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観光と交流 【都市と農村漁村との交流】

「観光」と「交流」がこれからの大きなテーマとなる。名所旧跡を見る「サイトシーイング」から「ツーリズム」へ。「ツーリズム」の次にくるのは、「交流」である。人と人が交流していくことが、地域を活性化するのである。あらゆる面で「人が往き来する」こと、イコール「観光」である。「観光」も文化であり、地域の特色が文化と言える。地域に根ざした「観光」こそ、地域交流の中心となる。

大分農業文化公園
 平成13年4月にオープンした大分農業文化公園(パークアルカディア)のテーマは、「農業で遊ぼう」、「農業を知ろう」、「自然と親しもう」だ。山香町と安心院町にまたがる「日指ダム湖」を中心とする約40haの広大な敷地に、貸し農園や果樹園など体験型の施設・設備が広がる。都市と農村をつなぐ新たな交流拠点として脚光を浴びている。
 交通機関が発達し、移動時間が短縮されたことも手伝い、都市と農村は急速に距離を縮めつつある。都市から新鮮な産物を求めて人々が来るようになった農山漁村に新たな活動が始まっている。

農産物を直販
 まず目につくのは、農産物の直販所。さらに農産物の加工品をつくり、レストランで郷土料理を提供するところも増えてきた。県内には100を超える農産物直販所・加工所があり、ドライブや、名水汲みにもう一つ楽しみが加わった。旬の農水産物には、生産者の名前が付けられている。生産者と消費者が交わすなにげない会話から、消費者は安心、安全、おいしさを、生産者はつくることの喜びややりがいを実感している。

グリーンとブルーツーリズム
 日本の原風景と言われる棚田や田園風景にどっぷり浸かれる「グリーンツーリズム」も盛んである。特別のもてなしはせず、農作業をし、農家と同じ物を食べ、農家に泊まり、農家の普通の生活を体験することが、想像以上の感動や癒しを与えてくれると、繰り返し訪れる人が増えている。山村留学として、都会から農村に子どもたちがやってくるところもある。また、杉や桧などの手入れに、都市からボランティアで山仕事に入る人もいる。海辺でも同様の動きが広がっており、定置網漁や海産物の加工などをやりながら、漁村での生活を体験する「ブルーツーリズム」が人気を集めている。各地の漁港や漁協での朝市や、豊かな海産物の販売加工所なども人気の的。また、海に注ぐ川の上流部で植林し、豊かな海の復活に一役買う動きも活発だ。
 若者は都市へ流出し、農山漁村は活力を失いつつある。が、そこには都市から安心や優しさ、癒しを求め、都会の人は農山漁村を訪れる。こうして都市と農山漁村は互いの距離を縮め、新たな起業も伴い、それぞれ新しい魅力をつくりだしている。
 
農業文化公園(山香町・安心院町)












農産物直販所


棚田(別府市 (c)平野芳弘)











グリーンツーリズム(安心院町)


漁協朝市(鶴見町)


植林


滝廉太郎
あの名曲「荒城の月」を知らない人は少ないだろう。「箱根八里」「花」「鳩ぽっぽ」「お正月」などもまた多くの人に歌われた。23歳の若さで郷里大分で死去したが、明治の「洋楽がゆりかごにあった時期」の初めての本格的作曲家で、近代西欧の技法を用いて日本歌曲のその後に大きな影響を与えた。「荒城」は彼の散策した岡城(竹田市)・本丸跡や大分市に彫刻家・朝倉文夫による彫像がある。