| テロの根源に何があるか
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| 首 相 私から話題を変えても良いでしょうか。世界中でテロや紛争が絶えない。その原因の1つは富の分配の問題だ。億万長者がたくさんいる国もあれば、一方では日々の食べ物に困る国もある。グローバル化を語る時、語られるのは豊かな国のことばかりで、貧しい国のことには関心を示さない。豊かな国はさらに豊かになるばかりだ。今後も貧困は絶えない。大分の人たちにも、一村一品運動などを通じて貧しい国に関心を持ってほしい。 |
| 平 松 ぜひ、そうありたい。ただ、一方では中国の安い農産物が日本に入り、国内の生産者が苦しんでいる事実もある。中国が品質向上に励むこと自体は良いことだ。今後はお互いに良いものを作り、競い合いながら共生の道を探るべきだと思う。農業、工業の両面で共生・共存の道を探るのが一村一品の目指すところ。何事にも意欲的な人材を育てていくことが重要だ。 |
| 首 相 交流を通じて日本の工業技術だけでなく、国民の勤勉さにも学ばなければならない。それが「ルックイースト」の哲学だ。 |
| 田 辺 首相が学ぶべき「お手本」としてきた日本は、今でも「ルックイースト」の対象としての価値があるか。日本に不満な点はないだろうか。 |
| 首 相 学びたかったのは(終身雇用制度や官民協調といったシステムを大事にする)日本の本来の姿。だが、最近の日本は自ら固有の文化を捨て、欧米の影響が強くなってきた。欧米の文化を学びたければ、わたしたちは欧米に行く。それでもわたしたちは、日本から目を離さないでいる。日本が犯す過ちを繰り返さないように。(ニッコリ笑って)反面教師として。 |
| 平 松 同時多発テロに対する米国の報復攻撃について、首相は国連などとは異なった見解を示しているが、その根拠は。 |
| 首 相 このままでは無実のアフガン人を殺すことになる。テロリストは世界中にいる。アフガニスタンを完全に破壊したところで、テロを根絶したことにはならないし、報復攻撃は彼らをさらに怒らせたかもしれない。テロを解決するには、何が彼らをテロに向かわせるのかを分析することが先決。この世に正義ではなく不正義があることを彼らは信じて疑わない。問題を根本から解決しない限り、彼らは自らの命を賭(と)してテロを続けるだろう。 |
| 坂 本 日本は今、何をすべきか。 |
| 首 相 テロの背景にあるものを、もっと浮き彫りにすること。そしてテロを起こす貧しい国の人たちを救ってあげることだ。 |
| 田 辺 有意義なお話をありがとうございました。首相の健康とマレーシアの発展を、心からお祈りします。 |
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| 会見終了後、平松知事と坂本学長はマハティール首相に大分県への招待状を手渡した。「ワールドカップの際に来県していただければ、一村一品の取り組みを詳しく紹介したい」と平松知事。坂本学長は「首相にお会いできれば、留学生たちにとって大変な励みになる。ぜひ、アジアの未来について、APUで講演して欲しい」と要請した。 |
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(資料提供 大分合同新聞社)
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