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大分の産業 【技術産業】

21世紀をリードする先端技術産業
 新産業都市建設およびテクノポリス構想推進を背景に、県にも鉄鋼、化学、IC関連の電気機械の企業が進出してきた。今、これら企業から移転された技術をベースに、単なる下請に留まらない、独自の展開を図る企業も現れている。
 鉄鋼関連企業の精密溶断に下請けとして専従していたが、その技術が評価され、宇宙開発事業団の無重力環境試験設備の製作に加わった企業もある。単なる発注先の製品生産だけでなく、汎用的な半導体製造装置を開発し、その製品の販路先を国内だけでなく国外の半導体メーカーにも広げている企業の例もある。また、親会社の組立工程の下請けから半導体検査装置の開発製造に至った企業やIC、超LSIの組立検査の下請業務を通じて育まれた技術蓄積をベースに、IC応用関連の自社製品の開発に成功した企業などもある。
 このように立地先端企業から地元企業への技術移転がなされ、大分県が目指す「技術立県」、「頭脳立県」を支える先端技術産業が育ちつつある。

地域の技術を高度化
 地域に蓄積された技術をベースに、それをより高度化していくことと、そこから派生する新たな技術や製品を開発している例もみられる。そのひとつが醸造技術をベースにしたバイオテクノロジーへの展開である。臼杵市の味噌・醤油等醸造関係の技術蓄積をベースに、地域企業を中心としたバイオ研究組織である「(協)うすき生物科学研究所」が設立され、これまでに真菌類微生物細胞壁溶解酵素「ウスキザイム」を開発している。もうひとつの例は、石灰化学をベースにしたファインセラミックスへの展開である。津久見市の石灰化学企業を中心に「(協)津久見ファインセラミックス研究センター」が設立され、これまでに石灰系ファインセラミックスの研究開発、高付加価値炭酸カルシウムの開発研究などに実績があり、大分大学などとの共同研究も進んでいる。このように地域に伝統的に蓄積された技術を高度化することにより、新たな先端産業が生まれることも期待される。
 大分県では、21世紀をリードするエレクトロニクス、メカトロニクス、バイオテクノロジー、新素材などの先端技術産業を育成するために、大分県産業科学技術センターを始めとした試験研究機関の充実、研究開発の支援、人材育成対策、異業種の交流、立地企業あるいは大学との交流など、技術交流対策を積極的に進めている。産業の先端化を支援するために大分県産業科学技術センターは、技術指導、企業研究者養成研修、ものづくり試作開発支援、実用化技術研究開発などを行っている。また、中小企業事業団、佐伯市が出資している第3セクターの佐伯メカトロセンターは、研究開発、研修、インキュベート事業のほか、自ら地域への技術移転に取り組むなど先端的な産業育成に力を入れている。
 
新産業都市


大分北部中核工業団地(豊後高田市)


東芝大分工場(大分市)


産業科学技術センター(大分市)


石灰山(津久見市)


佐伯メカトロセンター(佐伯市)



吉四六さん
江戸時代、野津市(野津町)に実在した人物で、機知に富んだ人だったといわれるが、彼の言行を伝える頓知話のほか、後の多くの人の手になる間抜け話などまで含めた「吉四六話」の主人公。熊本の彦一話、中津の吉五話などと似ているが、当時の権力・支配構造の代表格である武士や庄屋などを機知・頓知でやりこめる話は庶民に大受けしたことだろう。今日では劇やオペラにまで登場する。