ページの先頭です。
現在地 トップページ > おおいたデジタルアーカイブ > 大蔵永常(おおくらながつね) -実践的能楽で農村改革-

大蔵永常(おおくらながつね) -実践的能楽で農村改革-

印刷用ページを表示する 更新日:1985年9月1日更新

1985年9月号 広報おおいた

大蔵永常(おおくらながつね) -実践的能楽で農村改革-

説明

日田市中央公民館内の大蔵永常記念館ホールにある大蔵永常の胸像。昭和52年9月製作。平山史郎作。
独自の実践的農学で江戸の農村改革に大きな業績を残した大蔵永常(おおくらながつね(日田出身))が江戸に没したのは万延元年、93歳であったという。明和5年、日田隈町で半農半商の二男坊に生まれる。彼の生涯を決定したのは天明の大飢饉であった。5ヵ年にわたる凶荒で、全国の餓死者90万よ、その最飢えた農民がなだれ込んだ。農民である永常の血は騒ぐ。そして「百姓も現金になる作物を」の発想が生まれる。当時の農民は米は年貢に取られ、残りの雑穀で生きる自給自足であった。その農民を貨幣経済の枠に組み入れることは画期的な発想ではあったが、至難の業でもあった。大阪、江戸を中心に全国を旅し、農村の実態を研究しては次々に出版を重ねた。農具の改良をといた「農具便利論」、ウンカ防除法の「除蝗録(じょこうろく)」、二期作を進めた「再種方(さいしゅほう)」など、わかりやすい実学書は農家経営と農民意識に大きな影響を与えた。

場所

場所:日田市

カテゴリー

食・文化・史跡

ダウンロード

この画像を保存したい場合は、上記の「保存用画像はこちら」ボタンををクリックしてください。1MB程度の画像が別ウィンドウで表示されます。開いた画像の上で右クリックし、「名前を付けて画像を保存」を選択してください。