公共施設であるにも関わらず、朝は六時から開いている。首藤さんいわく、「これが伝統的な外湯文化の一番の見せどころ」。宿に泊まった客が、朝湯に入りに来るのだ。日曜の朝などは、あちこちの旅館から八十人位が浴衣がけでぞろぞろとやって来る。
十月でオープン二年を迎える御前湯の入館者数は、一年目が十四万人で当初予想の八万人を大きく上回り、今年四月で二十万人を突破。その九割が町外客という。旅行雑誌の読者アンケートを基にまとめた九州・沖縄・山口の人気観光地ランキングでは、今年長湯温泉が「もう一度訪れたい観光地」第八位(前年二十三位)に選ばれた。
御前湯ができて地域の人にも活気が生まれてきた。まず周辺の店が変わり始めた。小さな野菜市場は今春、地元の野菜や加工品を幅広く品揃えする「里の駅おんせん市場」に生まれ変わった。地元客相手の食料品店は洒落た土産品店「楽市楽貨・菜」にリニューアルし、観光客が訪れるようになった。魚屋・寿司屋・居酒屋・スナックが同居するビル「桃太郎」では、屋上にビヤガーデンもオープンし、活気を増している。
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うどん、ラーメン、寿司、 定食など出前メニューは多彩。
御前湯の出前システムは周辺 の食堂の活性化に一役買って いる。
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芹川の中に湧く天然温泉「がに湯」 は長湯の名物だ。
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長湯温泉は炭酸の含有量が日本一という“絶品”の炭酸泉。飲用すると胃腸病や便秘によく効くといわれ、御前湯入口にも飲泉場が設けられている。
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食料品店から43年ぶりに生まれ 変わった「楽市楽貨菜」。
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