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佐伯南郡地域

 
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米水津村の日の出


●地勢
 東は、豊後水道を隔てて四国を望む南北200
kmにおよぶリアス式海岸で、北西には彦岳、尺間山等の山岳が連なり、南は祖母傾山系の分水嶺が宮崎県との境をなしている。番匠川の清流は、圏域内の山岳部を源に下流地帯に平野部を形成して佐伯湾に注ぎ、元猿、高山海岸に代表される美しい海岸線は日豊海岸国定公園に、藤河内渓谷周辺の山間部は祖母傾国定公園に指定されている。

●面積・人口
 佐伯市など1市5町3村からなり、面積は903
km2。県人口の約6.9%に当たる84,446人が住んでいる。

●歴史
 この地域は、石器時代から人間生活の営みが行われているところで、白潟遺跡などの竪穴式住居が点在しており、古代海部族がこの地方に居住し、一つの海部文化が形成されていたと考えられている。
その後、大和朝廷の国土統一によってその勢力下に入り、幾多の変遷を重ね、やがて中世には佐伯氏の統治となり、江戸時代には毛利氏の藩政下にあった。その後、幾度かの地方自治制度の改革を経て、市町村数も明治22年の市制町村制施行当時、1町24か村であったものが、現在1市5町3村となっている。

●産業
  農業では、ハウスみかんなどの柑橘やいちごなどの施設野菜、早期米、キクなどの花きなどが栽培されている。林業では、内陸部に豊富な森林資源を有し、佐伯市内には木材団地が形成されている。水産業では、豊後水道の恵まれた漁場のもとに、まき網等の漁船漁業とブリ類を主体とする魚類養殖や真珠養殖等の海面養殖業が盛んに営まれており、ちりめん等の水産加工品も生産されている。工業では、佐伯市を中心とした造船等の重厚長大型産業により培われた技術を活用した新しい産業づくりについて、異業種交流も活発に行われており、メカトロニクス産業などの新分野での展開も期待されている。商業では、地域経済の活力の低下に伴う空き店舗の増加等が懸念されており、その対策が必要となっている。観光面では、美しい海洋資源を活かしたマリンスポーツ施設やキャンプ施設、道の駅等が整備されて観光客数もこの10年で80%の伸びを示すなど賑わいを見せている。
 
 九州でも屈指の清流の番匠川流域には「ちょんがけ」という鮎の伝統的な漁法が伝わる。名のとおり、川を泳いでいる鮎にちょんと釣り針を引っかけて捕まえる、まさに匠ならではの技。夏、番匠川で鮎漁が解禁になると漁師は2メートル程の竹竿の先にやや大きめの返しのない針を仕掛け、眼鏡で水中を覗きながら、静かに川の流れに身を任せて獲物を待つ。勝負は一瞬である。漁師の腕が動いたかと思うと、次の瞬間には竿先に鮎の姿が踊っている。あまべの人々は番匠川でのちょんがけ漁を目にし本格的な夏の到来を思う。