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平成29年7月18日知事定例会見

印刷用ページを表示する 更新日:2017年8月1日更新

                                      動画は「おんせん県おおいた!ちゃんねる」へ                                                   
日時:平成29年7月18日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室


幹事社   幹事社の毎日新聞です。では知事の定例会見を行います。どうぞ、よろしくお願いします。

梅雨前線豪雨による被害及び復旧対策について 

 知事写真①

 よろしくお願いします。それでは私の方から何点か申し上げさせていただきます。
 初めに梅雨前線豪雨関係の報告です。大変大きな被害をもたらしました。改めて亡くなられた方々に対しご冥福をお祈り申し上げます。それから多くの方が被災されました。被災された皆さんにも心からお見舞いを申し上げる次第であります。
 7月5日の発災以降、人命第一ということで、連絡の取れない方、あるいは行方が分からない方が、一時は100人を超えていましたけれども、そういう方をしっかり見つけ出す。それから孤立地帯がございましたので、そこのルートを開くこと、そこにおられる方々に必需品を送り届けるということに力を入れてまいりました。自衛隊の方、警察の方、それから消防の方、全国から派遣をしていただき、大変力強い応援をしていただきました。
 また、ボランティアの皆さんにも、随分力を貸していただきました。昨日までに3千人を超える方に来ていただきまして、被災地の皆さんに大変力強い応援をしていただいております。この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと存じます。
 7月15日には、ご存じのように、交通遮断で最後まで残っていた小野地区梛野(なぎの)集落の仮設道路ができ上がりまして、おかげさまで、一応孤立は解消ということになりました。
 これからは復旧・復興に軸足を移して、しっかりと取り組んでいかなくてはならないと思っているところです。
 早速、7月14日に大分県水害対策会議を立ち上げました。これまでは、災害対策、応急対策ということで防災局長を中心に、災害対策本部を立ち上げていましたけれども、これからは復旧・復興ということで、関係部長さん、皆さんに集まっていただいて水害対策会議を開催しました。
 その議論を踏まえて、早速、7月15日に皆で現地にうかがい、この水害対策会議の現地会議を中津市・日田市の順で開催いたしました。市の方をはじめ、関係の部局長さんに出席していただいて、いろいろな問題や課題を議論しながら、対策の方向を決めていこうということで、開催したところでございます。このように、これからは復旧・復興に軸足を向けて、取り組んでいきたいと思っています。
 こういった中、私の方から2点ご報告をさせていただきます。
 1つは災害に係る被害状況についてです。7月18日午前9時現在の状況をまとめています。状況は変わりますから、そこはご了承願いたいんですけども、2枚の資料にまとめています。1つは人的被害についてです。残念ながら亡くなった方が3名、負傷された方が4名です。
 住家被害の方が、全壊15棟、半壊11棟、床上浸水が99棟、合わせて308棟となっています。この中で全壊の棟数をご覧いただきますと、15棟のうち日田市が12棟です。ご存じのように国の被災者生活再建支援法では、1市で10戸以上の全壊があれば法が適用されることになっていますので、日田市では適用されることになります。中津市は、幸いにということでございますけれども、法の適用を受けませんので、この国の制度と、その足らざるところは県の制度を合わせて、しっかりと住宅再建の応援をしていくことになっています。
 それから住民の孤立の状況ですけれども、最大時には2地区、大鶴と小野の両地区で545人の孤立状況がありましたけれども、先ほど申し上げましたように、おかげさまで一応解消ということになっています。
 避難者の状況につきましては、日田市の6箇所の避難所に42世帯、85名の方が今なお避難をしておられます。大変時間も経っていますし、お疲れのところだと思いますけれども、我々もしっかり健康管理等々には注意を払って、応援していきたいと思っています。
 それから、次のページでは、人的、住宅以外の被害状況について取りまとめています。福祉関係の次に商工労働関係というのがあります。205箇所、金額にして3億5,400万円というような被害になっております。小規模企業、観光施設等の被害がありますので、緊急に対応していきたいと思っています。農林水産関係もご覧いただきますと、農業関係、林業関係で大変大きな被害があります。漁業関係が水産関係1件と漁港関係1件で2件となっていますけれども、この中には中津の「ひがた美人」というカキ養殖施設の被害もあります。それから土木建築関係は、道路、河川等々、広範に被害があり、全体で989箇所、162億円という数字になっています。
 これらを合わせた県全体では、今のところ206億8,100万円の被害ということになっています。これからまた、調査が進むにつれて変わっていくと思いますので、現時点でということでご理解願いたいと思います。

 梅雨前線豪雨による災害に係る被害状況(1/2) [PDFファイル/36KB]
 梅雨前線豪雨による災害に係る被害状況(2/2) [PDFファイル/43KB]

豪雨災害の復旧・復興対策予算(7月専決予算)について 

 先ほど申し上げましたように、これからは復旧・復興に軸足を移してということで、日田市、中津市とも、十分に摺り合わせをしながら対応していきたいと思っています。県庁における水害対策会議、それから日田市、中津市における現地対策会議を経まして、緊急に必要なものについて、本日、補正予算を専決で決めさせていただきましたので、ご報告申し上げたいと思います。
 補正予算の額ですけれども、10億7,454万9千円です。これと既決の予算を合わせると6,142億4,425万8千円ということになります。昨年の6月補正後予算の数字と比べますと、1%ほど低い数字になっていますけれども、昨年はご存じのように4月に熊本地震がありまして、6月までに3回補正を組んでいましたので、それに比べると、今回は10億円ということでございますから、ちょっとまだ低くなっています。
 歳入の内訳は、国庫支出金や県債のほか、繰入金というのがありますけれども、こういう時のために貯金をしている財政調整基金取崩しや災害救助基金を活用して、財源に充てたいと思っています。
 補正概要については大きく分けて3つありまして、1つは被災された方々へ緊急に行うべき生活支援。それから2つめは農林水産業や商工業、観光への緊急支援。例えば、農林水産業の復興というのは、これから工事が必要になるわけですけれども、その前にとにかく、仮に流出した表土を回復させないと、果樹が枯れてしまうというような所がありますので、そういった緊急に必要なものを支援するということです。
 それから社会インフラ等の復旧、これは復旧のための調査測量、設計等々の費用です。
 2ページをご覧いただきますと、この3つのカテゴリーに関する補正事業の内容を記載しています。1つめは被災された方々の生活支援です。1番上にある救助対策費は、災害救助法の適用があり、避難所の設置や避難所生活の支援といったようなものは、これから国と県で支援することになりますので、その分の予算です。避難所の設置、食料品・飲用水等の提供といったようなものです。
 それから災害援護資金貸付金ということで、被災された方の生活再建を支援するため、住宅や家財に被害を受けた方に対して災害援護資金を融資することになっています。貸付利率3%、償還期間10年とありますけれども、据置期間が3年ありますので、この3年間はもちろん貸付利率の方は0ということでございます。
 それから3つめは感染症予防対策です。感染症を予防するための消毒費用です。
 もう1つが、農林水産業や商工業、観光への支援です。本格的な復旧工事はこれから始めるわけですけれども、それに至るまでの繋ぎということが大事になってきます。例えば、4番目に園芸産地緊急支援事業というのがありますけれども、泥水の流入や表土の流出といったようなことで、息も絶え絶えの果樹があります。それをとにかく、泥水を払って、表土をかけて、そして命を繋ぐということが必要になってくるわけです。水路も同じようなことでありまして、本格的な復旧の前に、とにかく水を確保しないと野菜が息絶えてしまうということになりますから、そこを支援しようということであります。
 それから5番目が干潟養殖施設緊急支援事業です。先ほど申し上げましたカキの養殖場の生産力回復を図るものです。これも急いでやらなければ、カキが成長できませんから、ぜひこれも急いでやらなければいけません。それから被災地域小規模事業者持続化支援事業です。小規模事業者でございますから、とにかく1日も早く仕事が再開できるように手を打つことが必要ですので、そのための助成です。2分の1の補助率で限度額が150万円、とにかく事業再開のための応急措置を行います。
 それから観光誘客、これがまた大変でございまして、県旅館ホテル生活衛生同業組合の調査によりますと、発災以来昨日までに1万5,227人泊のキャンセルがあったということで、このあたりの繋ぎ、誘客対策をしっかりやっていく必要があります。夏休みがすぐですので、一刻の猶予もならないということで、これも緊急に行わなければなりません。内容としては、1つはJRの光岡~日田間が不通になっていますから、福岡発のバス旅行やゆふいんの森号を利用した商品造成支援、ツーリズムおおいたのホームページや新聞、テレビ等でのPR、旅行会社と連携した誘客対策等々、いろんなことをやっていこうと思っています。農林水産業、商工業、それから観光について急いで対策を講じてまいります。
 3ページですけれども、社会インフラ等の復旧、土木関係や治山関係で、どこに被害が生じているのか調査し、測量して設計を急いでやって、そして国の査定を受けて本格的な復旧工事に入るということになりますので、被災箇所の調査測量及び設計を行うための費用ということで必要な経費を計上しています。
 ここまでが、今回専決で決めさせていただいたものですが、既決予算で、あらかじめ毎年準備しているものがありますから、それもすぐに使えるようにしています。例えば住宅被害の再建支援、これについては毎年1億円の予算を計上しています。市で罹災証明を申請し、罹災を確認して、罹災証明をもらって、さて工事ということになれば、そういうお金がすぐに出せるという状況になっています。支給の上限額は、国の制度では、全壊が300万円、大規模半壊が250万円となっています。県の制度はそれだけではなく、半壊130万円、床上浸水5万円となっていますから、国の制度で足りない地域、中津市が対応できませんから、地域的なカバーをするということと、もう一つは国の制度ではない半壊や床上浸水も適用することで、国の制度と県の制度を合わせて対応をしていきたいと考えています。
 それから生活福祉資金貸付金と農業金融対策事業、中小企業金融対策費など、すでに資金がありますから早急に融資を行いたいと思います。
 7番目が災害復旧事業ということで、これはすでに114億1,451万3千円が計上されていますから、これを活用するということもできます。
 このように、既決予算と今回の補正予算を使いながら、直ちに必要な対策を講じていきたいと思っています。
 以上、豪雨災害に関する被害状況と、本日専決で決めました補正予算について報告でした。

 平成29年度一般会計7月補正予算(専決) [PDFファイル/152KB]

 おおいたASEAN交流促進シンポジウムの開催について

 知事写真② 

 「おおいたASEAN交流促進シンポジウム」を開催します。
 (独)国際交流基金が実施する「日本語パートナーズ事業」の一部を政府関係機関の地方移転の一環として、立命館アジア太平洋大学もあり、色々な意味でASEANに開かれた地域である別府でやってくださいとのお話で、それをきっかけにして、去る5月ですけれども、大分県、別府市、別府商工会議所、別府インターナショナルプラザが連携して「おおいたASEAN交流促進協議会」を設立したところです。
 日本語パートナーズとしてASEAN諸国に赴く方々やASEAN諸国の現地日本語教師が別府に勉強に来る、そういう方たちをしっかり歓迎して、十分な研修効果が上がるように応援しようということで、この協議会を設立しました。そして今回、この協議会の主催で、7月20日(木)に立命館アジア太平洋大学において、「おおいたASEAN交流促進シンポジウム」を開催します。
 お手元に資料をお配りしていますけれども、「ASEAN設立50周年・新時代を迎えるASEANと日本」ということで、日本アセアンセンターの藤田事務総長の基調講演のほか、パネルディスカッション等が予定されています。
 ASEANとの連携を深めていい機会になれば、と思っているところです。

 「おおいたASEAN交流促進シンポジウム」 [PDFファイル/379KB]

平成29年全国知事会議in岩手について

 次に、平成29年全国知事会in岩手の開催です。今月26日(水)から28日(金)までの3日間、岩手県盛岡市で全国知事会議が開催されます。東日本大震災の後、岩手県で初めて行われる会議ということで、震災からの復興状況等も見てまいりたいと思いますし、また今度の豪雨災害についても、話ができればと考えています。

 平成29年全国知事会議in岩手について [PDFファイル/82KB]

第38回大分県少年の船について

 「大分県少年の船」ですけれども、もう38回目になります。7月22日(土)から26日(水)までの5日間、「大分県少年の船」を運航します。
 今回は団員である小学校5年生・6年生が460名。これに高校生の班長と中学生の副班長がついて、いろいろと支援してくれるわけですが、この高校生や中学生の班長、副班長にとっても、いい勉強になるのではないかと思います。そういった方を合わせ総勢600名で沖縄に向かいます。
 今年で38回目になりますけれども、これまでに乗船した小学生は実に1万9,956名ということで、本当に多くの子ども達に参加してもらい、小学生のときに参加した方々のお子さんが、また参加する、というような時代になっています。

 第38回「大分県少年の船」運航事業の概要 [PDFファイル/65KB]
 第38回「大分県少年の船」行程 [PDFファイル/34KB]
 私からは以上です。


幹事社  では、発表項目について質問のある方はどうぞ。
記者  被害額206億円というのは、熊本地震よりかなり大きいのですが、それについて知事はどうお考えですか。  
広瀬知事   熊本地震の時よりも面的な広がりが大きかったのかなと思います。今回は、農地や林地、漁場まで入っています。それから河川や道路など、そういったところで、自然の残した爪痕というのは非常に大きなものだったんだなと思っています。完全に被害を見きっているかどうかというのは、担当の皆さんもまだ確信がないようですから、これから増えていくかもしれません。  
記者  先ほど観光の話がありましたけれども、今回のこの被害について、知事はどのように捉えていて、今後どのように取り組んでいきたいとお考えですか。  
広瀬知事   大分県にとって観光は非常に大事な産業ですから、観光への影響というのは非常に心配をしていました。先ほど申し上げましたけれども、昨日までに1万5,227人泊のキャンセルがあったということで、影響は大きいと思っています。
 対応を考えるにあたって、どうしてこんなに影響が出たかということを考えてみますと、1つは光岡~日田間の鉄橋が流されて、久大本線が途切れているということがありますし、それから、日田彦山線の添田~夜明も通れなくなっているということですから、大分県にとって一番お客さんとして多い福岡県の方、福岡県自身も被災されたということもあるんですけれども、その福岡県から来られなくなったというところもあって、こういったルートの遮断が大きいかなと思っています。
 これから大事なことは、とにかくJRに1日も早くこのルート、鉄橋を復興してもらうことが大事なんですけれども、復興まで、どの位の時間がかかるのか分かりません。このルートは、観光だけではなく、通勤や通学にも皆さん使っておられますから、代替のバス等をしっかり動かしていただくということが大事です。
 それからもう1つは、ゆふいんの森号が日豊本線を回って来ることになったように、代替の電車も動かしてもらって、影響をできるだけ小さくしていただくことが大事ですし、JRさんもそういう方向でいろいろ検討していただいておりますので、ぜひ、そこをお願いしたいというふうに思います。
 それからもう1つ、我々も急いでやらなくてはならないことは、被災した小鹿田焼への支援です。大分県日田市にとって、小鹿田焼、小鹿田の歴史が文化的景観になっています。小鹿田焼の窯元をご覧になることも大きな観光の魅力になっていますから、小鹿田までの道を1日も早く通れるようにする、観光ルートをしっかり通していくことが大事だと思います。
 それからもう1つは、新たに作られた観光ルートを前提にした、旅行商品を作ることも大事だと思います。光岡と日田の間は観光バスで、そうするとバスを利用して大分県にお越しいただくような観光ルート、旅行商品を作るとか、あるいは日豊本線で回ってくる旅行商品を作るとか、そういったこともお願いをしたいなと思います。
 3つ目はやはり、大分県も努力して元気になっていますから、皆さん安心して来てください、ということをしっかりPRすることも大事だと思っています。福岡県の皆さんにもPRしなくてはいけないし、全国の皆さんにもPRしなくてはいけないし、海外の皆さん、特に韓国の皆さんにもしっかりとPRをしていきたいと思います。
記者   特に、さっきも知事がおっしゃっていたように、これから夏休みということで、これからが重要な時期とお考えでしょうか。
広瀬知事   一刻の猶予もならないという気持ちでどんどんやっていきます。
記者   5年前にも、この地域は豪雨に襲われたわけなんですけれども、その時から県としてもさまざまな対策を打たれてこられました。5年前のことが生きた教訓もあると思いますし、今回、新しく突き付けられた課題というのもあると思います。そういう意味で知事からご覧になって、5年前の豪雨と今回の違いはどのような点があると思われますか。
広瀬知事   5年前のことをいろいろ思い出すんですけれども、1つは、今回も日田市と中津市が水害に見舞われました。5年前あれだけの被害があって、例えば日田の花月川の堤防は現状復旧だけではなく、少しかさ上げをしようとか、堤防の高さを高くしようということで、改良、強化を行ってきました。山国川も同じようなことで、青の洞門のあたりの強化なども行いました。それは、今回非常に良かったなと、生かされたかなと思います。あれがなければ、今回もっと町の中心部で大きな水害があったかもしれません。
 もう1つは、川が流れている、あるいは少し増水して水が流れるようなあたりというのは、できるだけ木を植えないようにしようと、広葉樹はいいんだけれども、スギやヒノキなど、そういった植林はできるだけ控えようということで、今回はそれがうまく機能した所もありますし、それが逆に植え替えの時期じゃなかったので、そこが、また被害を受けてしまった、いう所もありました。
 それからもう1つは、日田市長さんが、避難指示を出して、市民の方には避難していただいたけれども、ちょっと家のことが心配だからと、1回避難した後、また戻るといったようなこともあったので、避難指示の内容等をもっと徹底させなくてはいけないのではということもおっしゃっていました。良かった点、悪かった点、反省すべき点はいろいろあると思います。
 これからの復旧・復興にあたっては、我々が5年前に経験し、そして今回また経験し、住民の皆さんとしては、もういい加減にしてほしいという感じだと思います。ですから、この2つの残念な経験をしっかり検証しながら、できる限り生かしていくことが大事なのではないかと思っています。国交省の方にもそんな気持ちでいろいろお願いをすでにしているところです。 
記者   河川被害のことですけれども、福岡県が国交省に河川の復旧の権限代行を要請したということがありまして、大分県では今、知事の方は要請についてどういったお考えを持たれているのでしょうか。 
広瀬知事    県道宝珠山日田線で小鹿田に上っていく梛野地区で大きな土砂崩れがありました。明日、ここについて、土砂の状況はどうなのか、道路をどういうふうに付けたらいいのかといったことを確認しなくてはいけないのですが、このあたりは国交省のテックフォースやテックドクターといった方が来て、いろいろとアドバイスもしてくれています。そういった方の話も聞きながら、自分たちでできる範囲のところをどんどんやっていこうという気持ちです。現在のところ、国交省に権限代行でお願いしようという話にはなっていません。
 権限代行ですでにお願いしているのは、国道212号中津日田道路の中津~本耶馬溪の間は国に権限代行でやっていただいています。そういうのは急いでやってもらったらいいんじゃないかと思っています。今回も、あの道があって非常に助かったという面がありますから。とにかく、早く対策が打てるように一番いい方法を考えていくということだと思います。
記者  
知事今おっしゃられたのは国道212号ですか。    
広瀬知事  そうです。それに沿った中津日田道路に沿った部分が遮断されました。 
記者   ちょっと壊れた所が、あったと思います。
広瀬知事   ところが、中津日田道路が一部開通していたので、こちらにバイパスで来て、いま国道212号は何とか通っているわけです。このバイパスに繋がる部分を、お話の権限代行でやってもらっています。それは以前からやってもらっているんですけれども、これが今回も非常に有効に働いたので、ここを急いでやっていただけると、ますます強靱化が進むのではないかと思います。 
記者   昨年の熊本地震の反省の中で、情報の収集と発信が一番の課題だと知事はおっしゃっていました。
 例えば、以前からあった県の職員をすぐに被災地に派遣して、情報をやりとりするというシステムをより強化するということで動かれていたと思います。今回もそういうことはなさったと思います。ただ今回、情報の面で、連絡がつかない人、そういう人の数をめぐって、発生から2日目~4日目ぐらいの時に大きな混乱があったと私は思っています。日田市が130人といった数字を上げていた時に、一方で大分県では全然桁が違う10人や20人といった数字に終わっていたこともあります。その時に私も、記者会見に出て何度も聞くんですけれども、どうしてそんなに違いが出るのかということに対して明確なお答えがありませんでした。この問題について知事は、現段階でどのようにお考えなのかということと、それから、おそらく昨年同様、今後対応について広く検証されると思うのですが、その中で、この問題についてどう考えていかれるおつもりなのか、この2点をお尋ねします。 
広瀬知事   まず1つは、災害が起こったら現地の災害対策本部に県からプッシュ型で人を派遣するというお話ですが、これは熊本地震の時にそれが全然動いていなかった、4月の人事異動の直後ということもあって、動いていなかったということがありました。今回は、そういうことがあってはいけないというので、4月の人事異動前に、あなたは連絡員です、ということを振興局長が内示をして、それから4月になって訓練も行って、そこのところは一応うまくいったのではないかと思っています。
 それから情報収集のあり方についてですが、死者や不明者など、特に連絡がつかないという人の数については、本当に行方不明で大変だという時には、警察や消防に連絡が入りますから、県としてはそこからの情報が一番確実だと思っています。もちろん市からの情報も取るわけですから、そうすると、一方は130人、一方は15人という違いは非常に気になるところではあると思います。例えば日田市の数字は、連絡が取れない、電話が繋がらない等で市に相談に来たものを、市は第一線で市民の命を守るという立場から、どんどんそれを登録して、場所を確認することが必要ですので、連絡が取れないと言って相談来られたものを、とにかく全部取り上げて対応したということでの数字です。県の方はどちらかと言うと、そういった相談が警察等にあったものを中心にした数字ですので、この違いは、あるのは当然だと思います。日田市の方では確認を急いでいますと、そうしたら、ある地区の孤立が解消したら何十人と連絡が取れたというようなことで、そこの動きはあるなと、一番大事なことは、とにかく安否を確認するということが大事なので、県と日田市の差を埋めることが大事なのではなくて、安否を確認することが大事なので、あまり気にするなということで対応していました。
 大事なことは安否を確認するということ、市がどう動いているのか、我々はどういう数字を持っているのか、そして、その繋ぎとして警察や自衛隊、消防はどう動いてくれているのか、そのあたりを汲み取ることが大事だということで、やってまいりました。これは災害時にはよくあることだと思います。よく、考えておかなくてはいけないことだと思います。  
記者   今回の補正ですが、当面の本格的な復旧までの繋ぎというお話もありましたけれども、大体いつぐらいに、本格的な補正を行うのか、規模感についても、もしお考えがあれば教えていただけませんか。
広瀬知事   おっしゃる通り、今回は、当面必要なものについて計上させていただいて、今日からでも使えるようにしているんですけれども、実際には、これから本格的な復旧・復興に向けて予算を組まなくてはなりません。そういうものを取りまとめて補正予算を第2次で行うのは、今度の9月議会、これから一番早い議会になりますけれども、そこで上程することになると思います。それまでに、ちょっと大変ですけれども、急いで予算の編成をすることになると思います。
記者   今、114億円の災害復旧既決予算分もありますので、国の査定など迅速化を重ねて要望されていると思いますが、そういった部分を踏まえながら9月議会に上程することになりますか。    
広瀬知事  
そうです。きっと9月までに全部出てくるわけではないかもしれませんが、見込み等も入れながら、できるだけやっていきたいと思います。とにかく予算の関係で復興が遅れたと、県民の皆さんに迷惑かけたというようなことには決してならないようにしたいと思っています。    
記者  
激甚災害についてはどのようにお考えですか。   
広瀬知事  
激甚災害の指定には条件があります。
 まず1つは、例えば我々は今、福岡県と大分県について、梅雨前線豪雨災害と言っていますが、もしかしたら、島根県でもあるかもしれない、長崎県でもあるかもしれないということで、一連のものを全体でとらえて被害額がどのくらいになるのか、ということになります。
 それから、市町村ごとにどれぐらい被害が出ているか、地域的な点検もありますので、大事なことは地域にしろ、大きな県域にしろ、それぞれの県にしろ、被害額がどのぐらいになったか、ある程度の目途が立つ必要があります。先ほどお話したように、日田市は全壊が12戸で生活再建支援の適用については、あと12戸が14戸になっても15戸になってもそれは変わらないのですが、激甚災害の場合は、一定のレベルまでいかなくてはいけないということがあるものですから、いま急いで計算しているのではないでしょうか。
記者  
専決予算の中身についてですが、5年前の被害直後の専決処分の内容と比べても、農林水産業、商工業、観光への支援が手厚いなと思うのですけれども、知事も先日の現地の対策会議の後、生活と仕事の再建ということを強調されていましたが、やはり、それだけ今回、産業面での打撃の大きさ、早期復旧が求められる状況だというふうなご判断でしょうか。 
広瀬知事  
5年前の時には、どちらかというと、町中全体が水害に遭って、家屋被害が多かったような気がしますけれども、今回はどちらかというと、面的な広がりが多かったので、農業関係や川沿いの中小企業の被害が大きいのかなと思っています。5年前とは被害の状況がだいぶ違うと思いますので、それに応じてということです。   
幹事社  
他、何かありませんか。それでは発表項目以外で何かある方。じゃあ、どうもありがとうございました。
広瀬知事  
これまでは応急対策ということで、防災局で被害状況等をまとめていましたが、これからは復興対策ということで、企画振興部でまとめていきますので、何か問い合わせ等があれば、復興・復旧でしたら、企画振興部にお願いします。ありがとうございました。
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