中津浦地区の防災に対する取り組みは、災害時要援護者への支援でも進んでいます。防災マップには、避難場所や避難路などのほか、災害時要援護者の住所地も記入されているのです。
「災害時に自力で避難できない高齢者や身体障がい者などは、地域の人が協力しながら対応していくことが必要です。中津浦では、地区を7つの班に分け、班ごとに避難路、避難場所を定めており、避難する際は、グループの中で災害時要援護者の担当を決め、一緒に避難することにしています」と民生委員の板井直さんは話します。
「個人情報への意識の高まりから、高齢者や障がい者などの情報を得ることが難しくなっていると聞きますが、ここでは、災害時の支援を求める方に自ら名乗り出てもらって災害時要援護者名簿も作成しています。何事も受身ではなく、自分を守って欲しいと思う人には、自ら手を上げてもらったのです」と平松区長さん。
今後の抱負を伺うと「これまでの取り組みで防災に対する地区の力はかなり増したと思いますが、防災対策はまだ多くあります。地域のみんなで協力し、助け合い、今のまとまりを失うことなく、この体制を次代に引き継いでいきたいと思います」と語ってくれました。 |
区長の平松さん(左)、
副区長の東さん(中央)、
民生委員の板井さん(右) |