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特集 [中津市] [Vol.17] 2007. SUMMER.
中津祇園の心意気中津市内の見所おすすめスポット
中津祇園の心意気
ハロー。中津市に住んで10年になるレイチェルです。私の母国、ニュージーランドに比べて中津市はにぎやかな街。江戸時代には、お殿様が住んでいた中津城の城下町だったので、歴史的な建物や伝統文化も残っています。人が温かくてとっても暮らしやすい街なんですよ。
570年以上続く伝統の祭り「中津祇園」
 
   中津市では、夏になると中津祇園というお祭りが開催されます。570年以上昔から続く、伝統的なお祭りで、大分県の指定無形民俗文化財に指定されています。開催されるのは毎年7月の最終金曜日から日曜日にかけての3日間。私も参加したことがありますが、とっても楽しいんですよ! 昔は男性しか参加することができなかったそうですが、今では女性も参加することができる、市民のためのお祭りとなっています。
   お祭りでは、12の町が、それぞれ重さ1トン以上もある祇園車(小さな家に車輪が付いたようなもの)をみんなで引っ張り、その速さや威勢のよさを競います。12の町は下祇園と上祇園に分かれていて、下祇園は闇無浜(くらなしはま)神社の神様への奉納、上祇園は中津神社の神様への奉納という、昔からの伝統も守っています。
 

お祭り好きな中津の人たち
 
 
中津駅コンコースで、忙しい中、いろいろな話をしてくださった、中津祇園保存協議会事務局次長の眞玉賢さん、下祇園青年会会長の桑原幸人さん、中津祇園保存協議会企画部の佐々木正博さん、祇園青年会副会長の亀井謙司さん(右から)   豊後町の祇園車は、祇園車の原型と言われています。7月だけ、中津駅で展示されています
     7月に入ると、街のあちこちでお祭りの準備をしている様子を見ることができます。今日は、中津駅のコンコースで、展示用の古い祇園車を組み立てると聞いて、お祭り好きな人たちにお話を聞くためにやってきました。
   中津駅では、いろんな町の人たちが協力して、汗を流しながら祇園車を組み立てていました。集まってくれたのは、各町の代表の方たち。「お祭りで、いちばんワクワクする瞬間はいつですか?」と聞くと、「組み立てが始まったときから、終わるまでずっとワクワクしよる」と笑顔で答えてくださったのは、上祇園青年会会長の佐々木正博さん。そして、「参加した人にケガもなく終わった瞬間は、ほっとして達成感を感じるね」と言います。子どもやお年寄りも参加するお祭りなので、苦労もあるけど、それ以上にやりがいがあるんですね。

中津祇園の見どころは2つ
 
   次に「見どころは?」と聞くと、皆さん「集団山見せと練り込み」と声をそろえます。上祇園青年会副会長、亀井謙司さんが、「集団山見せでは、福沢通りに12の祇園車が次々集まります。祇園車を一堂に見ることができますよ」と教えてくれました。祇園車は町によってデザインが違うので、見る人にとっては集団山見せが一番楽しいと思います。それから、もう一つの見どころ、練り込みについて教えてくれたのは、中津祇園保存協議会事務局次長の重松豊さん、「練り込みは、土曜日と日曜日の夜に行われます。神社の広場で、祇園車を引っ張って走ったり、円を描くように回ったり、スピード感やダイナミックな動きは迫力がありますよ」ということでした。練り込みには、私も参加したことがあります。重たい祇園車をみんなで引っ張って、30〜40分走り続けるのは、とっても大変。でも、楽しい! 「オイサー!」などと、みんなが一斉に声を出して、力を合わせるときは一体感が感じられます。  
祭りのクライマックス、練り込みは大迫力です
新博多町の組み立て現場では、新博多町総代の渡辺道雄さんに、昭和初期に京都で彫られた貴重な彫り物を見せてもらいました。祇園車に飾りとして付けるそうです  

仕事よりも祭り! 日本人の意外な素顔
 
   お祭りに参加する人たちは、みんな職業もそれぞれ。お祭りのある3日間とその翌日、合わせて4日間は、仕事を休んで参加する人が多いそうです。世界でも働き者といわれる日本の方たちですが、大好きなお祭りは何よりも優先なんですね。みなさんのイキイキとした表情からも、お祭りにかける情熱を感じ取れました。まだ見たことのない方は、中津祇園をぜひ一度見に来てください!


中津祇園
開催日:2007年7月27日(金)〜29(日)
■集団山見せ
日 時:7月28日(土)19時30分〜
場 所:福沢通り
■練りこみ
日 時:7月28日(土)21時頃〜、29日(日)21時頃〜
場 所:闇無浜神社・中津神社の境内
  問い合わせ
■中津祇園保存協議会 事務局
中津市古魚町1647 (有)丸田屋内
TEL. 0979-22-0054 FAX. 0979-22-0883
■中津市役所観光商業課
TEL. 0979-22-1111


中津市内の見所
城下町中津に残る、歴史や文化を訪ねてみませんか
中津城
1588年に黒田孝高(くろだよしたか)によって築城されました。城内には、鎧(よろい)、刀、古絵図、古文書など、貴重な資料が展示されています。海外から友人が来た時によく案内していますが、特にニュージーランドの人は歴史ある建築物に驚きますね。天守閣の最上階からは、山国川の河口と周防灘を眺めることができますよ。春には約150本の桜が咲き誇り、お花見も楽しめます。
中津城
中津市二ノ丁本丸
TEL : 0979-22-3651
開館時間 : 9:00〜17:00
休館日 : 年中無休
入館料 : 高校生以上400円
(団体30名以上320円)
中学生200円
(団体30名以上160円)
小学生以下150円
(団体30名以上120円)
 
福沢諭吉旧居
みなさん一万円札の肖像でお馴染みの福沢諭吉が中津市出身だと知っていましたか? 福沢諭吉は、日本の近代国家の基礎を築いた人物であり、偉大な思想家として知られています。ここには、諭吉が14歳から19歳まで過ごした母屋と、自ら改装した土蔵が残されています。隣接する記念館には、福沢諭吉に関する資料も展示されているんですよ。
福沢諭吉旧居・記念館
中津市留守居町586
TEL : 0979-25-0063
開館時間 : 8:30〜17:00
休館日 : 12月31日
入館料 : 高校生以上400円
(団体20名以上300円)
中学生以下200円
(団体20名以上150円)
 
合元寺
寺が立ち並ぶ寺町でひときわ目を引き、別名赤壁寺と呼ばれています。その昔、城主の黒田孝高(くろだよしたか)が城内で地元の豪族を暗殺した時、この寺にいたその家臣も討ち死にしました。その返り血を浴びた塀はいくら塗り替えても血が浮き出てくるため、赤く塗ったといわれている、ミステリアスなお寺なんですよ。この周辺には古い町並みが残っているので、ゆっくり散策してみてください。
合元寺
中津市寺町973
TEL : 0979-22-2037
開館時間 : 7:00〜18:00
休館日 : 無休
拝観料: 無料
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