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大分の産業 【農林水産業】

食を支える農林水産業
 大分県の農業は、小規模経営ながら、低コスト・高品質・消費者ニーズにあった農産物づくりが進んでいる。平成11年度の農産物の粗生産額に占める割合は、米23・8%、野菜24・3%、畜産24・0%、果実14・5%、花き5・5%となっている。米の作付面積割合はヒノヒカリ(78%)が最も多く、次いでひとめぼれ(12%)、コシヒカリ(5%)となっている。また、豊後牛、カボス、ハウスミカン、ネギ、バラなどのほか、茶、ハムなどの加工分野でも大分ブランドが確立されている。
 最近では農業の企業化や法人化が進み、都会からの新規就農者も増加している。また、都市部の消費者との交流促進を目的とした拠点施設、物販施設も各地に整備されてきた。平成13年には、農業のイメージアップを図り、農業を活性化することを目的とした「大分農業文化公園」(山香町、安心院町)が開園し、都市住民との交流・連携が期待されている。
 大分県は、中央部に「九州の屋根」と呼ばれる「くじゅう山群」などが連なり、森林面積が県総面積の約7割を占めている。杉、ヒノキ、竹などの産地であるほか、乾しいたけ、生シイタケなどの特用林産物が盛んである。きのこ栽培については、全国では珍しい支援機関といえる「きのこ研究指導センター」があり、栽培方法の研究や指導を行っている。全国一の生産量を誇る乾椎茸は県内各地で生産されている。

豊かな水産資源
 大分県の海岸線は総延長約750キロメートルと長く、瀬戸内海に面している、北部は遠浅海岸、中央部は波穏やかな別府湾、南部はリアス式海岸と変化に富み、そうした海岸線の変化が多種・多様な水産資源をもたらしている。海面養殖漁業ではヒラメ、シマアジ、海面漁業では車えび、ボラ類が全国一の漁獲量となっている。水産資源の中でも変り種であるスッポンは、安心院町ではスッポン料理として食材となっているが、長崎、静岡に次いで生産量が多い。
 日出藩の将軍家への献上品であった城下カレイ、一本釣りの関アジ、関サバ、臼杵のふぐ、国東のタチウオなど、全国ブランドとなった海の幸も豊富である。
 農林水産物は、一村一品運動の品目として地域の顔となる特色のある産品となっているものも多い。その中でも、大葉(大分市)、ハウスミカン(杵築市)、白ねぎ(豊後高田市)、梨、牛乳(日田市)、豊の活ブリ(佐伯市、米水津村、蒲江町)、葉タバコ(野津町)、きのこ(大山町)、冷凍加工野菜(国見町)、活魚(鶴見町)、丸干し(米水津村)、ひらめ(蒲江町)などは、その年間販売額が10億円以上の産物となっている。
 
麦の刈り入れ(大分市)


高田ねぎ


生しいたけ


きのこ研究指導センター(三重町)






豊の活ブリ


スッポン料理



総農家数の推移=>


豊後仏国
国東半島や大野川流域に華開いた古代から中世にかけての仏教文化の遺跡・遺物の多さから、こうよばれる。国東は「六郷満山」の地であり、神仏習合をはたした宇佐神宮の権力・知力・財力が結集され、それと庶民の信仰心の厚さにより成立。大野川流域や豊後水道沿岸にも宇佐の力が直接、間接に及び、臼杵や菅尾など磨崖仏の多さが特色。豊後に限らず豊前地方にも当然、古代寺院の跡が多い。