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カテリーナ古楽器研究所の松本公博さんの工房で
楽しげに演奏する皆さんの姿につられて、竹の横笛を手にとってみた。
「スー」・・・ん?もう一度・・・「スー、スー」
音が出ない。どうして!?
公博さんがくるりとその笛を回してくれた。「ピィー」・・・出た!
「力づくで音を出させようとしてはダメなんだよ」
自然から生まれた素材と上手に付き合うには
自然の声を聞いて、素材の素性やクセや“思い”を知らなければ。
公博さんの一言には、そんなメッセージが込められていたように思えた。
竹楽器はもちろん、車椅子も、温泉冷却装置も、竹宵も
竹を生かすことにかける人びとの根っこに、共通してあるのは
自然と共存しながら竹と向き合おうという思い。
だからこそ、みんな温かく、優しい。
自分の思う方に無理矢理向けようとしても、竹は魅力を見せてはくれない。
しなやかに、スローに、竹の声を聞きながら
竹の国・大分の恵みを21世紀に生かす術(すべ)を探っていくのが
遠くて近い道であるに違いない。



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