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2008チャレンジ!おおいた SPORTS 大分西高校なぎなた部心と体が一体になって技が決まる
めじろんイラスト
●なぎなたとは…
曲線のある刃を長い柄に取り付けたなぎなたは日本の伝統的な武器の1つ。競技は剣道に似ているが、なぎなたは右に構えたり左に構えたりと持ち換えにより左右対称に動けるので技が豊富。剣道の「面、胴、小手」に加え「すね」が打突部位になる。防具を着けて打突を行い勝負を競う「試合競技」と、伝統的な技の形を行い優劣を競う「演技競技」がある。

 「こんにちはっ」。凛(りん)とした声が体育館に響く。はかま姿の部員たちが体育館に集まってきた。監督もいない準備の時からきびきびした動きだ。武道特有の緊張感ある空気が伝わってくる。
 まず、演技の形(かた)の練習が始まった。部員の顔つきは真剣そのもので、すごい気迫が伝わってくる。洗練されたゆっくりとした動きの中でなぎなたをするどく振り下ろす。「演技競技は基本に忠実に、スピード感とやわらかさを使い分け、緩急をつけていかに魅せるかです」と監督は言う。静と動の世界だ。「足の動きが雑」、「声に張りがない」、一つ一つの細かい動きや発声に監督の鋭い指導の声が飛ぶ。技の動作に気をとられると発声が遅れると言う。一瞬も気を抜けない全神経を集中させるスポーツだ。
 続いて、防具を着けての試合競技の練習が始まった。周りの音に負けないように気合の入った声を出しながら打ち合う。「気剣体(きけんたい)一致」といい、発声(気)となぎなた(剣)と体(たい)さばき(体)が1つにならないと審判の旗が上がる有効打突(だとつ)とは言えないと監督は言う。
 監督の大津先生は、大分西高校の前身である大分女子高校の出身。「なぎなた部ができたばかりの頃で、なんとなく始めたなぎなたですが、今思えばこれが運命の出会いでした」。高校3年生の時の国体で7位入賞。これが、なぎなた競技での大分県初入賞だった。その後、全国大会優勝や世界大会3位という成績を修め、今では錬士(れんし)の称号を持つ。なぎなたは5段の次からは錬士、教士、範士という称号になる。「錬士の試験には小論文もあります。なぎなたは、競技を通じての人間育成も重んじられるスポーツなんです」。先生にとってなぎなたとは何か聞いてみると「出会わなかったら今の自分はありません。なぎなたを通して人との付き合い方とかいろんなことを学び、その結果、今の自分があるのです」と話してくれた。
 大分西高校は今年3月に行われた第1回全国高等学校なぎなた選抜大会で見事初優勝を飾った。出場選手の3人(3年生)に話を聞いた。小学生からなぎなたを始めた板井さんは「なぎなたは自分の一生になくてはならないもの。将来は指導者になりたい」。三丸さんは「日頃の生活そのものが試合に関わるので高校生活をしっかり送っていきたい」。矢野さんは「今年入部した1年生が、私たちを越えるくらい強くなって、3年生の時に行われるおおいた国体で活躍してほしい」と語る。
 まだ防具の一部だけを着けて隅で練習している1年生は、なぎなたを持ち換える動きもぎこちない。これからの毎日の練習の積み重ねで心と技を鍛え、おおいた国体では、今の3年生のように見ている人を圧倒させるようななぎなたを見せてくれることだろうと期待が膨らんだ。
板井キャプテンの写真
キャプテンの板井さん。「1人ずつがレベルアップをして、総合的に強い部にしたい」
大津監督の写真
「自分が経験してきたことを部員に伝えていきたい」と語る大津監督
三丸さんの写真
「第1回選抜大会では、まだ誰もさわっていない優勝旗を絶対手にしたいと思って臨んだ」という三丸さん
矢野さんの写真
「もっと多くの人になぎなたを知ってもらいたい」と話す矢野さん
演技




なぎなたの写真
二人一組で演技をする部員
二人一組で試合をする部員 試合




足につける防具の写真
防具の写真 集合写真

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