大分県庁のホームページへ 「新時代おおいた」のバックナンバー

新時代おおいたVol.40(2005年5月発行)
新時代おおいたVol40表紙

Vol.40 2005年5月発行


県内の各世帯に配布(奇数月に発行)しています。 ご意見・ご感想をお聞かせください。
メール:
a10400@pref.oita.lg.jp
【表紙の写真】別府市の北部児童館で活動している親たちの中心的な存在 長本知子さん(別府市)

  「昨年10月に北部児童館が完成してから、ほとんど毎日通ってきています。子どもが安心して遊べる施設ができて、本当によかったです」1日に100人以上の子どもが集まる北部児童館で、子どもたちと一緒に活動している長本さんは、6歳の真歩ちゃんと4歳の芽久ちゃん・実久ちゃんの双子のお母さん。児童館の活動を支えているのは、子どもと一緒に児童館にやってくるお母さんたち自身でもあるのです。
  「同年代の友達はもちろん、小・中学生も来るので、縦のつながりもできました。それに児童館は子どもだけのものではないんです。親同士も楽しみながら、成長することができますよ」今日も児童館には、元気な子どもの歓声とそれを支えるお母さんの笑顔があふれています。

 特集 1            

_1

地域の新たな力を育てる

 平成17年度は、大分県にとって行財政改革2年目の正念場を迎える年となります。今年度の一般会計予算は、ゼロからの見直しを引き続き徹底し、前年度比3.9%減の5,916億8,500万円となりました。限られた財源を選択と集中による意欲的な事業の組み立てで生かし、厳しい中にも安心・活力・発展の新しい芽を出したものとなっています。
 市町村合併が進み、地域発展への基盤が整ってきました。新しい自治体に夢を盛り、それを輝かせる主役は地域の皆さんです。秋には、県民中心の新たな長期総合計画も策定されます。県民と行政とが協働し、ともに築き上げる平成17年度予算の主な内容を紹介します。
平成17年度一般会計予算
用語の解説
歳入のグラフ

歳出のグラフ
一般会計:
行政運営のための基本的な経費を計上した会計

県税:
県民税、事業税、不動産取得税、自動車税など県が徴収する税金

地方交付税:
所得税や消費税など国に納めた税金の中から、一定の基準によって配分されるもので、各自治体が自由に使途を決めることができるもの

国庫支出金:
社会保障や教育、公共事業など、あらかじめ国が使途を決めて交付するもの

県債:
将来にわたって便益が及ぶ社会資本整備などのために借り入れたもの

公債費:
県債の元利償還金
県民一人あたりの
歳出予算額
481,655円
     
総務費
26,714円

県の仕事を総合的に進めるため
福祉生活費
31,885円

福祉の充実のため
保健環境費
20,065円

健康や環境を守るため
商工費・労働費
27,841円

商工・観光業の振興、雇用の創出・確保のため
農林水産業費
54,396円

農林水産業の振興のため
土木費
79,748円

道路、河川、港湾などを整備するため
警察費
23,597円

安全な社会の維持のため
教育費
104,952円

教育の充実、文化の育成のため
議会費
1,039円

議会の運営のため
公債費
77,623円

県の借金返済のため
その他
33,794円

災害復旧費など
 すべての県民が安心して心豊かに暮らせる社会づくり
 
[1] 社会全体での子育て支援
地域の子育てアドバイザー等養成研修を充実し、NPO等からの先駆的な提案を支援するとともに、24時間いつでも電話相談に応じられるよう、児童虐待防止のための体制強化を図ります。
 県立病院に高度専門的な医療が可能な総合周産期母子医療センターを開設するとともに、休日・夜間の小児救急医療を開始します。

児童相談所の風景
児童虐待対策が強化された児童相談所
[2] ユニバーサル社会の実現
  「ユニバーサルデザイン」推進のための基本指針を策定するとともに、障害者向け観光モデルコースの点字パンフレット作成を行います。精神科の救急情報センターを設置し、救急医療体制を拡充します。
[3] 県民医療の確保と健康づくりの推進
  へき地における医師確保に努めるとともに、介護予防の指導者を養成するほか、市町村の介護予防に対する取り組みを支援します。
 「ごみゼロおおいた作戦」の展開と安全・安心な暮らしの実現
 
[1] 「ごみゼロおおいた作戦」の展開と快適な生活環境の創造
  循環型社会の形成を目指し、県独自の省エネルギービジョンを策定します。産業廃棄物税収入を活用して、リサイクル技術研究開発への助成や不法投棄廃棄物の撤去、不適正処理の監視体制強化を行います。
ごみゼロおおいた作戦実施の写真
「ごみゼロおおいた作戦」の実施
[2] 防災・危機管理体制の強化
  洪水・土砂災害・津波等の情報を盛り込んだ災害想定区域図の策定、避難誘導方法等のマニュアル作成を行い、自主防災組織の活動支援を行うとともに、危機管理の枠組みを定めた県独自の危機管理指針を策定します。県立学校の耐震診断を前倒しで行います。

[3] 暮らしの安全と安心の確保
  悪質商法等への対応を強化するとともに、警察への相談の増加に対応するため、警察安全相談員や交番相談員を増員します。
  農産物直販所での自主検査を推進するとともに、食育推進計画を策定し、食育ネットワークづくりを進めます。
e-naおおいたロゴ
大分安全・安心
農産物認証制度ロゴマーク
 知恵を出し、汗をかいてもうかる農林水産業の実現
 
 他産業や市場等からの事業提案を募り事業化を支援するとともに、新市の旧町村部における地域資源を活用した新商品の開発等に対し助成します。新たな米政策に対応した経営体や集落営農組織を育成するため、農業機械整備等に助成するほか、水田を活用した園芸の振興や広域出荷体制の整備を図ります。
  風倒木被害の復旧対策に引き続き取り組み、大分方式乾燥材の利用と普及拡大を図ります。
  周防灘や豊後水道域へのクルマエビ等の種苗放流を実施するほか、佐賀関地域に立体的魚礁漁場を造成し、資源回復を図ります。
  マダイの放流風景マダイの放流風景の写真 農業青年によるもち米圃場(ほじょう)の草刈り農業青年によるもち米圃場(ほじょう)の草刈りの写真

【 戻る 】 【次頁へ】

大分県庁のホームページへ 「新時代おおいた」のバックナンバー