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NPO法人河童倶楽部

川を愛するすべての人々へ!「いい川、いい顔、いい地域づくり」のメッセージを贈りつづける集団

世界の4大文明が川から生まれてきたように、人間は太古の昔から川の恩恵に浴し、川を利用して生きてきた。川がなければ、稲作や生活物資の輸送もできず、生活用水や貴重なタンパク源も得られなかった。川があったから、水力発電や水道が生まれ、桃太郎伝説、ウォルトンの名著、芭蕉の名句も生まれた。そんな川から、不幸にも一時、遠ざかっていた時代があった。しかし、それがかけがえのないものと気づかされ、近年、川を愛する人たちが増えている。
NPO活動でも、川に関わる団体、「川づくりから、地域づくりを考える」団体はずい分あって、NPO法人「河童倶楽部」(豊後大野市犬飼町田原、羽田野力代表)もそのひとつだ。ふるさとの川・大野川を中心に、川や自然を大切にする心を育もうと、活動拠点「河童小屋」から、川を愛するすべての人に熱いメッセージを贈りつづけている。リーダーの幸野敏治事務局長は、自ら「河童」を任じるほどの“川が大好き人間”で、川に惜しみなく愛を捧げている人である。


「いい川、いい顔づくり」
 
 そんなキャッチの河川シンポジウムが、2月27日、河童倶楽部のホームタウン・犬飼町で開かれた。参加したのは河川に関わる活動を行う県内全域の団体と個人。「河童大楽」という県のパートナーシップ推進事業の終了にあたり開催されたものだ。スピーチする人それぞれが熱く雄弁で、あきさせない、おもしろいシンポだった。
  「138の支流全部で大野川」と、支流それぞれへの愛情をにじませた人。「新市名が1票差で豊後大野市に負けた」と”大野川市“が誕生しなかった無念をもらした人。皆さん、ふるさとの大野川が、好きで好きでたまらない様子だ。「ここに来ると、川の歴史から植生、魚、すべてがわかる。すばらしい経験だった」と話したのは、原尻の滝でボートツアーを営業する岡崎洋一さん。
  ゲスト参加者も負けていない。杵築から参加した韓国からの留学生朴(パク)君は、いまどきの日本の若者よりよほどきれいな日本語を話し、活動状況が浮かぶ上手な説明で、幸野さんから「パクくんは、詩人だなぁ」と賞賛された。東北岩手から参加していた若者の姿もあり、ネットワークの広がりをうかがわせた。
  出席者を心地よくさせるシンポが開ける河童倶楽部は、理事長の羽田野力さんが大野川漁協組合長。”ミスター河童倶楽部“が幸野敏治事務局長。「河童大楽」楽長の川野田實夫大分大学教授が理事という布陣。
「その川を好きな人がいっぱいいることが、いい川なんじゃないかと思います」。幸野さんがそう結んでシンポは終った。
  5時からは場所を移しての交流会。犬飼リバーパークの活動拠点「河童小屋」で、専任スタッフの三浦忍さん、安達久子さんがこしらえるご馳走に舌鼓を打ちながらのワイワイ楽しい延長戦だ。「しょっちゅうこんなことやっているんです。いい加減でしょ」と、いたずらっぽい笑みを浮かべて話す幸野さん。

幸野さん写真
三浦さん写真
河童倶楽部の皆さん-写真
頭にお皿をのせたら、そのまま“かっぱ”で通りそうな幸野さん。「河童小屋の番人。川歩き、川流れ、川のドライブが得意。流域案内人。ホームページ作り。ニックネーム:河童」が自己紹介。
料理の腕をふるう、三浦さん。野鳥と森の専門家だが、あるときは“河童小屋の大工さん”、あるときは“シェフ”に早替わりする
河童倶楽部の皆さん/前列左から:川野田實夫さん、
羽田野力さん、幸野敏治さん
後列:安達久子さん(左)、三浦忍さん(右)
河童倶楽部がやっていること
 
 河童倶楽部の活動はとてもここでは書ききれない。大きくは、対外的な川に関わる活動団体の支援と、河童小屋独自の活動が二本柱になる。
  流域43活動団体が連携し138の支流に「源流の碑」を建てる活動をしている「大野川流域ネットワーキング」。市民と行政が連携して川づくりを考える「大野川流域懇談会」。これらを併せ運営、支援するのが河童倶楽部のしごと。他に、国土交通省の大野川河川整備計画に参画したり、大分大学と連携して独自の河川水質調査を始めたり、実力・実績はめざましい。
  一方の河童小屋独自の活動では、小中学校や子供会、福祉ボランティア団体などを対象に、川遊びや水辺の学習館といった環境学習を提供している。その他、情報発信・蓄積にも力を入れ、ことにホームページの魅力的なことといったら、ない。その味わい、読ませる・見せる力は群を抜く水準だ。3月末には季刊誌「大野川」を創刊したばかりだ。

幸せなNPO法人
 「たのしくなければNPOじゃない。たのしいからやるのがNPO」。これが幸野さんの持論だ。「ここ十数年、365日川にいる」と、サラリ言ってのけ、国土交通省を相手に「川ぶしんをやらないか?」と持ちかけるのが幸野さん流だ。川の整備計画を一緒につくりましょう!ではおもしろくない人なのだ。
  スタッフの紹介もこんな具合になる。専任スタッフの三浦忍さんは「鳥と森の専門家。大工も得意。料理、山菜採り、渡り鳥を追い求めての旅。南の海でのアクアラング。ニックネーム/隊長」。漁協の仲摩鷹敏さんは「鰻・川蟹・鮎、その他大野川すべての魚の専門家。大野川の魚とり名人。ニックネーム/名人」etc。こんな紹介をされたら、誰だって悪い気はしない。一緒にやりたい、とその気になるだろう。河童倶楽部、何とも幸せなNPO法人なのである。
  愛する大野川が「日本一流域住民に愛される川」とよばれるその日を夢見て、「河童倶楽部」の活動は、今日もつづく。
河川シンポジウムの風景写真
パクさんの写真
学びにやってきた若者の写真
みんながオーケストラの一員となって交響曲を奏でていた―
「いい川、いい顔づくり」河川シンポジウム
「詩人だなぁ」と感心された韓国からの留学生、パク君。杵築「であいねっとわーく」に所属して、地域づくりや環境保全活動に取り組んでいる
遠く岩手から大分の川づくりを学びにやってきた若者。惹きつけた河童倶楽部もすごいが、そういう若者が育っている岩手も勢いがあるのだろう
環境保全活動について話あっている風景写真
ディスプレイの写真

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