岡城の桜(竹田市)

 春の大分の美しさは、史跡に咲き誇る桜の景色にあります。府内城跡(大分市)や臼杵城址(臼杵市)、なかでも岡城阯(竹田市)は、1185年に造られたと言われる歴史ある城跡です。今は城跡が残るのみですが、4月上旬になるとここは大分の代表的な桜の名所になります。大手門前の石段から城跡の内部まで桜がみごとに咲き誇り、城を彩ります。先人達が見ていた桜を、時代を超えて同じ場所で見られるという、ロマン溢れる岡城阯ならではの楽しみ方ができます。その他、湯布院に見られる一面のレンゲ畑、各地の神社に垂れる藤の花など、春の大分は色とりどりです。



菜の花とトトロのバス停
(佐伯市)


西寒多神社のフジ(大分市)


英雄寺のボタン(竹田市)


由布岳とレンゲ畑(由布市)

神楽女湖のハナショウブ(別府市)

 暑い夏は水辺で涼を求めたくなるものです。大分には、豊かな自然の森によってろ過された清らかな水が流れています。鶴見岳・由布岳のふもとに位置する神楽女湖には、その美しい水面に、約70種類30万本のハナショウブが咲き誇ります。初夏の時期が一番の見頃。澄みきった夏空の下のハナショウブも美しくて見ごたえがありますが、朝夕の少し霧が立ちこめる時間帯も、夏の暑さを忘れさせてくれる、しっとりとした風情があります。また、夏の見どころといえば天ケ瀬のひまわりや、豊後大野市の大きなサルスベリの木などでしょう。



五馬高原コスモス園のヒマワリ畑
(日田市)


鶴見岳のミヤマキリシマ(別府市)


香りの広場 ラベンダーの丘(豊後大野市)


茶畑の中のサルスベリ(豊後大野市)

 風も涼しく、色とりどりの草花が咲く秋の高原。大分県内でも、壮大なスケールの久住高原では、目をみはる花景色の数々が見る者に感動を与えてくれます。くじゅう連山を背景に眺める美しい光景のひとつが、100万本ものコスモスの花。どこまでも続く花の海が、爽やかな高原の秋風に揺れる様子は圧巻です。澄んだ青空の下ほど、コスモスに似合うものはないほどです。また、コスモスが終わる頃には、ススキの道が現れます。そして、都市部から離れると、黄金に色づく田園風景のなかに赤く色を差す彼岸花が。その様子は、郷愁を誘います。

コスモスとくじゅう連山(九重町)



倉とヒガン花(臼杵市)


ススキの道(九重町)


夏のくじゅう連山とカワラナデシコ(竹田市)


雨ケ池のマツムシソウ(九重町)

 大分の冬は全体的に晴れの日が多く、山間部を除いて降雪も少ない過ごしやすい季節です。そんな比較的暖かい冬に咲くのが1973年に大分の市の花に制定されたサザンカです。晩秋から冬にかけて咲く白とピンクの混ざり合った花は、哀愁漂う冬の景色を明るくします。サザンカはツバキ科に属する花ですが、ツバキと違うところは、花が散るとき、付け根のがくの下から花ごと落ちるのに対して、サザンカは花びらが1枚ずつ散っていくので、地面が花びらの絨毯のようになる様子がまた美しいです。そして、桜の開花を待ち遠しくさせるような満開の梅の花、すぐそこに春がきていることを感じさせるマンサクの花などが冬の大分を彩ります。

妙庵寺のサザンカ(宇佐市)



赤川温泉のマンサクの花(九重町)


たかひら展望公園のノジギク(佐伯市)


南立石公園のシダレウメ(別府市)


関崎灯台と水仙(大分市)