特集2「中期行財政運営ビジョン」を策定しました　新時代おおいた Vol.64

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特集2　「中期行財政運営ビジョン」を策定しました

　

　県では、今年度から23年度までを実施期間とする「中期行財政運営ビジョン」を策定しました。
　ビジョンは、２部構成になっており、第１章は、平成17年に県民の皆さんとともに作り上げた長期総合計画「安心・活力・発展プラン２００５」を実現するための政策目標を掲げるとともに、これを下支えするさらなる行財政改革の取り組みを第２章に掲載しています。
　特集２では、今後３年間の県政運営の羅針盤となるビジョンの概要をお知らせします。

親子の写真

　県では、県民中心の県政を目指して、「安心・活力・発展」の各分野で、さまざまな施策を展開しています。しかしながら、少子高齢化・人口減少という、かつて経験したことのない局面を迎える中、大分県の未来を担う子どもたちや若い世代の夢を後押しする対策を講じて、こうした流れを少しでも緩和していくことが求められています。そこで、今回のビジョンでは、子どもの誕生から成長に至る過程での総合的な子育て満足度日本一を目指し、子どもたちの挑戦や自己実現を支え、いきいきと暮らし働くことのできる大分県づくりに取り組むこととしています。加えて、昨今の社会経済情勢を踏まえ、景気・雇用面についても十分に対応していきます。

　主な取り組み内容

（1）　子育て満足度日本一を目指す大分県
◎	乳幼児医療費助成について、入院の助成対象年齢を拡大
◎	「大分県安心こども基金」を設置し、認定こども園や子育て支援拠点を整備
◎	「男性の子育て参画日本一」を目標とした取り組み

（2）　子どもたちの挑戦や自己実現を支える大分県
◎	小・中学生の学力テストの正答率を３年以内に九州トップレベルに向上
◎	スクールカウンセラーの拡充や「こども家庭相談支援センター」の整備
◎	芸術会館（県立美術館）の基本構想策定に着手

（3）　いきいきと暮らし働くことのできる大分県
◎	中小企業制度資金拡充などの景気対策や新たな産業創出のための取り組み
◎	人材が不足している産業分野の労働力確保や市町村と連携した雇用確保対策の実施
◎	安心して生活できる農林水産業経営の実現と力強い担い手確保に向けた取り組み
◎	高校卒業者県内就職率九州トップ、障がい者雇用率全国１位を目標とした取り組み
◎	高齢者の健康・生きがいづくりや就業機会確保に向けた取り組み
◎	大分県独自モデルによる環境先進県の実現に向けた取り組み

　行財政改革については、平成１６年に策定した「行財政改革プラン」の着実な実行により、これまでに１７８３億円の収支改善を達成し、県の貯金である財政調整用基金も３２８億円を確保するなど、大きな成果をあげてきています。
　一方で、最近の急激な景気の悪化や、国の三位一体改革の影響など、新たな厳しい状況が生まれてきています。直近のデータに基づく２３年度までの財政見通しでは、累計で２５４億円の収支不足が生じる見込みとなりました。このため、ビジョンでは、２８９億円の収支改善を図るなど、もう一段の行財政改革に取り組み、政策の実現を下支えする強靱な行財政基盤づくりを進めることとしています。

　主な取り組み内容

◎	公共事業の規模見直しなど事務事業の抜本的見直し
◎	職員定数の３２１名（６・４％）削減など、義務的経費の見直し
◎	県有財産の有効活用や基金等の活用による歳入確保
◎	組織機構の改革や業務プロセスの改革など業務執行体制改革の取り組み
◎	県民等や市町村、他県等とのパートナーシップ改革の取り組み

　今回策定したビジョンには、先行きが不透明な時代であればこそ、「子どもに夢を、地域・暮らしに温もりを」という気持ちを込めています。県では、ビジョンに掲げた政策目標や行財政改革の目標を最低限のものとして、さらなる成果を生み出すよう、全職員が一丸となって取り組みます。　

◎ビジョンURL
	http://www.pref.oita.jp/11100/vision/index.html
◎ビジョンについての問い合わせ先
	総務部行政企画課・097-506-2238 　E-mail：a11100@pref.oita.lg.jp

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