大分県の地形は、祖母・傾山系、くじゅう火山群、英彦山・犬ヶ岳山系に代表される山岳地と玖珠や耶馬渓の溶岩台地等があり、それらを水源とする数多くの湧水は清澄かつ水量豊富で、昔から住民の生活に深く関わってきた。
また、山岳地の渓流は独自の渓谷美を造り出し、四季折々に訪れる人にやすらぎと憩いの場を与えている。
水は、生命の源泉であり、水中の生きものだけでなくそこに生活する人びとに多くの恵みを与える貴重な財産であり、先人たちは清らかな水が湧き出るところに、水神様を祀る祠を建て、感謝と畏敬の念を捧げてきた。
近年は、水質汚濁や水道水の味の低下など水質悪化にともない清澄でおいしい天然の水(ミネラルウォーターなど)への欲求が高まっている。
このような水への関心が高まるなかで、大分県は1988年、各地に存在する湧水や渓流の中から特に優れたものを選定し、「豊の国名水」として広く紹介し、水への親しみと水質保全意識の喚起をうながすこととした。
選考の基準は、清澄性、水量、周辺環境、親水性、保全状況、水利用、故事来歴及び希少性・特異性等あらゆる角度から総合的に検討し、「豊の国名水」15選が指定された。
以上の名水のほか県内にはまだ多くの優れた湧水や渓流があり、その地域の人びとにいろんな形態で利用され、生活基盤を支える資源として重要な役割を果たしている。 |
| ▼水のおいしさ |
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ところで水のおいしさは何で決まるかについてのべておきたい。水の中には様々な化学成分が溶けこんでいる。
これらの成分の量と質とによっておいしさが決まる。カルシウムは甘みと円やかさを与え、カリウムやケイ酸はさわやかさを与える。一方、マグネシウムは苦みを、硫酸イオンは渋みを与える成分であるから、これらの成分の量とその割合で水のおいしさが決まる。
豊の国名水の中でこれを基準にランクづけすると、1.宮川滝の口、2.蓮光寺湧水、3.水の口湧水、4.清水瀑園、5.竹田湧水群といった順になる。 |
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竹田湧水群(竹田市)

水の口湧水(山香町)

宮川滝の口(湯布院町)

蓮光寺湧水(宇目町)

深耶馬渓・麗谷(耶馬渓町)

岳切渓谷(院内町) |