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味 [ハモ料理] [Vol.17] 2007. SUMMER.
中津のハモ料理
豊前海のハモがおいしい理由
 
   お魚が苦手、という方にもぜひお奨めしたいのが、中津市のハモ料理です。中津市は、豊前海に面していて、魚の中でも特にくさみが出やすいハモを新鮮なうちに食べられるので、名物となったそうです。また、中津市の耶馬溪には紅葉で有名な山々があります。そこに流れる山国川が、自然豊かな山の栄養を豊前海に運ぶので、豊前海で捕れるハモはおいしいといわれているんです。中津の人たちは、ハモという魚をほかの地域よりも多く食べます。普通に家庭でも食べますし、ハモ料理のお店も多く、観光客にも大人気です。  
紙鍋に入ったアツアツのダシに浸すと白い華が咲いたようにふわりと丸くなるハモの身

日本独特の「旨み」を実感
 
   早速、料理をいただきました。ハモの刺身は、身がうっすらとピンク色。口に入れると甘みが広がって、トロリと溶けてしまうような感じです。後で小骨があると聞いて驚きました。質の高い豊前海のハモを腕のいい料理人が調理するから、小骨も気にならないのだそうです。
   次にいただいたのはハモのしゃぶしゃぶ。たぎらせた昆布のだし汁に、薄切りにしたハモを表面が白くなる程度に浸し、ポン酢につけて食べます。プリプリとした食感と、日本料理独特のうま味を味わうことができます。
 
  ハモのしゃぶしゃぶの一皿。透き通ったピンク色のハモの身が、中津のハモの特長

 
門をくぐると日本的なすばらしい空間。さっそく女将の土生かおるさんと話が弾みます   料理には、その季節ならではの彩りを取り入れているそうです。舌で味わい、目で楽しむ、日本料理ならではの和の心なんですね
 
“料亭”で、日本らしさを体験
 
   今回、食事をしたのは、中津市で105年続く老舗の料亭「筑紫亭」さん。お屋敷が国の登録有形文化財に指定されている由緒ある料亭です。ここでは、日本の伝統的な料理、懐石料理でハモをいただきました。1品ずつ、順番に運ばれてくる料理はどれもビューティフル! ここでは、料理を味わうことはもちろん、建物、庭、書や掛け軸など、日本の歴史と文化を感じさせるものを見ることもできます。「筑紫亭」の女将さんである土生(はぶ)かおるさんが、「日本の料亭は、総合芸術なんですよ」と言う通り、どこを見てもため息の出る美しさ。こんな素敵な空間で料理をいただくと、日本料理の良さがいっそう感じられました。


 
筑紫亭
大分県中津市枝町
TEL. 0979-22-3441 FAX. 0979-22-5108
URL. http://ww6.tiki.ne.jp/~chikushitei/

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