県政だより 新時代おおいた
表紙
vol.28 2003年5月発行
県内の各世帯に配布(奇数月に発行)しています。 ご意見・ご感想をお聞かせください。
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特集1 いきいきと輝く大分県へ
特集2 第20回全国都市緑化おおいたフェア
特集3 ご利用ください 県の相談窓口 電話帳
地産地消 とよの国の食彩 
県民レポーターによる訪問記
ふるさとへの道のり
21世紀に伝えたい「大分の風景」
地域の風だより

【表紙写真】
平成15年4月28日(月)、県職員の出迎えを受けて初登庁した広瀬勝貞大分県知事。


就任当日に行われた全国都市緑化大分フェア開会記念式典に出席した広瀬知事
 
 4月28日、広瀬勝貞大分県知事が就任しました。
 広瀬知事は、戦後の公選制による知事としては、細田徳寿、木下郁、立木勝、平松守彦の各氏に続く5人目の知事です。
 初登庁のこの日、県庁職員の拍手の出迎えを受けて入庁。初仕事として臨時部長会議に臨みました。
 その後、知事室で平松前知事と事務引継ぎを行い、正庁ホールでの知事就任式に出席。
 知事は県職員に対して「県民を中心に県政を推進していくこと、上から旗を振るのではなくそれぞれ県民の皆さんが自由に発想して活動できるように支えていくこと、待つ県政でなく県庁の外に出て現場の風を持ち込んでくること、この3つを基本的な視点として県政に取り組んでいきたい」と力強く語りました。課題は「安心・活力・発展」。時代は歴史的大変換期にあり、この変化の波に乗り遅れることなく、現場を大事にして時代の流れを見極める広瀬県政が始まります。
大分県知事
広瀬 勝貞(ひろせ かつさだ)
昭和17年(1942)日田市豆田生まれ
【略歴】
昭和30年 (1955) 日田市立月隈小学校卒業
昭和41年 (1966) 東京大学法学部卒業
昭和41年 (1966) 通商産業省入省(現・経済産業省)
昭和51年 (1976) 在スペイン日本大使館一等書記官
平成3年 (1991) 中小企業庁計画部長
平成3年 (1991) 内閣総理大臣秘書官
平成6年 (1994) 通商産業省貿易局長
平成9年 (1997) 通商産業省機械情報産業局長
平成11年 (1999) 通商産業省事務次官
平成13年 (2001) 経済産業省事務次官
平成14年 (2002) 経済産業省退官
平成15年 (2003) 4月 大分県知事当選就任

大分県知事 広瀬 勝貞
平松前知事との事務引継
 このたび、県民の皆さまのご信任をいただき、大分県知事として県政を担当することになりました。改めてその責任の重さに身の引き締まる思いです。
 いま時代は大きく変わろうとしています。少子高齢化や低迷する経済、環境との共生や地方分権など時代の変化に的確にそして果敢に対応していくためには、時代の流れを見極め、新しい心で一から見つめ直し、県政を進めていかなければなりません。
 県政の中心は県民の皆さまです。何よりも県民の皆さまの声を大切にしながら、慣例にとらわれることなく、誠心誠意、全力投球で21世紀の大分県政の確立に向けて取り組んでまいります。
 大分県は豊かな自然に恵まれ、限りない発展の可能性にあふれ、将来に夢の多い県です。その夢を実現するのが政治であり行政です。私は、「行政は最大のサービス産業」であることを念頭におき、「安心・活力・発展」をキーワードに県民の皆さまとともに県政を推進してまいります。
 そのためには、積極的に現場に出かけ、県民の皆さまと対話を重ね、個性豊かな地域づくりに努めます。
 そして、誰もが「安心」して心豊かに暮らしていける大分県、農林水産、商工業の知恵と努力が報われる「活力」ある大分県、社会でいきいき活躍できる人材にあふれ「発展」する大分県づくりに全力で取り組んでまいります。経済不振の中で、21世紀の大分県を創っていくためには、行財政改革は避けては通れない課題です。これまでの政策や制度も見直してゼロからスタートします。
 県民の皆さまのご理解、ご協力を心からお願い申しあげます。



NPO(特定非営利活動)法人
「養老会」理事長
 昨年11月、基盤の軟弱な福祉NPO法人が助け合うために、大分県NPO法人連絡協議会を設立し、さらに、大分NPO支援センターの設立に向けて準備が進んでいます。
 NPO法人が分野を越えて協力し合い、高齢者や障害者、子どもたちが安心して生き生きと暮らせる社会を築いていくための社会貢献活動ができるように、行政とのパートナーシップ、地方税減免などの育成策に目を向けてくださるよう期待します。
(社)日本青年会議所九州地区
大分ブロック協議会会長
 私は、現在のさまざまな社会問題は心の荒廃によって起こっていると考えています。「感謝・思いやり・礼節」といった日本の魂と、自然、歴史、伝統に恵まれた郷土大分を愛する心を、子どもたちはもちろん大人にも教育していく社会づくりを広瀬県政の第一歩としてください。
 また、中小企業を取り巻く状況が厳しい中で、行財政改革は進めなければなりません。雇用対策は十分に検討して行うようお願いします。
(有)メルヘンローズ
 後継者不足などの問題を抱え、国際化の波も押し寄せる中で、我々は農業者として生き残っていかなければなりません。
 これからは国際競争に勝てる農業の企業化と、一村一品の再点検による産地の育成(地産地消)に重点を置き、核となる産地が連携して点から面へ拡大していく農政を進めていただきたい。
「地散地消(地域が消えて産地が無くなる)」にならないよう願っています。
育児サークル「いもっこ」代表
 少子高齢化が進む中で、津久見市の高齢化率も27%を超えました。学校や保育所は統廃合され、老人福祉施設の建設だけが目立つような気がするのは私だけでしょうか。
 広瀬県政では、子育て環境の整備に力を入れてくださるようお願いします。子育て支援センターや児童館、児童クラブの整備を進め、地域が一体となって子どもを生み育てやすい環境づくりに取り組むことを期待しています。