| 大分県は年平均気温摂氏15℃で、比較的温暖な気候帯に属し、山岳・火山・草原・森林・河川・海岸等にも恵まれている。これらは動植物とも関わって多様な生態系を形成している。現在、日本に生息している動物はアジア大陸産のものと類縁関係をもったものが多いといわれている。 |
| ▼祖母・傾山系 |
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| 自然林の岩場付近には、牛科でヤギ・ヒツジ類の始原種といわれている日本固有種のニホンカモシカが生息している。本種と同属のタイワンカモシカが台湾に生息していることから、かつて日本列島は台湾と陸続きであったことがうかがわれる。また、祖母・傾山系には、四国山地や紀伊山地に分布しているオオダイガハラサンショウウオが生息していることも、ニホンカモシカと同様に動物地理学上貴重な資料になっている。本州における亜高山帯の代表種のホシガラスが、祖母山の標高1000メートル付近で、また深山性のウラクロシジミが確認されるなど、自然度の高い地域である。 |
| ▼くじゅう火山群 |
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| 一次草原には朝鮮半島や中国地方に分布するヒメシロチョウ、高原の小川沿いには深山性のミドリシジミ、黒岳周辺には希少種のイヌワシなどが生息している。 |
| ▼県北地域 |
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| 宇佐郡院内町余川の源流にあたる岡川は「生きている化石」といわれているオオサンショウウオの自然繁殖地になっている。宇佐郡市や中津市には比較的多くの池・沼があり、その中にはベッコウトンボやハッチョウトンボの繁殖池があるが、開発による絶滅が危惧されている。 |
| ▼日田・玖珠地域 |
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| 筑後川の上流域と山国川などには、魚類の分野から大陸系のアムール要素又は周日本海要素といわれるスナヤツメやオヤニラミが少数生息している。 |
| ▼中部地域 |
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| オオイタサンショウウオは、大野川・大分川流域が主産地。北限は駅館川、南限は番匠川となっている。県外では、近年熊本県阿蘇郡・宮崎市・高知県土佐清水市の限られた所で確認された。九州産のキムラグモのうち、大分県産のものは「ブンゴキムラグモ」という独立種に位置づけられた(1997年)。その北限は日田市〜安心院町。 |
| ▼県南地域 |
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| 地質学上石灰岩地帯が多い。このような生息環境に適応してオナガラムシオイガイ・オオイタシロギセルガイなどの石灰岩地域特有の陸産貝類等が見られる。 |
| ▼海辺の動物 |
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海岸工事や埋め立てなどによって減少が著しい。しかし、周防灘にはアオギス・カブトガニ。守江湾にはミヤコドリガイ・ヒナユキスズメガイ。大在干潟にはルイスハンミョウやカニ類のハクセンシオマネキなどが、絶滅の一歩手前で生き残っている。
このように、本県の動物相を概観してみると、文化財としても価値の高い種が多い。これらを守るためには生態系の保全に配慮することが重要である。 |
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ニホンカモシカ

ホシガラス

ウラクロシジミ

オオサンショウウオ

オヤニラミ

ブンゴキムラグモ |