「荒城の月」で知られる土井晩翠と「春よ来い」などの童謡で有名な相馬御風の二人が手掛けた、大分県の青年団歌・女子青年団歌の直筆原稿が、当館が所蔵する「大分県連合青年団及郡連合青年団一件」(昭和三年学務部学事課)の簿冊の中に保存されています。
直筆原稿は、昭和三年(一九二八年)大分県連合青年団の依頼で、土井晩翠が五十六歳の時に作詞した青年団歌と相馬御風が四十四歳の時に作詞した女子青年団歌の二種類で、晩翠は四番までの歌詞を特徴ある字体で四枚の紙(写真@)に綴り、御風の歌詞は「御風用箋」と印刷された原稿用紙二枚(写真A)にペン書きされています。
簿冊には、作詞謝礼額の確認や完成期日の心配など克明なやりとりが分かる文書が残されており、青年団歌作成の企画段階から制定、県報・通牒に至る流れが分かる貴重な史料といえます。 |