 |
 |
| はやるからといって椅子を詰めたりはしない。待ち時間はあっても中に入るとスペースはゆったりしている。 |
 |
| 農家がつくる野菜や加工品になじんでいただくための提案型レストラン。そのため表札のアイディアが生まれた。 |
|
| お金を使わないで事業する |
バイキングレストラン「オーガニック農園」は福岡市野間のダイエーの隣にある。直前まで老舗のレストランだったという平屋の立派な建築である。なぜここを借りることができたか。若いころは”必殺セールスマン“の異名を取った大山町農協の矢羽田正豪参事によると「博多のキャナルシティや大分市のパークプレイスを持っている福岡地所が家主さんでね、農家が困っちょるなら助けてやろうと榎本会長が言うて安く貸してくれました」。どうやら榎本会長と意気投合して、”農家の事業“に協力してもらったらしいのだ。「お金を使って仕事するのは誰でもできます。お金を使わんで仕事せにゃね」。
|
| おばちゃん軍団の活躍 |
このレストランの料理はすべて大山町のおばちゃん、ばあちゃんたちがつくる。バイキングレストランが初めてできたのは大山町千丈の木の花ガルテンで平成14年4月のことだった。60歳代、70歳代のばあちゃんたちを中心に”40〜50年間、台所を預かってきた匠(たくみ)の技“
を生かして大好評。このレストランの特徴は献立表に従って料理をつくるのではなく、その季節に採れた野菜の顔を見て料理をつくること。だからレシピがない。全員が長年のカンの世界で仕事をし、人間がレシピである。
平成15年の暮れに福岡市に進出したときは、大山から3人のばあちゃんたちが長期出張で派遣された。あとの7人は福岡市に嫁いだ大山の女性たちという構成で「大山の味」を維持している。ふつうならゲートボールで遊んでいる年ごろの人たちも、お客さんからおいしいおいしいと喜ばれると仕事に張りが出る。「みんな腰もしゃんと伸びてスキップして出てきます」。
|
|