'."\n" ?> 8.豊後水道及び後背地域 - 大分県ホームページ

8.豊後水道及び後背地域

このページの掲載内容は絶滅危惧種カテゴリー以外は「レッドデータブックおおいた<普及版>(2002)」によっています。

豊後水道及び後背地域

尺間山から豊後水道及び後背地を望むの写真尺間山から豊後水道及び後背地を望む
トサムラサキ
トサムラサキ
イカリモンハンミョウ
イカリモンハンミョウ

この地域は,佐賀関半島から蒲江町宇土崎にいたるリアス式海岸とその後背地で,古生代,中生代の三波(さんぱ)川帯,秩父系,四万十(しまんと)帯などを構成する堆積岩・変成岩で特徴づけられる。海岸一帯は日豊海岸国定公園となっている。地域の北部は瀬戸内海型気候区に属し,南部は温暖で夏に雨が多く,年平均降水量は2,000ミリを超え,南海型の気候区に入る。黒潮の影響も大きく,ハカマカズラ・アコウなどの亜熱帯性の植物をみる。植生は佐賀関半島の先端付近から蒲江町仙崎までの岩場にウバメガシ林が繁り,土壌の深い谷部にタブノキ林が,また海岸斜面にタイミンタチバナを低木層とするスダジイ林がある。後背地は丘陵地にコジイ林が,岩場や谷斜面にアラカシ林がみられる。代表的な林や樹木には鶴見町大島のアコウ林,沖黒島のビロウ,佐伯市城八幡社のハナガガシ林,蒲江町王子神社のスダジイ林,宇目町鷹鳥屋(たかどや)のアカガシ林などがあげられる。豊富な常緑樹林にはニホンジカ・ニホンザルなどが多く,黒潮の海にはアオウミガメ・アカウミガメ・タイマイなどが生息する。島にはカワウやオオミズナギドリの営巣地があり,ムラサキオオヤドカリ・カンダベッコウマイマイがいる。また佐伯市城山はオオイタサンショウウオの模式産地である。

地域を特徴づける野生生物

[植物]ハマホラシノブ(ⅠA),リュウビンタイ(ⅠA),ハマナツメ(ⅠA), クズモダマ(ⅠB),ビロウ(Ⅱ),トサムラサキ(Ⅱ),ソナレノギク(Ⅱ),ハマカンゾウ(準)など。
[動物]オオイタサンショウウオ(Ⅱ),ムラサキオカヤドカリ(ⅠA),カンダベッコウマイマイ(Ⅱ),イカリモンハンミョウ(ⅠB)など。

天然記念物

「堅田郷八幡社のハナガガシ林」(国指定),「竹野浦のビロウ」(県指定),「高島のビロウ自生地」(県指定),「暁嵐の滝岩上植物群落」(県指定),「蒲江カズラ(クズモダマ)」(県指定),「沖黒島の自然林」(県指定),「横島のビャクシン自生地」(県指定),「八坂神社のハナガガシ林」(県指定)
「佐伯城山のオオイタサンショウウオ」(県指定)

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