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台風対策マニュアル(林業・シイタケ)

印刷用ページを表示する掲載日:2014年8月19日更新

事前対策

1.シイタケ
(人工ほだ場の管理)
(1)平ネット使用の人工ほだ場
ア.人工ほだ場の倒壊が危惧される場合は、支柱を守るために平ネットを巻き取り(緊急の場合は切断し)、最悪の事態を免れるようにする。
 
イ.ネットをはずした後、直射日光がほだ木に当たらないよう、はずしたネットをほだ木に掛けて、高温障害を防ぐ。(また、ムレないように天候や気温をみて対処する)
 
(2)フララ使用の人工ほだ場
 ア.強風によりフララが飛散することもあるため、必要に応じて補強すること。
 
(3)雨よけシート
ア.雨よけシートは、巻き上げて固定する。シートの隙間に溜まった雨水等が発生した場合は取り除く。
 
(4)周囲の防風ネット
    ア.台風の状況により取り除き、風の抵抗を軽減すること。
 
(5)補強対策
    ア.必要に応じて、筋交い等で支柱を補強すること。
 
(ビニールハウスの管理)
(1)台風の状況により、ビニールや遮光ネット、側面の防風ネットは取り除くこと。ビニールや遮光ネットを取り除く場合は、ほだ木をダイオネット等で被覆し、直接直射日光から守ること。(ムレないように天候や気温をみて対処する。)
 
(2)必要に応じて、筋交い等で支柱を補強すること。
 
(林内ほだ場の管理)
(1)風害(倒木や曲がり)を受けやすいほだ場では、防風ネットを除去する。
 
 
2.森 林
(1)日頃から、形状比(樹高÷胸高直径)を70以下に保つよう密度管理に努め、諸災害に対する抵抗性の高い健全な森林づくりに十分配慮する。
 
(2)林縁部の枝打ち、間伐は避ける。
 
(3)早期から弱度の間伐を履行し、強度間伐は避ける。
 
(4)過度の枝打ちは避ける。
 

台風通過後の対策

1.シイタケ
(1)ほだ場
 ア.事前に外した遮光ネットや損壊した遮光材等は速やかに復旧する。また、倒壊(ハウス、人工ほだ場)や倒木(林内ほだ場)等が生じた場合は、ほだ木を直射日光にさらさないように遮光ネット等で対処する。
 
イ.フララを遮光材として使用した人工ほだ場は、フララの飛散や張った間隔のズレを点検・補修し、ほだ木を直射日光から守ること。
 
(2)伏込地   
ア.伏せ込み地の見回りを必ず行い、笠木等の庇陰材の点検補修を実施し、ほだ木を直射日光から守るよう対処する。 
 
 
2.森 林
(1)台風通過後の風倒木対策
ア.風害等では、転倒木、根返り木、幹折れ木が発生します。
  
イ.被害木は、縦、横に重なりあって、通常の立ち木の転倒とは異なり、危険な状態となっています。
 
ウ.これらの被害木は、チェーンソー等で切断の際、はね返りなど労働災害を起こし易い条件にあるので作業には、特別の注意が必要です。
 
 
(2)基本的事項
ア.伐木造材、集材、搬出のいずれの作業でも、複数の作業員が連携することとし、一人作業は行わないこと。
 
イ.必ず呼笛を取り付けた保護帽(ヘルメット)及び滑らない履物を着用すること。
 
ウ.作業手順、合図の徹底、避難場所の確保等作業前の打合せを十分行うこと。
  
 
(3)転倒木の処理
ア.転倒木は通常の伐倒木と異なり、曲がって異常な張力がかかっています。曲がっている木を切り離すときは、曲がりの内側から切れ目を入れ、次に外側から切断するようにして、切断時の裂けやはね返りによる災害を防ぐこと。極度に曲がっている場合は、切り欠きをし、また、横に曲がっているときは、必ず内側で作業をすること。
 
イ.転倒木で根株が起きている木の切り離しに当たっては、根株の転動を見極め、それぞれに応じた措置を講じた上で作業を行うこと。
 
ウ.はね返りのおそれのある場合は、はね返りに備えて、退避路を確保しておくこと。
 
エ.根株が起きている転倒木は、切り離したとき、根株が動くと考えて作業を行う必要があります。根株は、その状態によって根の方向、幹の方向のいづれかに動きます。根株の倒れる方向を見極めて、支柱を立て、切り離したときの根株の転倒を防ぎます。また、樹幹方向に転動のおそれがある場合は、チルホール、台付ワイヤー、荷締機等を利用して固定して作業を行うこと。
 
オ.切り離した後は、2次災害防止のうえからも根株を元の位置に戻しておくことが大切です。
 
カ.急な斜面の下方に向かって倒れている転倒木は、切り離すと根株が滑動して、作業者を巻き込む恐れがあります。
    ワイヤーロープを取り付けガイドブックと、けん引を使って作業を行うこと。
 
 
(4)折損木、欠頂木の処理
ア.折れている木は、ウインチ、チルホールなどを使用して、折れた部分を引き落とし、欠頂木として処理することが安全です。折れた部分を引き落とせない場合は、折れた部分がついたまま倒しますが、倒す方向は、折れた部分の付いている方向を避け、横方向へ倒します。
 
            a. くさびを使って、確実に倒すこと。
            b. ウインチ、チルホールなどを使って、伐倒方向を誘導すること。
            c. 幹が割れていることが多いので注意すること。
 
イ.欠頂木は、重心が幹の中心部にあって、枝がないために重心の移動がさせにくいという特性があります。受け口を大きくとり、必ずくさびを使用すること。
 
(5)曲がり木の処理
ア.弓なりに曲がった幹や枝は裂けたり、切り離した途端に伸びたりすることがあるので、十分注意すること。裂けることが予想される場合は、ワイヤーロープや丈夫なロープできつく巻いてから作業をすると安全である。
 
イ.受け口が切れないような場合(チェーンソーが挟まれる場合等)は、裂けやはね返りを防ぐこと。
 
 
(6)重なって倒れている被災木の処理
 ア.重なって倒れている被災木は、様々な状態が考えられます。被災状況を充分観察して、安全な作業に留意してください。原則として、上側の倒木から処理することとし、けん引具を使用しての作業が必要です。
 
 
(7)かかり木の処理
ア.弓なりに曲がった幹や枝は裂けたり、切り離した途端に伸びたりすることがあるので、十分注意すること。裂けることが予想される場合は、ワイヤーロープや丈夫なロープできつく巻いてから作業をすると安全である。
 
イ.受け口が切れないような場合(チェーンソーが挟まれる場合等)は、裂けやはね返りを防ぐこと。
 
 
(8)倒木起こし
ア.樹高が1m以下の場合は、幹を起こし、根踏み後、又木や棒などで支える。
 
イ.樹高が1~6mの場合は、幹を起こし、ビニールヒモ又はアサナワ等で1~2方向に引張り、かん木やクイなどに固定する。この場合、アサナワ等が幹に食い込まないように結ぶ。
 
ウ.斜面の造林木は、樹高の1/3の部位を水平になるように引張ると根が安定する。
 
エ.根切れのあるものは、除伐する。
  

 


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