夢と感動に溢れるスポーツ王国
九州石油ドーム 九州石油ドーム べっぷアリーナ 大分市営陸上競技場

九州石油ドーム

九州石油ドーム

べっぷアリーナ

大分市営陸上競技場

大分のプロスポーツ元年
 憧れの野球選手が放つ特大のホームラン、人気サッカー選手が蹴る目の覚めるようなシュート……大分の人々にとって、それらは都会でしか見られない特別なもので、テレビの中で繰り広げられることに過ぎませんでした。ところが、これを覆す画期的なことが起こります。2002年のことでした。
 FIFAワールドカップが日本と韓国を舞台に開催されたこの年、九州石油ドーム(旧ビッグアイ)が会場の一つとなっていた大分にもイタリアやカメルーンなどから一流選手たちがやってきました。世界トップレベルの試合が間近で観られるとあって、県内はサッカー一色のムードに。この機運に後押しされたのが、当時J2の首位にいた「大分トリニータ」でした。トリニータは最終節まで独走。J2で4年目のこのシーズン、見事に優勝を遂げたのです。
 悲願のJ1昇格を果たしたトリニータは、ホームスタジアムを翌年からW杯会場だったドームに変更。ここに日本代表を擁したチームが試合で訪れるようになり、大分でもプロの試合が観戦できるようになったのです。以降、生で観る迫力と臨場感に魅せられ、ホームゲームの入場者は毎回2万人前後を数えているほど。そして、このトリニータの躍進を皮切りに、大分には地域密着型のクラブチームが次々と誕生していくのです。

続々と誕生するクラブチーム 
 05年、日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」が開幕。温泉地、別府に拠点を置く「大分ヒートデビルズ」がこれに参戦し、大分に二つめのプロチームが誕生しました。サッカーがオフシーズンの11〜4月に試合が行われることや、照明や音楽などを使ったバスケットならではのエンターテイメント性に魅了され、年々ブースター(注2)が増えています。
 続いて、男子バレーボールの「大分三好ヴァイセアドラー」が注目を浴びました。実は、その母体が大分市にある「三好内科・循環器科医院」で、選手のほとんどが看護師や病院事務の職員だという異色のチーム。06年にV1リーグ(チャレンジリーグ)で優勝し、入れ替え戦では敗れたものの、旭化成スパーキッズが休部となったためVリーグ(プレミアリーグ)に繰り上げ昇格したのでした。
 そして今年、また新たなチームが誕生。9月に開幕する日本フットサルリーグ(Fリーグ)に加盟する「バサジィ大分」です。一般の人でも、空き地や公園など小さなスペースを利用してカジュアルにできる。それが魅力である5人制のミニサッカーは、今もっとも旬で、人気のスポーツと言っても過言ではありません。バサジィの選手は平均年齢21歳と若く、九州唯一のチームでもあるので、他県からも活躍が期待されています。

スポーツが根付いた土壌
 このように、わずか数年の間に次々とクラブチームが生まれた大分ですが、もともと二つの国際マラソン大会があったおかげで、プロスポーツが根付く土壌はあったのです。
 1952年、別府市でヘルシンキオリンピックの代表候補が合宿をしており、その記録会が行われました。第1回「別府大分毎日マラソン大会」、通称別大マラソンです。これが、オリンピック選手の育成を目指した大会として定着。現在は、大分市営陸上競技場をスタートし、海沿いの別大国道を駆け抜けるコースとなっています。高低差7mと平坦な道のりなため、多くのサブテンランナー(注3)を輩出している大会でもあり、宗茂・猛兄弟、谷口浩美、森下広一などの名ランナーもこの大会で世界への道を切り開きました。
 もう一つ、大分が世界に誇れるのが「大分国際車いすマラソン大会」です。1981年、世界で初めての、車いすだけの国際マラソン大会としてスタートしました。提唱者は故・中村裕博士。太陽の家の理事長で、大分中村病院院長でもあった彼は、障がい者スポーツがあまり認知されていなかった日本でその普及を強く訴えたといいます。毎年、沿道から多くの人々が声援を送っており、選手は障がいを乗り越え、力強くフィニッシュを目指す勇気をもらっています。
 スポーツは、いつも観る者に大きな感動や勇気を与えてくれます。そして夢も――。来年はいよいよ「チャレンジ!おおいた国体・おおいた大会」も開催されます。そこにどんな感動が待っているのでしょうか……?

※注1)特急ソニックで1時間59分(最速)、高速バスとよのくに号で2時間11分(福岡天神まで最速)
※注2)バスケットボールを応援するサポーター、ファンのこと
※注3)フルマラソンを2時間10分以内で完走した選手のこと




 ●1952(昭和27年)
 第1回別府大分毎日マラソン大会開催

別府大分毎日マラソンの様子

第31回大会の様子(1982年)。海沿いの5キロ付近を力走する先頭グループ。(提供:毎日新聞社)

 ●1966(昭和41年)
 「剛健国体」開催

 ●1981(昭和56年)
 第1回大分国際車いすマラソン大会開催

大分国際車いすマラソン大会の様子

2006年、第26回大会のスタート直後。舞鶴橋にさしかかる選手たち。(提供:大分国際車いすマラソン大会事務局)


 ●1994(平成6年)
 JFLリーグに「大分トリニティ」参戦

 ●1999(平成11年)
 「大分トリニータ」としてJ2に昇格

 ●2002(平成14年)
 日韓共同W杯開催
 「大分トリニータ」J1に昇格

トリニータの写真
トリニータのマーク

「トリニータ」とは三位一体を表す「Trinity」と「Oita(大分)」を合わせた造語。日本代表経験者も増えJ1上位への期待が高まる。

 ●2005(平成17年)
 大分ヒートデビルズ」がbjリーグに参戦

ヒートデビルスの写真
ヒートデビルスのマーク

ブースターの熱気(Heat)とホームタウン別府の観光名所「地獄(Devil)めぐり」が名前の由来。地域密着を第一に掲げている。

 ●2006(平成18年)
 「大分三好ヴァイセアドラー」プレミアリーグに参戦

大分三好ヴァイセアドラーの写真
大分三好ヴァイセアドラーのマーク

選手は病院の職員なので練習時間が限られた中プレミアリーグに昇格したという逸話を残した。ヴァイセアドラーは「白い鷲」の意。

 ●2007(平成19年)
 「バサジィ大分」日本フットサルリーグ(Fリーグ)に参戦

バサジィ大分の写真
バサジィ大分のマーク

チーム名は大分弁ですごいという意味の「ばされー」と俊敏なという意味の「さじい」を合わせたもの。あじ・さばの韻も踏んでいる。

 ●2008(平成20年)
 チャレンジ!おおいた国体・おおいた大会開催

チャレンジおおいた国体、チャレンジおおいた大会

■大会概要
いよいよ、来年は大分で第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」と第8回全国障害者スポーツ大会「チャレンジ!おおいた大会」が開催されます。


国民体育大会

●開催期間/2008年9月27日(土)〜10月7日(火)
●開・閉会式/大分スポーツ公園九州石油ドーム(大分市松岡)
●実施競技/(1)38競技(正式競技37、公開競技1)(2)デモンストレーションとしてのスポーツ行事13
●会場地市町村/(1)14市3町 県外1市1町(正式競技、公開競技)(2)デモンストレーションとしてのスポーツ行事 8市1町1村
●参加者数/約33,000人
●ボランティア数/13,150人


全国障害者スポーツ大会

●開催期間/2008年10月11日(土)〜10月13日(月)
●実施競技/13競技(正式競技)2競技(オープン競技)
●会場地市町村/(1)3市(正式競技)(2)2市(オープン競技)
●参加者数/約7,000人
●ボランティア数/4,900人


■マスコットキャラクター「めじろん」

めじろんのイラスト大分の県鳥「メジロ」にちなんだ「めじろん」が、今回の大会のマスコットキャラクターです。すでにいろんなところに登場して両大会をPR中。子どもから大人まで広く愛されています。

●誕生日/2004年12月24日
●体重/カボス200.8個分
●身長/乾しいたけ20.08個分
●趣味/スポーツ観戦、めじろんダンス、ごみゼロおおいた作戦に参加すること
●大切なもの/スポーツをしているみんなの笑顔とチャレンジ精神
●嫌いなもの/心の奥にある「あきらめる」という言葉


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