目次
特集 新しい流通の風
「繭」「青年」に見る林房雄の原像
先人の軌跡 仲家 太郎吉
大分県立芸術会館ギャラリー
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母ちゃんの元気茶屋
天瀬町「一番列車」
北海道から沖縄までいろんな人が立ち寄ります
JR天瀬駅の真ん前。軒先のトウモロコシがかわいい。いろりを設けた小さなスペースで「だんごじる定食」600円や「とろろ定食」650円が食べられる。こういう、昔懐かしいインテリアの在り方は、ひとつ間違えば平凡になる危険性もあるのに、この店はとても自然にすてきに成功させている。成功の原因はインテリアデザイナーが仕事をしたこと、それに店を運営するお母さんたちの心意気、温かさ、パワーだろう。
北海道から沖縄までいろんな人たちがやって来る。7割が北九州や福岡のお客さんだが、リピート客が多いのもこの店の特徴になっている。奥の壁にずらりと貼られたポラロイド写真。去年は友達と一緒に訪れた若い女性が、「とろろの味が忘れられなくて」と今年は彼と一緒にやって来たそうだ。彼と一緒にポラロイドで撮影。「この次来るとき彼を替えてたら分かるように、ちゃんと証拠写真を残したからね」で大笑いになる。こういう気の置けない、母ちゃんの温かみを求めて、若者たちはまた寄ってみたくなるのだろう。
女性らしいおシャレなこころくばりが感じられる店内。
とろろ麦めしの定食。店にいるその日の当番さんが好みの一品を加える決まりになっている。
「もうかるまでお金はもらいません」とオーナーたちは熱いボランティア精神。
空店舗対策事業でつくられた
この店がつくられたのは平成13年4月。「大分県空き店舗等活用事業」を導入した。もともと天瀬町にはかりんとうで有名な「畦道グループ」やお弁当の「坂道グループ」など女性たちの企業家グループがあり、約20年の実績をつんでいる。だから、どうすれば経営していけるかを経験によって割り出せる。まず、出資する女性16名(オーナーと呼んでいる)が2万円ずつ出した。出店会員は120名である。
平成13年度は売り上げ1000万円で出発したが平成15年度は倍の2000万円になりそうだ。しかし、この店の秘密はオーナーたちが無報酬だということ。
「会員さんの売り上げは着実に上がっています。私たちはアカ」と笑ってすませる。売り上げがもっと上がって安定するまでオーナーたちは気持ち良く待っているという珍しい企業体なのである。
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