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特集 おおいた彩発見「大分のお宝」シリーズ其の四 大分の「里山」彩発見 守り継ぎたい、自然と人の営み 日本人の心の原風景、棚田のある里山(別府市内成)「牛」と「椎茸」と「人づくり」に生きる里山(豊後大野市朝地町温見地域)角埋山の自然や歴史とともにある里山(玖珠町森)コラム
先人の軌跡 九重の自然を守る会初代理事長 赤峰武2008チャレンジ!おおいたSPORTS
ソフトボール2008チャレンジ!おおいたSPORTS
ラグビーおおいたの蔵 小野酒造株式会社おおいたの色彩 躑躅色(つつじいろ)

夜のフィールドに光るラガーマン

「強化企業指定」
ラグビー
(鞄月ナセミコンダクター社大分工場)
めじろんイラスト●ラグビーとは…
 1チーム15人ずつで行い、グラウンドの中央におかれたボールを一方のチームが蹴って試合を開始する。相手に阻止されない限りボールを持って自由に走ったりパスしたりキックしたりできるが、前にいる味方にパスすることはできない。後ろに後ろにとパスを出しながら相手ゴールに攻め込んでいく。守る側は、ボールを持った敵にタックルして、体で相手の進攻を阻止する。相手のゴールラインの中(インゴール)にボールを持ち込んでグラウンドにつけば得点となる(トライ)。トライを決めると「コンバートゴール」が与えられ、ボールを蹴ってゴールポストの横棒の上を越えれば追加点が与えられる。
練習の様子
 年の瀬が迫った日の夜9時、真っ暗のラグビー場にナイターの照明が灯(とも)り、息が白くなるほどの寒さの中、勤務を終えた部員たちが集まってきた。2008おおいた国体ラグビー競技の強化指定企業となっている「(株)東芝セミコンダクター社大分工場ラグビー部」の練習は、こんな時間から始まる。
 創部は工場創立と同じ1970年。ラグビーを好きだった者どうしが集まり、自然発生的に生まれた。会社公認になったのは1989年。部長の荒木さんは、「うちは、お金や時間をかけるチームではありません。交替勤務で働きながら夜間に練習を行い、監督もコーチも自らが努めます。練習時間の確保が最大の課題ですが、創部以来今までチームを存在させ続けていること自体、かなり価値があることだと思っています。ラグビーがやりたいという情熱で運営していると言えますね」と話す。
 平成18年トップキュウシュウBリーグで優勝、入れ替え戦に見事勝利し、念願のAリーグへの昇格を果たした。「ここまでくるのに18年かかりました」と感慨深げに話すのは、チームマネージャーで監督を努める安藤さん。かつては自身も部員として活躍していた。「うちは他の実業団に比べ高卒者が多いんです。ラグビーに専念した大学時代の4年間があるかないかの差は大きい。しかも、高校時代には無名だった選手がほとんどです。そんな彼らが練習に練習を重ね頑張った成果です。いわば雑草軍団ですね。努力はどのチームにも負けません」と胸を張る。
 会社は、部員の交替勤務のサイクルを同じ班にして練習時間を確保したり、勤務部署をばらつかせて合宿や遠征で従業員が抜けても職場に支障の出ない態勢を整えたりなどの協力をしている。また、小さい子どもを持つ部員も多く、家族の理解が不可欠だ。
 昨年11月、トップリーグ強豪の東芝ラグビー部から、かつて日本代表の候補にもなった森大輔さんが、家族を連れて見知らぬ土地、大分に赴任してきた。以前から「国体へ向けての強化のために協力してほしい」と強いアプローチを受けていた彼は、夏の合宿で初めてこのチームを見て、「みんなものすごくラグビーが好きで、練習も手を抜かず一生懸命。このチームは絶対に強くなると確信し、大分に来る決心をしました」と話す。
 夜のグラウンドでは、ナイターの照明がスポットライトのように部員たちを照らしている。仕事を終えた後だというのに、少年のように生き生きとグラウンドいっぱいに走り回る部員たち。その姿からはラグビーへの純粋な情熱が伝わってくる。今までの試合では数名の応援者しかいなかったが、リーグ入れ替え戦では社員や家族などで100名近い応援団ができ、バスを出して福岡まで応援に行ったという。「これを機会に、社員にももっと関心をもってもらい、後援会ができるくらいに盛り上げていき、地域からも愛されるチームにしていきたいです」と荒木部長は思いを語った。
 厳しい環境の中で地道に練習を重ね、きちんと結果につなげたチームの真の強さに、多くの人の応援が加われば、このチームはきっとおおいた国体でもその驚異の底力を見せつけてくれることだろう。彼らの情熱と地元での勝利を信じ、みんなで応援しよう。
荒木さんの写真
創部のきっかけとなったラグビーを愛する者が自分たちでつくり上げたチームということを忘れずに、いつまでも情熱を持ち続けてほしい。今後の目標は、おおいた国体での1勝です」と話す荒木部長
安藤さんの写真
安藤チームマネージャー。「仕事をしっかりやってラグビーをするというのがうちのチームのスタンス。交替勤務のため、仕事と家庭の両立だけでも大変なのに、それにラグビーを加えたバランスを保つのは大変難しい」
杉尾さんの写真
入社1年目の杉尾選手。「ラグビーと仕事の両立は想像以上に大変」。この生活にはいまだに慣れないが、一緒に入社してラグビー部に所属している高校時代の同級生2人との寮生活とたまの宮崎への帰省が息抜きになると言う
森さんの写真
「ラグビーは走る、投げる、蹴るという運動の要素がすべて入っており、バランスよく上げていくことが必要です」と言う森さん。今年1月からコーチに就任。「大分県は舞鶴高校など高校生も頑張っているので、社会人も頑張っているというところを見せたい」
奈良さんと榎さんの写真
「情熱はどこのチームにも負けない」と言い切る奈良キャプテン(右)。コーチを兼務しており、自ら練習メニューも組み立てる。現在、チーム最年長(36歳)の榎(えのき)選手(左)。一昨年、最高齢の38歳で現役を引退した先輩を超えるべく、昼休みもウエイトルームでトレーニングに励んでいる。「ラグビーは年々面白さが増し、楽しくなって辞められない」
集合写真
交替勤務を行いながら、週3日、夜9時から約2時間半の練習を行っている。
休みの日には地域への貢献活動の一環として、小学生のタグラグビーの練習の手伝いもしている。
副キャプテンの弓場選手は「地域の人に見せるラグビーをしたい。一緒に楽しんでいただきたい」と話す

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