大分の文化と豊かさを伝えるネットワーク
JAPANESE ENGLISH CHINESE KOREAN
特集 味 体験レポート 伝統 トピックス 地域マップ トップへ
O-NET
特集
01
天領の面影を残す、古き懐かしい歴史の町
江戸時代から続く古い町並みを活かしながら、常に新しい試みに挑戦している日田市。この日田市に在住して18年になるロバート・ワトソンさんは、もうすっかり根の生えた地元民。新旧の魅力あふれる日田市のナビをお願いしました。
300年の歴史を持つ豆田の町並みは江戸時代にタイムスリップしたかのよう
町づくりにエネルギーを注ぐ石丸邦夫さん、木下弘一郎さん、富安裕子さんらと共に
カフェ『嶋屋』は、「珈琲談議所」という名前が付いているだけに、おいしい珈琲を飲みながら談議をするのに、ぴったりな落ち着いた店
伝えられたものを活かして、新たな町づくりを目指す魅力の町。
 こんにちは。ワトソンです。私が初めて日田市大山町役場に国際交流員として訪れた日からもう18年の歳月が経ちます。すでに東京に2年滞在していた私は、歴史ある豆田の町並みを初めて目にしたとき、これが日本だと強く感じました。今日は、日田市観光協会長の石丸邦夫さん、豆田町保存会事務局長の木下弘一郎さん、クンチョウ酒造の専務富安裕子さん3人の地域おこしのリーダーたちにお会いして、豆田地区の取り組みのお話をうかがいました。集合場所は石丸さんが経営する豆田町にある情緒あふれるカフェ「嶋屋」。初めて石丸さんにお会いした時もここでさまざまな話を聞いたのを思い出します。今回も全員が顔を合わせるなり、誰からともなく地域の話が飛び出し、たちまち熱いディスカッションに発展。地域おこしの石丸さんは当時を思い出して語ります。
「昭和51年頃から商店街を活性化するために有志が集まって勉強会を始めたんですが、商店街を活性化させるには、外から客を呼ぶこと。それには観光しかないって気づいたんです。当時、日田市の地域の中でも一番寂れていたのが豆田町。近代化したくても余裕がない。ないなら今残っている町並みを保存して活用した、どこにもない商店街を作ろうとしたんです。豆田に人が来れば他の地域も潤い、日田市全体の活性化にもなりますからね」
豆田の町並みは、長い年月をかけ少しずつ手をかけて、天領文化の面影を今に残す、懐かしく、新しい町に変貌。商店街を舞台とした「天領まつり」、「おひなまつり」なども行われ、年々観光客は増え続けていったそうです。昨年は隈、豆田地区に竹の筒に入った2万本の明かりがともった「千年あかり」が全国でも話題になりました。
「今回は日田林工の生徒たちも積極的に参加。子どもたちの発想は素晴らしく、それだけで来て見る価値のある新しい祭りになりました」と話す富安さん。「活性化した町を経済的にも持続させていくためには、大人がまず動き、若者に元気を与え、次の世代に伝えていくことが大事なんです」と木下さんも語ります。この大人たちのエネルギーは、次の世代のきっといい見本となっていくでしょう。
おひなまつり
初春の町で出会う178体のおひなさまたち
 日田市の春は、おひなさまのやさしい笑みから始まります。178体の優雅で気品のあるお顔を一目見ようと全国から観光客が押し寄せます。こんな素敵なまつりが始まったのは、ここ草野本家から。319年前に建てられたというこのお屋敷の凛とした静けさと、穏やかな空気が私はとても気に入っています。毎年公開されるおひなさまは、代々受け継がれ、今に生き残ってきたそう。日本の新春にふさわしい、おひなさまのまつりは、一見の価値ありですよ。
草野家の奥様と庭を見ながら。四季それぞれに風情のある庭ですが、私は冬の庭が好きです
庭の風景を絵画のように楽しむ角窓。1688年に屋敷を構えた草野本家は時代劇の舞台になりそうな風格のある家
草野本家
日田市豆田町11-4草野本家
TEL:0973-24-4110
公開予定日時
時間:10:00〜16:30
(1)ひなまつり 2月15日〜3月25日(公開中無休)
(2)端午の節句 4月28日〜5月27日(木曜定休)
(3)祇園まつり 7月15日〜31日(木曜定休)
(4)天領まつり 10月6日〜25日(木曜定休)
入場料:ひなまつり 大人550円 中高生250円 小学生無料(保護者同伴に限り)
それ以外の公開 大人500円 中高生250円 小学生無料(保護者同伴に限り)
史跡 咸宜園跡
人づくりのルーツがここに。教育者淡窓主宰の私塾跡。
 日田市が生んだ優れた教育者が、広瀬淡窓です。彼は幼少の頃から学問を好み、孔子、老子を学び、詩人としても有名でした。その広瀬淡窓は24歳の時、塾を開きました。この咸宜園もその一つ。情操教育を取り入れた独自の教育法は評判になり、全国から多くの若者が咸宜園に集まり、巣立って行ったそうです。日田市は昔から人づくりの環境が備わっていたようですね。
咸宜園跡は昭和7年国史跡に指定された。淡窓は75歳まで約50年間に3千人以上の若者を教育しました
史跡 咸宜園跡
日田市淡窓2-2-13
TEL:0973-22-0268
観覧時間:10:00〜16:00
観覧料:無料
休:月曜(月曜が祭日の場合は翌日が休み、3月は無休) 年末年始(12月29日〜1月3日)
ひとくちコラム
Copyright(c) 2007 Oita Prefecture. All rights reserved.
リンク集 ご意見ご感想はこちらから