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新時代おおいたVol.41(2005年7月発行)
新時代おおいたVol41表紙

Vol.41 2005年7月発行

 

県内の各世帯に配布(奇数月に発行)しています。 ご意見・ご感想をお聞かせください。
メール:
a10400@pref.oita.lg.jp
【表紙の写真】 青少年サポーターとして子どもたちの安全を守る  渡辺孝純さん(宇佐市)

「交通指導や夜間パトロールを通して接する子どもは、昔と全然変わっていないように思えます。むしろ、変わったのは大人じゃないでしょうか。昔は子どもたちと接していると通りすがりの大人もよく笑いかけてくれました。最近は笑顔を見せてくれる方が少なくなったような気がします」
  宇佐市でまちづくりに取り組む渡辺さんは、毎朝の交通指導や防犯パトロールを12年以上も続けています。「寺子屋の先生スタイルで毎朝子どもたちに顔を知ってもらうんです。すると、子どもたちも安心していろいろ話をしてくれます。交通指導していた子どもが成長して、車を運転する姿もよく見かけますよ」写真の撮影中も付近を通る方からたくさんのあいさつをもらう渡辺さん。気さくで思いやりのある人柄がうかがえました。


 特集 1            

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災害・犯罪から身を守ろう 県の取り組み・地域の取り組み

集中豪雨や台風、地震などの自然災害。窃盗などの犯罪に架空請求、不審な電話。私たちの身体や財産を脅かすものは少なくありません。身の危険や不安を一度も感じたことがない方はほとんどいないでしょう。
「危ない」と感じた時、不安を覚えた時、皆さんはどうやってその危険から身を守ろうとしますか? 誰を頼り、どこに相談しますか?
県内の各地域には土木事務所があります。台風や地震などで被害を受けた道路や河川などの補修・復旧や改良工事を行っています。
日常的な不安や困りごとは、警察署や交番、駐在所が受け止めてくれます。さまざまな相談を受けて地域を巡回し、犯罪防止に努めています。
そして、地域住民による自主的な防災・防犯活動も活発になってきました。
災害に強い県土づくり
 死者1名、負傷者34名、被害額494億円。平成16年に県内に上陸・接近した4つの台風がもたらした被害です。特に、台風23号による県南地域の被害は甚大でした。
 「じわじわ増水するんじゃなくて、水がドンッ、と来るんです。雨戸を閉めていたのに窓ガラスが割れてしまいました」佐伯市青山の山口川近くに住む矢野啓子さん、美智子さん姉妹は台風23号で床上浸水の被害を受け、多くの家財道具を失いました。「家のブロック塀までなぎ倒され、水は本当に怖いと思いました。引っ越すことも考えたのですが、新しく堤防もできると聞き、住み続ける決心をしました」
 土木事務所では、災害時に応急的な復旧工事を行うとともに、再度の災害を防ぐため河川や道路の改良にも取り組んでいます。
山口川の氾濫で倒れたブロック塀(佐伯市青山)の写真
山口川の氾濫で倒れた
ブロック塀(佐伯市青山)
被災直後の尻高川と改良工事完了後の尻高川(佐伯市青山)の写真
 例えば、佐伯土木事務所管内の山口川や尻高川。崩れてしまった護岸を元どおりにするだけでは、同程度の雨量で再び浸水被害を受ける可能性があります。そこで、河積(川の断面積)を広げて流量を増やし、10年に一度の雨量にも耐えられるよう、災害に強い河川改良も行っています。
 河積を広げるには、川幅を広げたり、川底を掘ったりという方法があります。また、流れの妨げとなっている堰(せき)や橋などを改築することもあります。この改良工事は完成するまで3〜4年を要するため、流木や土砂を取り除き、当面の災害を防いでいます。
路面が決壊し、寸断された梶寄浦佐伯線(佐伯市鶴見)の写真
路面が決壊し、寸断された
梶寄浦佐伯線(佐伯市鶴見)

 また、道路の被害も大きく、特に旧鶴見町の海岸線を通る県道梶寄浦佐伯線は20箇所以上決壊し、道路は寸断されてしまいました。そのため、鶴見半島の一部の地域は一時的に孤立状態となりました。梶寄浦佐伯線は歩行するのも危険な状況で、船が代替の交通機関となりました。
 この被害をもたらした原因は「波」でした。道路を保護するために造られた擁壁も、アスファルトの舗装も波の力で破壊されてしまったのです。
 片側だけでも大型自動車が通行できるように、応急的な仮復旧工事が完了したのは被災から約1週間後のことでした。現在は、同程度の「波」の力に耐えられるよう、道路を保護する擁壁前面の海岸線に、消波ブロックを設置する工事を行っています。海岸線に積み上げたブロックが波消しの役割を果たし、波による被害を防止します。

路面決壊直後の梶寄浦佐伯線と仮復旧工事後の状況(佐伯市鶴見)の写真
 災害が発生した場合、土木事務所では被災現場の確認後、迅速に補修や仮復旧の工事に取りかかり、皆さんの生活をできるだけ早く元の状態に戻そうと、昼夜を分かたず努力しています。台風23号接近の際、佐伯土木事務所が応急的に道路の土砂や落石、倒木などを取り除いた件数は70件以上に及んでいます。
 災害に強い県土づくりを目指して、土木事務所では緊急の復旧工事と時間をかけての改良工事に努めているのです。
大分県職員 プロジェクト0ホームページトップ写真
 台風23号による被害に佐伯土木事務所職員が対応した様子は、県庁ホームページ「大分県職員 プロジェクト0」でも紹介されています。
http://www.pref.oita.jp/11100/gyokaku/project-o/taifu23/
 災害と異常気象、そして私たちができること

昨年日本に上陸した台風は観測史上最多の10個。こうした台風の多さや夏の記録的な暑さなど異常気象の原因の一つには、「地球温暖化」があると言われています。 循環型社会の形成と地球温暖化の主な原因となる二酸化炭素排出を抑制するため、県では今年度新たに産業廃棄物税を導入するとともに新たな提案を行っています。

◎産業廃棄物税とは?
事業活動に伴って生じた廃棄物で、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で定められた燃えがら、汚泥、廃プラスチック、がれき類などの廃棄物のことです。なお、一般家庭から生じる一般廃棄物には産業廃棄物税は課税されません。

◎産業廃棄物税
産業廃棄物を県内の最終処分場や焼却施設に搬入する場合、課せられる税金です。税収は、リサイクル等への取り組みへの支援や廃棄物の適正処理の推進に充てられます。
税率
最終処分場への搬入:1トンにつき1,000円
焼却施設への搬入:1トンにつき800円
 
問 :税に関すること
   ●大分県税事務所 軽油・産廃税係
   TEL.097-532-3818
   税の使途に関すること
   ●廃棄物対策課
   TEL.097-536-1111 内線3138
  http://www.pref.oita.jp/11500/zei/sanpai/

◎オフィスから始めるCO2ダイエット

二酸化炭素の排出を減らすための3つの取り組みに参加する事業所を募集しています。
1.夏季エコスタイルキャンペーン
2.ノーマイカーデーの実施
3.アイドリングストップの実施
募集中!
問:生活環境企画課
   TEL.097-536-1111
   内線3020・3021
   http://www.pref.oita.jp/13000/co2diet/

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