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大分の味 鮑腸(ほうちょう)
戸次地区の伝統料理
 鮑(あわび)の腸と書いて「ほうちょう」と読みます。大分市の戸次(へつぎ)地区の伝統的な郷土料理。その昔、殿様の大好物だった鮑の腸が不漁で獲れなくなったとき、それに似たものをと小麦粉を水でこねて作ったのが始まりです。この地域では、お祭りや祝事などの特別な日にぜいたく品として食されてきました。
 見かけは、“かま揚げうどん”のよう。ごまやネギ、大分特産のカボスなどを薬味として入れただし汁でいただきます。めんの弾力と風味豊かなだし汁は絶妙なハーモニーです。

地元の粉でこそ出る味わい
 戸次産の地粉で作られるコシのあるめんは、丹精込めてこねあげられ格別の食感です。戸次地区鮑腸保存会会長の保月さんは、「試しに市販の粉でも作ってみたのですが、本来の味が出ませんでしたね。やっぱり、この粉じゃないとだめなんです」と話してくれました。おいしさの決め手は、やはりこだわりの材料にありました。
 「しっかりと体重をかけてこね、じっくり寝かすこと”が大切。そうすることで、めんの伸びがよくなりコシが出るのです。細く長いめんが、ほうちょうの特徴。一番長く伸びたのは、2m60cmくらいです」と保月会長。手間暇かけて一本一本丁寧に伸ばされためんは、作り手の心が伝わる味です。

   
  戸次地区鮑腸保存会
会長
ほづき みちこ
保月 美智子さん
(大分市)
 
  昭和42年から続くこの保存会は、イベントに出店したり県内の中学校や高校で指導を行っています。

 
レシピ

材料(4人分)
[めん]
・小麦粉(戸次産) 350g
・塩 小さじ2

[だし汁]
・水 カップ2 1/2
・いりこ 約10g
・しいたけ 約10g
・だし昆布 約5cm
・けずりぶし 約5g
・薄口しょうゆ 大さじ4
・みりん 大さじ1
・塩 少々

[薬味]
ごま、カボス、ショウガ、ネギ お好みで

水にいりこ・しいたけ・だし昆布をいれ弱火にかける。沸騰したら、だし昆布をとりだし、けずりぶしを入れ火を止める。薄口しょうゆ、みりん、塩で味を調節する。
小麦粉に水と塩を加えて、こねる。(しっかり体重をかけ、20分くらい)出来たら、ぬれぶきんに包んで15分寝かせる。
(2)の生地を親指くらいの大きさにちぎる。これを30cmくらいの長さにもみながら伸ばし、さらに20分寝かせる。
(3)の生地をさらに伸ばし熱湯でゆでる。冷水にあげ、熱湯の入った器に入れる。(1)のだし汁に薬味を入れたつゆにつけていただきます。
 

大分を肌で感じるワークショップ
ほうちょうを作ってみよう!
語学指導助手ライアンさんが“ほうちょう”作りに挑戦! 時々、自分で料理を作るというライアンさんですが・・・うまくできたのでしょうか。
“体重をかけて”・・・。結構、力がいります。
えええ、難しいです。まねしてやっているのに、同じようにならない・・・。
かなり伸びるんですね。楽しいです。
 
ライアン・テ・ワラ
Ryan Te Wara さん
(ニュージーランド出身)
3年前に来日しました。大分市内の高校で英語を教えています。大分は自然が多くニュージーランドによく似ていて大好きです。

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