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能「紅葉狩」

印刷用ページを表示する 更新日:1987年9月1日更新

1987年9月号 広報おおいた

能「紅葉狩」

説明

燃えさかる炎に照らし出された幽玄の世界、観世(かんぜ)・喜多(きた)・宝生(ほうしょう)流の三流派が競演した大掛かりな薪能が、昭和62年、県立芸術会館の特設舞台で演じられた。この催しは、芸術会館開設10周年を記念して開かれたもので、能の関係者や愛好者約2800人が会場を埋めつくした。遠望の由布岳が茜色に染まる日没時、まず宗家の宝生英照さんたちによる舞囃子「養老」で開演。続いて、宗家観世元正さんたちの能「清経」が終わる頃には、夕闇が辺りを包みはじめた。やがて、当夜のクライマックス、火入れ式である。大分市の春日神社で採火し火を平松副知事が薪に点火すると、一気に中世にタイムトリップ。暗闇の中に幽玄の世界が浮かび上がった。いよいよ人間国宝野村万之丞さんの登場である。狂言「蚊相撲」での大名役の軽妙な演技に、会場内は湧きに沸いた。最後の締めくくりになった喜多流宗家格塩津哲生さんたちの脳「紅葉狩り」で幕を閉じた。

場所

場所:大分市

カテゴリー

食・文化・史跡

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