Vientoのトップへ大分県庁のホームページへ
特集 地域愛をエネルギーに変えて誇らしいふるさとづくりに挑む人びと
おおいた文学紀行先人の軌跡おおいたの蔵おおいたの色彩

余谷はもっと魅力的になれるはず!
元気を発信し続ける地域づくりグループ
「余谷21世紀委員会」の看板娘・衛藤めぐみさんの
”めぐちゃん工房”は、とことん地域にこだわった
菓子づくりで只今、人気急上昇中。宇佐市院内町
 宇佐市院内町余谷地区。棚田の景観がまことに美しい谷で、「日本の棚田百選」に選ばれている両合棚田も余谷の一部になる。
  この静かな山あいの小さな集落に、知る人ぞ知るおいしい手づくりパンとケーキの店『めぐちゃん工房』がある。オーナーの衛藤めぐみさんが自宅の一角を改装した厨房で、素材にこだわり、1つひとつていねいに焼き上げるパンやケーキは「できたてを全て食べてもらいたい」という思いもあって注文販売だ。2003年3月にオープンして、この春3周年を迎える『めぐちゃん工房』は、これからブレークして余谷を輝かす期待を抱かせる魅力がいっぱいだ。
全戸参加の地域づくり
 2005年3月、院内町は宇佐市、安心院町と合併した。合併前には「地域が新市から取り残されるのでは」という不安の声も広がった。しかしそんな不安もあらばこそ、ますます元気に地域づくり活動を続けているのが『余谷21世紀委員会』(小田保彦会長)だ。「余谷の魅力を売っていこう」と、2005年5月に設立された同委員会は、地区内9集落の全138戸が参加している強力なむらづくりグループだ。
 目玉の減農薬米『せせらぎ米』を生産する「米生産部会」のほか、桑ジャムやお弁当など地元食材の加工品を提供する「加工部会」、タラの芽や桑などの農産物を生産する「山の恵み部会」と3つの専門部会で構成されている。大分大学とのフレンドシップ事業や、大分市高崎団地の住民と年2回の交流イベントを重ねるなど、活動は地域内にとどまらない。
めぐちゃんの絶品パン
  同委員会の最年少メンバーが”めぐちゃん“こと衛藤めぐみさんだ。めぐちゃんが地域の活動にかかわるようになったのは26歳の時、両親の代理を務めて余谷・大坪地区の区長になったのがきっかけという。「楽しくて楽しくて、地域の活動にすっかりはまってしまった」めぐちゃんは、やがて保育園の栄養士の仕事も辞めて活動に専念していった。
  そんなある日、知人から群馬のお土産で桑粉をもらったことが、めぐちゃんの菓子づくり、創作熱に火をつける。余谷でも桑を植え、これから特産品に育てていこうと商品開発を考えていたところだった。チャレンジがはじまり試行錯誤の末、完成させたのが生地に小麦粉と地元の大豆粉、桑粉を使ったロールケーキ『桑・あん・ろーる』。コンクールで賞をもらって、自信もついた。ロールケーキはいま、『めぐちゃん工房』の人気商品のひとつとなっている。
 ほかにも、絶品の食パンはじめ、カレーパン、チーズパンなど10種類ほどのパンをつくり、シフォンケーキ、シュークリームなども続々商品化している。ただならぬ創作熱と妥協のない材料選びのハーモニーで生まれてくる商品は、うそがなくて、限りなくうまい。一度その味を知ったら、きっとファンになってしまう、あたたかいおいしさを持っている。
ケーキの写真 桑・あん・ろーるの写真
友人の結婚式にめぐちゃんが作った
カット用のウェディングケーキ
 
オーブンの写真  本人と母親の写真

2台のオーブンを使い、次々とパンを焼き上げていく。
「あまり焼き時間はかけないんですよ」とめぐちゃん

クリスマス前などとくに忙しいときは、
母親の豊美さんも手伝っている
「余は理想の場所」
 めぐちゃんは工房のオープンと同時に、料理教室もスタートさせている。地域づくりで知り合った宇佐の生産農家の仲間たちと、農産物をおいしく食べるいろんな料理法を研究開発していく料理教室。ネギ、トマトなど生産農家がとれたての作物を提供し、めぐちゃんがアイデアを凝らしたオリジナル料理を披露する。
 2月3日は、レンコンのはさみ揚げ、トマトのおでん風、フキノトウなど”山里の春“の天ぷら、そしてメインは豆乳鍋のねぎしゃぶだった。めぐちゃんの”マジックハンド“にかかれば、みんなおいしく出来上がり、それをホームパーティーの雰囲気でみんなで楽しく舌鼓をうつ。余の谷のその夜、なんともぜいたくで幸せな時間が流れていた。

 余谷21世紀委員会小田会長は、「めぐちゃんはうちの看板娘です。若い人が地域づくりに積極的にかかわってくれるのは本当にありがたい」と顔をほころばせる。めぐちゃんも「余はみんながあったかくて、ほんとうにいいところ。たくさんの人に来てもらって、ここの良さを知ってもらいたいです。外の人が余に来てくれることで、新しい、違う風が吹くと思うんです。そうすれば、余はきっともっと魅力的な地域になっていくはず」と余谷が大好きでたまらない。
小田会長の写真
余谷21世紀委員会小田会長
 
本人の写真
 「余の大自然の中でできるものをみんなに味わってもらいたい。ここの水も空気もみんな、わたしの作るお菓子のたいせつな素材。だから、ここはすごく理想的な場所で、わたしのパンやケーキは、余じゃないと作れないんです」
 そう話すめぐちゃんの余への地域愛はまぶしいくらいに真っ直ぐで、ゆるぎがない。


「今年は余の『ふるさと便』を作って、 お米や桑の加工品、そして私の お菓子を全国にお届できるようにしたい」とめぐちゃん
集合写真料理の写真
めぐちゃんと、すばらしき仲間たち  
別府トキハ特産品の写真 キャンペーンを行っている様子の写真
宇佐両院観光連絡協議会が開催した『うめいど いいもんうさ』キャンペーン。
余谷21世紀委員会は米や桑の葉茶、タラの芽などの特産品を販売した(別府トキハ会場・2/2〜8)
●めぐちゃん工房
 代表 衛藤めぐみ 住所 宇佐市院内町大字大坪
 TEL 0978-42-6066
 FAX 0978-42-6283


Vientoのトップへ大分県庁のホームページへ
特集 地域愛をエネルギーに変えて誇らしいふるさとづくりに挑む人びと
おおいた文学紀行先人の軌跡おおいたの蔵おおいたの色彩