目次 特集 Preserve Nature 「自然保護」ってなんだろう?
おおいた文学紀行 「雪の夜」−織田作之助
先人の軌跡 横田穰−日出生台植林の父
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もっともっと、自然の中に入ろう。
  子供と親たちのための観察会、大人たちのための観察会。二つの自然観察会に共通して感じたのは、参加者みんなの笑顔がほんとうにキラキラしていたことだった。
 原っぱで虫を追う子供たち、川に入ってズボンのすそを濡らしながら魚すくいに夢中になる親や先生、わぁわぁ言いながらムカゴ採りに興じる大人たち・・・。目はいきいきと輝き、頬は上気し、体じゅうからエネルギーがみなぎっていた。
 自然は外から見ているだけでは、その楽しさ、素晴らしさや、複雑さ、怖さはわからない。中に入ってそこにすむ生き物たちに触れ、身を委ねて遊び、感動する心を持ったとき、初めて本当の自然の価値や多様性に気づく。それこそが「自然保護」への第一歩であり、誰もが身近にできることである。
 自然観察会や自然観察員の養成に長年精力的に取り組んできた菊屋さんは、「最初のころ自然観察会でいっしょに遊び始めた子供たちで、現在自然関係の仕事に就いている人は多い」と言う。大分の未来の自然環境を考えるなら、子供たちにもっともっと自然の中で遊ばせなければいけない。自然の素晴らしさを知った子供たちは、きっとそれを伝えていくはずだから。「ただ口で自然を大事にしなければと言うのではなく、ひとつの植物の存在に触れて、そこにある自然の奥深い物語を感じれば、大事にしようという思いが湧いてくる。それが本当の自然保護につながるのではないでしょうか」と荒金さんは語った。
 もっと、自然の中に入ろう。自然と触れ合おう。難しい話は、そのあとだ。



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