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2 危機管理への対応 |
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| 個別テーマ名 |
九重硫黄山噴火に伴う大気環境影響について |
| キーワード |
硫黄山、火山活動、水蒸気爆発、大気環境、二酸化硫黄 |
| 研究の概要 |
1995年10月11日に257年ぶりに活動を開始した九重硫黄山の水蒸気爆発が、大気環境に与えた影響を調査した。 水蒸気爆発後8ヶ月間の調査結果では、3ヶ月後の1995年12月まで比較的高い二酸化硫黄濃度が記録された。日平均値については、11月の30ppbが最高で環境基準の40ppbを越える日はなかったもの、1時間値においては環境基準の100ppbを越えており、その回数はそれぞれ1回と2回であった。4ヶ月後の1996年1月以降は、特に高い濃度は観測されておらず、硫黄山の活動状況も鎮静化しつつある。 |
| 研究期間 |
1995年度 |
| 発表論文 |
年報, 23,
72-74 (1995) |
| 担当部 |
大気部 |
| 研究担当者 |
加藤洋一、森崎澄江、野上文史 |
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| 個別テーマ名 |
硫黄山水蒸気爆発に伴う周辺温泉の実態調査 |
| キーワード |
硫黄山、火山活動、水蒸気爆発、温泉、成分変動 |
| 研究の概要 |
1995年10月11日に257年ぶりに活動を再開した九重硫黄山の水蒸気爆発が、周辺温泉に与えた影響を調査するため、爆発後3年間にわたり、周辺温泉9地点を対象に温泉成分の変動を調査した。レゾネイトくじゅう(久住高原)、星生平(長者原)、新清館(筌ノ口)、法華院の各温泉では、水蒸気爆発前と比べて泉温、SO4等のイオン成分、CO2の上昇やH2Sの減少等の火山活動の影響がみられ、水蒸気爆発による噴気の影響が推察された。その他の温泉主成分は、変化がほとんどなく、温泉成分の成因等に対する噴気の影響はないと思われた。 影響のみられた4温泉に絞って更に調査を1年間継続したところ、調査地点により泉温上昇、CO2やH2Sの変化、SO4の増加傾向等が依然として認められた。一部の温泉では、Na、K、Mgも減少傾向が続いていた。 |
| 研究期間 |
1995-1998年度 |
| 発表論文 |
年報, 24,
63-66 (1996)
年報, 26, 65-68 (1998)
大分県温泉調査研究会報告, 49, 43-47 (1998) |
| 担当部 |
化学部 |
| 研究担当者 |
宮崎
正、久枝和生、小野文生、首藤武巨、樋田俊英、西海政憲、神田尚徳 |
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| 個別テーマ名 |
大分県におけるCryptosporidiumの疫学調査 |
| キーワード |
原虫、Cryptosporidium、イヌ、糞便、オーシスト |
| 研究の概要 |
大分県におけるイヌ及びヒト糞便中のC.parvumの検索、河川水、湧水のCryptosporidium,Giardiaの調査及び糞便を対象とした検出法について検討を行った。[1]
イヌの糞便2検体(0.56%)からC.parvumのオーシストが検出された。[2]
3河川(60%)からC.parvumのオーシストが検出された。Giardiaのシストは1河川(20%)から検出され、CryptosporidiumはGiardiaに比べ比較的広範囲にわたることが示唆された。[3]
調査4湧水からはC.parvum及びGiardiaは検出されなかった。[4] ヒト下痢便からC.parvumのオーシストは検出されなかった。[5]
糞便を対象としたC.parvumのオーシストの検出法は、ショ糖遠心沈殿浮遊法と抗酸染色の併用が有用であった。 以上から、本県でもC.parvumのオーシストの存在が明らかとなった。 1997年から実施している本県の下痢症調査においては、現在までC.parvumのヒトヘの感染は認められていないが、緊急時に対応可能な検査体制の確立と、水道水源汚染防止対策のため汚染源調査を含む、より広範なC.parvumの疫学調査が必要と考える。 |
| 研究期間 |
1997-1999年度 |
| 発表論文 |
年報, 26,
32-36 (1998)医学検査, 48, 22-25 (1999) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
吉用省三、牧野芳大、帆足喜久雄 |
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| 個別テーマ名 |
大分県におけるデング熱患者の発生事例 |
| キーワード |
デング熱、デングウイルス感染症、輸入感染症 |
| 研究の概要 |
1998年と1999年に、デング熱流行地であるインドネシアとベトナムに滞在または旅行中にデングウイルス感染を疑われた2名の患者について、血清学的診断およびウイルス学的検査を行った。患者はいずれも、日本への帰国前後に発症した症例である。患者は一般的にデングウイルス感染症に認められている臨床症状を呈しており、対血清でデングウイルス抗原に対し、HI抗体の有意な上昇を認めた。 患者からデングウイルスの分離とデングウイルス遺伝子の検出はできなかったが、血清学的診断基準で患者はデングウイルス1型による感染で、1名は初感染、他の1名は2次感染例であった。 |
| 研究期間 |
1998-1999年度 |
| 発表論文 |
年報, 27,
62-64 (1999) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
小野哲郎、小河正雄、塚本伸哉 |
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| 個別テーマ名 |
犬糞便中の腸管病原菌の検出について |
| キーワード |
犬、大腸菌、EPEC、カンピロバクター、サルモネラ、保菌 |
| 研究の概要 |
1992-93年にかけて、大分・別府市内の動物病院受診犬と捕獲犬185頭を対象に下痢原性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラの保菌状況を調べた。 飼育犬の19.5%と捕獲犬の19.4%から食中毒菌を検出した。菌種別では、下痢原性大腸菌が14.1%、カンピロバクターが4.9%、サルモネラが2.2%の検出率で、月別推移では、春〜夏季に保菌割合が高くなる傾向がうかがえたが、カンピロバクターとサルモネラでは夏〜秋季に高い保菌傾向を示した。下痢原性大腸菌ではO18,O1,O26,86a等6種のEPECを検出したがVTEC,ETECは検出されなかった。カンピロバクターはすべてC.jejuniで、サルモネラはS.Typhimuriumが3頭から、S.Hadarが1頭から検出された。保菌と飼育環境の関係では、サルモネラは室内より屋内飼育の方が検出率が高く、サルモネラを検出した4頭はすべて1才未満の幼犬で、全例が他の犬も飼育していた。 |
| 研究期間 |
1992-1993年度 |
| 発表論文 |
年報, 20,
81-86 (1992) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
渕
祐一、伊東達也、阿南久美子、小河正雄、帆足喜久雄 |
| 共同研究機関 |
大分県大分保健所、大分県別府保健所 |
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| 個別テーマ名 |
大分県におけるQ熱の血清疫学 |
| キーワード |
Q熱、Coxiella
burnetii、人畜共通感染症、抗体保有率、ウシ |
| 研究の概要 |
リケッチアCoxiella
burnetiiによる人畜共通感染症Q熱の大分県内での侵淫状況を知るため、健康なヒト及びウシの血清抗体を調査した。ヒトの抗体保有率は、県南地域の50〜64歳で61人中6.6%、大分市の50〜64歳で50人中6%、大分市の20〜24歳で57人中5.3%、豊肥地域の50〜64歳で50人中4%(50件中2件)であり、全体では5.5%であった。ウシの抗体保有率は、黒色和牛で39頭中35.9%、ホルスタインで33頭中69.7%であり、ホルスタインの方が高かった。 県内調査地の3地域でいずれも抗体陽性者が見つかり、大分市では異なる年齢層においても類似した抗体保有率であったことから、本県でも広範囲の地域で広い年齢層のヒトがC.
burnetiiに感染していることが推定され、Q熱が存在することが初めて明らかとなった。ウシの抗体保有率が高いことから、ウシが感染源として重要な動物であることがあらためて確認された。 |
| 研究期間 |
1995年度 |
| 発表論文 |
年報, 23,
37-38 (1995) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
小河正雄、中田高史、小野哲郎 |
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| 個別テーマ名 |
大分県内主要2河川水系におけるクリプトスポリジウム及びジアルジア汚染実態調査 |
| キーワード |
クリプトスポリジウム、ジアルジア、汚染源 |
| 研究の概要 |
大分県内の主要2河川(河川A、河川B)水系におけるクリプトスポリジウム及びジアリジアの汚染実態調査を行なった。その結果クリプトスポリジウムは河川A水系では5支川中3川、河川B水系では4支川中2川から検出された。ジアルジアは河川A水系では5支川中2川、河川B水系では4支川中1川から検出され、2河川水系共にこれらの原虫による汚染が明らかとなった。その濃度は1採水地点を除き5個/10リットルであった。降雨日、特に長期間無降雨後の降雨日に採水した資料から高濃度のクリプトスポリジウムが検出され、雨水流出が汚染原因の一つとして考えられた。また、クリプトスポリジウム汚染源として畜産排水が示唆された。 |
| 研究期間 |
1998-99年度 |
| 発表論文 |
水道協会雑誌, 69,
10, 11-16 (2000) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
吉用省三、牧野芳大、帆足喜久雄 |
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| 個別テーマ名 |
大分県における犬の寄生虫調査 |
| キーワード |
犬、寄生虫、原虫、クリプトスポリジウム、虫卵 |
| 研究の概要 |
大分県動物管理所に搬入された抑留犬及び引取犬343頭の直腸便による寄生虫調査の結果、193頭(56.3%)から何らかの寄生虫卵(原虫含む)が認められ、それらは線虫類3種、吸虫類1種、条虫類2種及び原虫類2種の計8種であった。このうち人との共通種は線虫類2種(犬回虫、犬鉤虫)、吸虫類1種(メタゴニムス属吸虫)、条虫類2種(マンソン裂頭条虫、瓜実条虫)と原虫類1種(クリプトスポリジウム)の6種で、これら共通種の寄生を受けていた犬は143頭(41.7%)で、寄生虫に感染した犬の74.1%を占めた。寄生虫に感染した犬1頭につき1〜4種の寄生虫卵が認められたが、1〜2種の寄生虫卵が検出された犬が95.3%を占めた。 クリプトスポリジウムが、大分県内の犬では初めて検出された。 |
| 研究期間 |
1997-1998年度 |
| 発表論文 |
年報, 28,
74-87 (2000) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
吉用省三 |
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| 個別テーマ名 |
大分川水系のカワニナに寄生するセルカリアの観察 |
| キーワード |
セルカリア、カワニナ、宿主サイズ、重複寄生、大分川水系 |
| 研究の概要 |
カワニナは河川の環境に対して幅広い順応性を持ち、田畑の用水路から大きな河川に至るまで広範囲に生息している淡水産巻貝で、肺吸虫や横川吸虫等の人体寄生虫を含む50種以上の吸虫類の中間宿主である。 今回、大分川水系に生息するカワニナに寄生するセルカリアの調査を行い、次の結果を得た。[1]
調査総数1,406個を調べ、12.4%にセルカリアの寄生を認め、C.armatus、C.nipponensis、M.yokogawai、Cercaria
No.2、N.magniovatus、C.senoi、Cercaria No.1の計7種が同定された。[2]
M.yokogawaiは、第二中間宿主のアユの生息密度が高いと考えられる地点の寄生率が高い傾向を示した。[3] C.armatusとCercaria
No.2はカワニナが大きくなるに従い寄生率は高くなる傾向を示し、M.yokogawaiとN.magniovatusはS群〜M群、C.nipponensisはM群のカワニナの寄生率が高い傾向を示した。[4]
コンクリートの川底に生息するカワニナに比べ泥土、砂礫の川底に生息するカワニナの寄生率が高い傾向を示した。[5]
重複寄生8例のうち7例が、C.nipponensisとの組み合わせであった。 |
| 研究期間 |
2001年度 |
| 発表論文 |
医学検査, 52,
45-51 (2003) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
吉用省三 |
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| 個別テーマ名 |
大分県で見出された東洋眼虫の人体寄生例 |
| キーワード |
東洋眼虫、人体寄生例、老人保健施設 |
| 研究の概要 |
東洋眼虫Thelazia callipaedaは、通常、犬や猫等の結膜嚢内に規制する小線虫であるが、時折ヒトの結膜にも寄生し、東洋眼虫症を起こす。我が国では、これまでに80例を超す症例報告があり、本症は地域性がみられ、熊本・大分・宮崎の九州3県からの報告が65〜70%を占めている。老人保健施設入所中に感染したと考えられる症例について、報告する。 72歳男性の右目結膜嚢から白い糸くず様の虫体を摘出し、精査の結果、東洋眼虫の雌虫と同定された。本症例は生活環境及び摘出された虫体の成熟度から、老人健康施設入所中に感染したものと考えられた。 |
| 研究期間 |
2002年度 |
| 発表論文 |
臨床検査, 46,
1173-1175 (2002) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
吉用省三 |
| 共同研究機関 |
大分県立三重病院 |
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| 個別テーマ名 |
大分県におけるクラミジア感染症の浸淫状況について |
| キーワード |
性行為感染症、クラミジア、C.trachomatis、抗体保有状況、大分県 |
| 研究の概要 |
性行為感染症の主要な疾患として世界的に注目されているクラミジア感染症の大分県内での侵淫状況を知るため、県内在住の健常者と産婦人科受診者を対象にC.trachomatisの抗体保有状況を調査し、1987年と1996年の結果を比較検討した。 健常者の抗体保有率は'87年が22.5%、'96年が37.2%で10年間に保有率が約1.7倍上昇し、幅広い年齢層に広範囲にわたって高率に保有していることが判明した。現在感染しているか、又は最近まで感染していたことを示すIgA抗体保有者は'96年が21%で、'87年の5%に比べて4.2倍高くなっていた。男女別の抗体保有率では、男性は両年で平均抗体保有率の差は認められなかったが、女性では'87年の抗体保有率25%に対し、'96年は53.2%と約2倍の高い保有率であった。産婦人科受診者の抗体保有率は、'87年がIgG抗体85.3%、IgA抗体41.7%に対し、'96年はIgG抗体93.5%、IgA抗体65.2%と有意に高い抗体保有率を示した。 以上から、本県ではC.trachomatisが広範囲に、しかも高率に蔓延・浸淫している事が示唆された。 |
| 研究期間 |
1987-1996年度 |
| 発表論文 |
年報, 17,
23-25 (1989) 年報, 24, 21-23 (1996) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
井上五月、小野哲郎、渕 祐一、北村雅子、麻生 篤、小河正雄 |
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| 個別テーマ名 |
大分県におけるエコーウイルス30型による無菌性髄膜炎の流行について |
| キーワード |
小児、無菌性髄膜炎、エンテロウイルス、エコーウイルス30型、家族内感染 |
| 研究の概要 |
小児における無菌性髄膜炎の流行はエンテロウイルスによるものが最も多く、季節的には夏季に多く発生するが、なかでもエコーウイルス30型(E-30)は大規模な流行を起こすことが知られている。県内では1991年と1998年の2回大きな流行がみられたので、流行状況とその流行要因及びウイルス検出状況について比較検討を行った。 E-30は、1991年に140株、1998年に78株が分離同定されたが、両年とも髄液から多く検出された。患者は1991年が0〜1才、1998年が6〜9才を中心にみられ、男女別では男児の患者が女児に比べて多く、ウイルスも男児の方から多く分離された。1998年は20才以上の高年齢層に無菌性髄膜炎の流行が認められたが、ウイルスは女性からの検出率が高く、家族内感染が強く疑われた。臨床的には無菌性髄膜炎の特徴を有しており、特記する事項はなかった。 |
| 研究期間 |
1991-1998年度 |
| 発表論文 |
年報, 26,
21-24 (1998) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
小野哲郎、塚本伸哉、小河正雄 |
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| 個別テーマ名 |
大分県で発生した下痢原性大腸菌食中毒の疫学的、細菌学的検討 |
| キーワード |
食中毒、大腸菌、EPEC、ETEC、遺伝子解析 |
| 研究の概要 |
大分県内の調理施設を原因とする下痢原性大腸菌による食中毒5事例について、疫学的及び細菌学的検討を行った。 2事例はEPECによる食中毒で、原因菌としてO86a:H27及びO44:H18を、又3事例はETECによるものでO27:H7(ST産生)、O153:H10(ST産生)及びO25:HNM(LT産生)を検出した。1991年9月に発生したEPECのO44:H18による食中毒は、患者数406名に達する大規模なもので小学校給食が原因であった。患者便から検出したものと同じ血清型のEPECが検食の冷麺から検出され、プラスミドプロファイル及びRAPDプロファイルによる遺伝子解析でも両者は同一起源によるものと判断された。疫学調査の解析では、EPECによる食中毒は腹痛と下痢が主体の一過性の症状を示していた。
EPEC食中毒とETEC食中毒とを比較すると、下痢回数10回以上の患者比率及び38℃以上の発熱患者の発現頻度はETEC食中毒の方が明らかに高く、嘔吐回数も多い傾向が認められた。原因食品摂取から発症までの潜伏時間は、EPEC食中毒よりETEC食中毒の方が長い傾向がみられ、患者発生のピークもEPEC食中毒が1峰性であるのに対して、ETEC食中毒では多峰性を示した。 |
| 研究期間 |
1996年度 |
| 発表論文 |
年報, 24,
24-29 (1996) 年報, 24, 30-33 (1996)
日本食品微生物学会雑誌,14, 115-122 (1997) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
渕
祐一、成松浩志、緒方喜久代、帆足喜久雄、橘 宣祥 |
| 共同研究機関 |
広島県保健環境センター |
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| 個別テーマ名 |
Diffuse outbreakと推定されたSalmonella Chester 及びSalmonella Oranienburg
による散発下痢症の疫学 |
| キーワード |
diffuse
outbreak、Salmonella Chester、Salmonella
Oranienburg、散発下痢症、食中毒、乾燥イカ菓子 |
| 研究の概要 |
1998年10月から1999年5月までの間に、大分県内の散発下痢症患者便からリジン脱炭酸能陰性のSalmonella
Chester(O4:e,h;e,n,x)が12株、Salmonella
Oranienburg(O7:m,t;−)が24株と今までに例をみないほど、数多く分離された。また、大分県内で流通していた乾燥イカ菓子56検体について細菌検査を実施したところ、34検体からS.Chester、S.Oranienburgが単独あるいは同時に分離された。 これらの散発下痢症から分離された菌株と乾燥イカ菓子から分離された菌株の分子疫学的解析を行ったところ、S.Chester、S.Oranienburgともにそれぞれ同一パターンを示した。 |
| 研究期間 |
1998-1999年度 |
| 発表論文 |
年報, 27,
65-70 (1999) |
| 担当部 |
微生物部 |
| 研究担当者 |
緒方喜久代,阿部義昭,渕 祐一,帆足喜久雄 |
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| 個別テーマ名 |
高速液体クロマトグラフィーによる魚介類加工品中のヒスタミンの定量 |
| キーワード |
ヒスタミン、食中毒、アレルギー、魚介類加工品、高速液体クロマトグラフィー |
| 研究の概要 |
化学性食中毒の代表的なものとしてヒスタミンによる食中毒が知られているが、1999年度、県下でこの物質による食中毒が疑われた事例が2件発生した。その原因と思われる食品について高速液体クロマトグラフィーを用いたダンシルクロライド蛍光化法によりヒスタミンの分析を行ったところ、14検体中2検体からヒスタミンが検出されたがいずれも中毒量となりうる量ではなかった。また、ヒスタミンの作用を増強させることが知られているカダベリン及びチラミンについても同様に検査したが検出されなかった。 |
| 研究期間 |
1999年度 |
| 発表論文 |
年報, 27,
60-62 (1998) |
| 担当部 |
化学部 |
| 研究担当者 |
樋田俊英、後藤成一、局 伸男、金並和重、曽根聡子、神田尚徳 |
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| 個別テーマ名 |
西日本産フグの毒性に関する研究〜簡易フグ毒検査法の確立と汎用化〜 |
| キーワード |
フグ毒、テトロドトキシン、定量法、食中毒、高速液体クロマトグラフィー |
| 研究の概要 |
フグ毒の公定法は、マウス毒性試験法であるが、マウス管理の煩雑さや精度の問題などから化学的定量法の開発も試みられてきた。これらの方法は、一般に多量の試料と複雑な精製操作を必要とし、サンプル量が制限される食中毒等緊急時の検査には適用が困難である。この点に留意して、高速液体クロマトグラフィーを用いた簡便なフグ毒定量法の確立を試みた。まず、テトロドトキシン(TTX)の最適な蛍光体化条件を検討し、従来のものより約10倍蛍光強度を向上できた。次に、2種類のカートリッジカラムを用いるクリーンアップと濃縮方法を検討し、従来より濃縮効果を8倍高めることができた。本法とマウス毒性試験法との測定値は、相関係数0.99
(n=10)でよく一致した。検出限界はフグ試料で0.2μg/g、巻貝試料で0.5μg/gであった。 本法を用いて、フグ食中毒死亡事件の原因究明を迅速に行った。本法は検体の前処理操作が簡便で、特に検体が少量に制限されるケースでは、TTXの定量及び関連物質の毒組成を同時に、簡便かつ精度よく分析できるなど、公定法のマウス毒性試験法や従来の化学的検査法の短所を補っており、有用性が高いと考えられる。 |
| 研究期間 |
1987-1988年度 |
| 発表論文 |
年報, 15,
35-42 (1987)
食品衛生学雑誌, 29, 306-312 (1988)
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| 担当部 |
化学部 |
| 研究担当者 |
渕
祐一、森崎澄江、長田 忠、嶋崎晃次、大友信也 |
| 共同研究機関 |
東京大学 |
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| 個別テーマ名 |
アジ化ナトリウムの簡易分析法について |
| キーワード |
毒劇物、食中毒、簡易試験法、アジ化ナトリウム、液体食品 |
| 研究の概要 |
和歌山市のヒ素混入食中毒事件を契機に、本県では平成10年に「毒劇物等を原因物質とする食中毒対策要領」が定められた。保健所でも対応可能な簡易試験法の整備を目的として、通気蒸留装置を利用したアジ化ナトリウムの簡易な確認試験法を検討した。検討した方法は、精製水のほか、コーヒー・炭酸飲料など液体食品にも適用できる迅速で簡便な食品中のアジ化ナトリウム検出方法であることが確認された。窒素通気の時間を長くすると吸光度の低下がおこるので、定量分析を試みる場合は通気時間を厳密にする必要がある。 本法によるアジ化ナトリウムの確認限界は50μgであるが、文献による中毒量150mg(10%液1.5ml飲下で、呼吸困難、脈拍増大)から判断すると、原因物質の推定試験法としても検出感度を満足していると考えられる。 |
| 研究期間 |
1998年度 |
| 発表論文 |
年報, 26,
60-62 (1998) |
| 担当部 |
化学部 |
| 研究担当者 |
金並和重、局
伸男、後藤成一、樋田俊英、神田尚徳 |
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