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自然・風土 【気候・風土】

気候の概要
 大分県は瀬戸内海に面し、全体として気候は穏和であり、自然災害も比較的少ない。県南部の豊後水道沿岸は、黒潮の影響で温暖湿潤、亜熱帯性植物も生育する。県北部の周防灘から別府湾岸は、夏の天気がよく夕立も少ない。内陸山地は、高度が上がるにつれて気温が下がり、降水量も増す。

気候区分
 年間の降水量と冬の天候とによって、大分県の気候は次の四つに分けることができる(右の図)。
(1)瀬戸内型(I) 県北部(中津平野から国東半島にかけての地域)は、降水量が少なく、夏の天気はよい。冬季には北西季節風の影響を受けて、曇りや雨(雪)の日が多い。
(2)瀬戸内型(II) 大分市を中心とする大分川や大野川の下流域は、降水量が少なく、冬も晴れる日が多い。
(3)太平洋沿岸型 津久見市より南の南海部郡の一帯は、台風による雨量が多い。冬は天気がよく、沿岸部は温暖である。
(4)内陸山地型 県西部(くじゅう連山を中心とする山地の一帯)は降水量が多い。夏は時々夕立がある。冬は曇りがちで、積雪もある。

風土
 大分県の自然は、山や海、森や草原、渓谷など、極めて豊かで多彩である。山岳地帯の源流域では、豊富な降水量に恵まれ、清らかに湧き出す名水が、森に潤いを与える。

 山桜と新緑。春の息吹は山麓から始まり、初夏にかけて山頂へと移動する。

 初夏、くじゅう連山ではミヤマキリシマやシャクナゲが満開となり、人々を招く。
 盛夏、都会の街中が熱気に包まれても、山裾の森の中は涼しい。特に深い緑に包まれた渓流沿いの涼しさは、夏を忘れさせる。山の麓などに湧き出す名水を求めて、県外からも人々が集まる。
 夏の海辺にも涼しい風が吹きわたる。海釣りの盛んな季節となる。海上の気温は、真夏でも三十度を超えることはない。
 大分県には、稲積・風連・小半などの鍾乳洞がある。洞内の神秘的な景観はいうまでもなく、夏の涼しさは格別であるため夏姿では冷えてしまう。

 秋の山は紅葉でピークを迎える。耶馬渓をはじめ、県内の紅葉の名所は数多い。
 湯布院や玖珠など盆地の晩秋の風物詩は朝霧である。晴れ上がった夜、放射で冷えた空気が盆地の底に集まり、霧が発生する。早朝、展望台から眺めるその景観は、超一級の名画である。

 北からの季節風が、県北西部の山岳地帯に雪を降らせることがある。別府市の鶴見岳では、霧氷の美しさを手軽に楽しむことができる。樹木の枝をおおう氷の芸術は、人々を幻想の世界に導く。
 九重の山間ではスキー場がオープンし、人気を集めている。
  大分県の気候区分=>

大分県の年平均降水量分布
(ミリ)=>






日豊海岸(佐賀関町)




























泉水湧水(竹田市)













由布院盆地の朝霧
























鶴見岳の樹氷(別府市)