいよいよ本領の発揮しどころでございます。県民の期待に応えて、目指すべき方向に向かっていかに政策を組み立てていくか、いかに効率的な道筋を選んでいくかということが問われるわけでございます。
  まさに政策県庁の県庁たる所以であると思っているところでございます。
  その時に忘れてならないのは、やはり県民中心、県民の皆さんが考えていること、そこのところを原点に忘れてはいけません。現場に希望とそして知恵があるわけでございまして、そこをよく見極めながら、そしてそれをしっかりと受け止めて、それを政策として実現していくということが我々に課された非常に大事なポイントではないかと思っております。
  また、行政のツールも随分変わってまいりました。我々だけが県政を行うのではありません。むしろ多くの県民の皆さんに参加をしていただく、県民の皆さんが奮い立っていただくというふうに仕組んでいくことが非常に大事でございます。行政ツールとして、民間の力、民間の知恵をどうやって糾合していくか、あるいは民間の皆さんとどう協動、共に働いていくかというところをうまく知恵を出していかなければいけない時代になってきたと思います。
  行政ツールもいろいろなツールをフルに活用して、そして政策を実現しなければならないということでございます。
  政策県庁としてもう一つ、忘れられないのは、危機管理ということでございます。万一の時に、やはり最後に県民の皆さんが頼りにするのは県庁でございます。我々は常にあらゆる危機を想定しながら、こういうことが起こったらどうするか、ああいうことが起こったらどう対応するかということをよく決めて準備をしておくということも必要であろうかと思います。
  県民の皆さんの気持ちを自分の気持ちとして、現場を忘れずにやっていく。行政ツールも、いろんなツールを活用する。万一の時の危機管理も忘れず、政策県庁を目指していただきたいと思います。
  第二の県民の信頼を盤石なものにしていくという努力、これも忘れてはなりません。政策県庁であれ、何であれ、とにかく県民の信頼が第一でございます。この点については申すまでもありませんが、何と言っても、大事なことは公正で透明性のある県の行政を遂行していくということだろうと思います。
  県民の皆さんがどこから見ても公正にやっていると思えるように、また、ちょっとおかしいと思った時にはいくらでも要求に応えて説明ができるような透明性も大事だろうと思っております。
  公正で透明性のある行政、それと、もう一つは綱紀粛正ということでございます。
  昨年は他県でございましたけれども、知事あるいは県の職員でいろいろな不祥事がありまして、大変に地方の行政について不信感が出てきました。まことに残念なことであります。我々はこれを他山の石として、綱紀粛正についても我々は厳しく自らを律していかなければいけないと思っております。
  公正で透明性のある行政、間違っても信頼を失うようなことのないように綱紀粛正をやっていくことで、県民の信頼を盤石なものにしていく努力もまた必要であろうと思います。
  三つ目の明るく健康的な職場ということでございますが、世の中がこれだけ目まぐるしく動いてまいりました。政策県庁ということになりますと、職員一人ひとりが自ら任務を考え、自ら目標を決めて、そして自ら工程表を作って、実行していくということが求められます。それだけに、職員一人ひとりの負担は大変なものだと思います。
  したがって、お互いに他を助け合って、それぞれ上司はその同僚や、あるいは部下に対して、親切な指導をする。あるいは温かく相談に乗るというようなことが非常に大事なのではないかと思います。
  そして、大分県でも残業が大変大きな問題になっております。できるだけ効率的に仕事をやっていただいて、そして残業をできるだけ少なくしていただくということも大事でございます。そして職員一人ひとりが健康で明るい気持ちで毎日を過ごせるように、皆さん方には特段のご高配をお願いしたいと思っているところでございます。
  政策県庁への志向。県民の信頼を盤石なものにしていくこと、そして明るくて健康的な職場づくりということについて、特にお願いを申し上げる次第でございます。
  今年は亥年でございます。物の本によりますと、亥年、エネルギーをしっかりと蓄えて、そしてあらゆる事態に対応できるように準備をしていくということだそうでございます。
  しっかりと、エネルギーを蓄え充電していくということももちろん大事でございますが、もう課題はすでにいろいろなところで起こっております。このエネルギーを随所で爆発させていただいて、そして、県民のために今年も万全にお勤めをいただきますように、切にお願いを申し上げまして、私のごあいさつとさせていただきます。
  最後になりましたけれども、新年、皆様そして皆様のご家族、誰ものお幸せを祈念いたしまして、ごあいさつといたします。
  皆さん、本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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