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平成31年4月16日知事定例会見

印刷用ページを表示する 更新日:2019年4月26日更新


動画は「おんせん県おおいた!ちゃんねる」へ                                                   
日時:平成31年4月16日(火曜日)13時30分~
場所:第一応接室


幹事社  お願いします。

平成31年度県政推進指針について

  知事会見

広瀬知事  今日、部長会議があり、県政推進指針と補正予算の編成方針がまとまりましたので報告します。
 県政推進指針についてですが、基本的な方向性は3つあります。
 まず、少子高齢化、人口減少に対応し、これに歯止めをかける地方創生にしっかり取り組んでいくことが一つです。二つ目は、先端技術が広がってきており、これを活用して地域課題の解決や地域経済の振興に取り組んでいくこと、三つ目は、自然災害が激しくなってきており、南海トラフ地震などの津波対策も必要になってきますので、県土の強靱化をしっかり取り組んでいくことです。これらの課題については、長期的・総合的な視点も大事ですが、今やらなければ挽回するまでに多くの時間と労力を要することになりますので、とにかく、今、加速、前進という気持ちで取り組もうと考えています。また、今年は、ちょうど「安心・活力・発展プラン2015」の中間年にあたりますので、プランの見直しも行います。
 そして基本方針では、地方創生をしっかりやるということで人、仕事、地域づくりに取り組み、そのことを安心・活力・発展という形で展開していきます。また、このような政策に取り組んでいくためにも、引き続き、行財政改革を推進していきます。
 その取組内容について簡単に説明します。
 「安心」についての主な取組については、子育て満足度日本一の大分県という意味で、社会全体で子どもの成長と子育て家庭を応援する気運の醸成や、育児休業、育児短時間勤務の取得促進による子育てと仕事の両立できる環境づくりの推進といったことを挙げています。また、きめ細かな対応が必要な子どもと親への支援として、児童虐待防止に向けた関係機関の連携と児童相談所の法的対応力の強化を挙げています。引き続き、児童虐待は許さないという強い姿勢で臨みます。
 それから、健康寿命日本一の実現ということで、高齢者の活躍と地域包括ケアシステムの構築に引き続き取り組んでいきますが、高齢者の生活を支えるため先端技術の活用を検討します。先端技術の活用については、高齢者の移動や買物を応援する先端技術のほか、この後に出てくる、農林水産業の高度化への活用、あるいは教育への活用など、先端技術が世の中のありようまで変えようとしているという時代ですから、色々な分野での課題の解決に活用するということが随所に出てきます。
 障がい者が地域で暮らし働ける社会づくりの推進としては、職場指導員の配置など知的・精神障がい者の職場定着に向けた企業支援の充実させ、障がい者就労支援について力を入れていかなければならないと考えています。
 次に、おおいたうつくし作戦の推進についてですが、ユネスコエコパークや国立公園等の受入環境整備の推進や、日本ジオパーク全国大会、日本ジオパークは大分県に2箇所ありますが、今年はこの全国大会を大分県で開催します。また、地球温暖化対策の推進として、ラグビーワールドカップ2019日本大会大分開催で発生するCO2の実質ゼロ化、カーボンオフセットに取り組み、引き続き県民総参加によるCO2削減を働きかけていきたいと思います。
 安全・安心を実感できる暮らしの確立については、犯罪に強い地域社会の確立として、ラグビーワールドカップ2019や2020東京オリンピック等の開催を見据えたインバウンド対策とテロ対策の推進に取り組みます。
 それから、少子高齢化・人口減少時代の地域社会の再構築ということでは、集落機能を互いに補い合い、全体として暮らしやすいコミュニティを形成するためのネットワーク・コミュニティの構築を推進します。本県では、コンパクトシティに対して、ネットワーク・コミュニティの取組を推進しています。
 これも人口減少対策ですが、移住・定住の促進については、移住相談会の定期的な開催や、女性に向けた移住促進も大変大事なポイントではないかということで、移住体験ツアーによる「おおいた暮らし」の魅力発信を行います。また、首都圏の不本意非正規の若者を対象に「おおいた暮らし」説明会を開催します。なお、移住対策としては、住居の取得や賃貸、店舗開設等に対する移住者向けの支援も大変有効ということなので挙げています。
 次に、災害に強い社会づくりと県土の強靱化による防災力の強化がありますが、南海トラフ巨大地震への対応ということで、南海トラフ巨大地震の多様な発生形態に備えた避難場所の確保や避難行動の促進など被害軽減に向けた取組を促進します。既に避難場所は確保しているところですが、大きな町で海岸に近い所で住んでいる方は、離れた山手まで避難するのが大変ということもありますから、避難場所を新たに作るのかどうかとかいうことも含めて避難場所の確保と避難行動の促進ということにしっかり取り組まなければならないと考えています。それから、県民の命と暮らしを守る社会資本整備として、地震・津波対策は南海トラフ対応で挙げていますが、その他に降雨の激化傾向を踏まえた河川の計画流量の見直しや、玉来ダムの早期完成、土砂災害警戒区域等の指定といったことに取り組みます。土砂災害警戒区域等の指定については、31年度までに調査を終了し、32年度までに区域指定を終了するということにしていますので、このペースでしっかり取り組んでいかなければならないと考えています。耶馬渓金吉川流域の山腹崩壊の点検も怠りなく行います。
 「活力」についての主な取組については、まず、農林水産業についてです。市場ニーズが高く産地拡大が可能な水田畑地化に適した品目の選定ということを挙げていますが、農林水産業は、生産面における構造改革とマーケット対策という二つを中心に知恵を出し、汗をかいて儲かる魅力的な農林水産業を作っていこうと考えています。特にマーケットインの商品づくりの加速として、ベリーツ、おおいた和牛、乾椎茸といったものについて、ブランド戦略を立てしっかり取り組んでいきます。また、有機農業のスマート化等による生産性や認知度の向上ということで、これから海外展開しようという時に有機農業が非常に大事になってくると思っています。それから、女性経営者の確保に向けた研修制度の創設等による「おおいた農活女子プロジェクト」の始動ということで、先ほど申し上げましたが女性の移住促進といったことも含めて応援していこうと考えています。
 次に産業の振興についてですが、中小企業・小規模事業者の活力向上ということで、移住起業者の創出や地域課題解決型の起業支援に取り組みます。また、成長志向のベンチャー企業家を応援し、ベンチャーエコシステムを構築します。聞き慣れない言葉ですが、大分県ゆかりのベンチャーや先輩ベンチャーに、大分の若手ベンチャーのアドバイスや指導をしてもらうことで、ネットワークを作り、応援してもらおうということです。東京で活躍しているベンチャーの中には結構そういう気持ちを持っている方もおられますので、ネットワーク化して大いに元気づけてもらおうと考えています。それから、商業の活性化とサービス産業の生産性向上ということがありますが、サービス産業の生産性向上のため、宿泊業、飲食業を対象に支援します。宿泊業の生産性向上のためには、例えば協業化をするとか色んなことが考えられる訳ですが、そういうことも含めて、色々と応援していこうと考えています。また、域外消費を呼び込み、誘客効果を県経済に波及させる観光産業の振興に向けた高付加価値化等を推進します。これと同じような発想で、観光を産業としての側面からとらえ、今度、商工観光労働部ができます。それから、県産食材を活用した食観光の推進として、これぞ大分というような物を作っていけばおもしろいのではなかと思っています。例えば、日田の焼きそばや佐伯の寿司など色々ありますが、何があるかは今から考えていきます。このほか、県内就職促進に向けた高校生へのきめ細やかな企業情報の提供や、県内の高校、大学等新規学卒者向けの県内定着支援といった若者の県内定着を図っていきます。県内の中小企業がもっと採用力を付けていく必要がありますので、そのような指導も含めて県内就職を促進していきます。なお、平成29、30、31年度の3年間で合計1万8,500人の若者、女性、高齢者の県内就職を促進するとしていましたが、29年度の実績が5,196名で、ほぼ目標を達成したと考えています。1万8,500人を3年で平均すると1年度あたり6,000人強という計算になります。1,000人ぐらい足りませんが、段々数字も上がってくるのではないかと期待しています。また、多様な人材の活躍促進として、ものづくり産業を支える技能士等の確保・育成を推進します。人手不足ではありますが、そのような中でやはり能力の高い人材が必要になってきますので技能士等の確保・育成に取り組みます。それから、大分県版第4次産業革命“OITA4.0”の加速については、これが、先端技術への挑戦にあたりますが、OITA4.0の更なる展開を進め、IoTやAI、ロボット、ドローン等の先端技術の活用による人手不足等の地域課題解決や産業基盤の強化につながるプロジェクトを支援していきます。
 次にツーリズムの推進の一環ですが、欧米・大洋州へのプロモーションと情報発信を強化します。ラグビーワールドカップ2019などの機会を活用しながら、欧州・大洋州へのアプローチもしっかり行います。
 「発展」についての主な取組については、特に教育について色々と挙げています。小・中・高等学校を通じた「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業改善の徹底と、高大接続改革を徹底します。特別支援教育の充実では、再調理やアレルギー対応ができるよう特別支援学校における自校式給食施設の整備を進めます。また、外国人の雇用拡大に関連して、日本語指導が必要な外国人児童生徒等に対する支援を充実させます。これについては、どのくらいの実態があるか調べてみなければ分からない部分もありますが、必要性についての議論も出ていますので、しっかり対応していきます。時代の変化を見据えた教育の展開の一つです。それから、グローバル社会を生きるために必要な意欲と能力を備えた人材の育成として、国際バカロレア認定等世界に通じる教育プログラムの導入に関して調査・研究します。
 次に、「まち・ひと・しごと」を支える交通ネットワークの充実ということで、まずは、広域交通ネットワークの整備促進として、東九州新幹線の整備計画路線格上げに向けた取組を推進します。それから、九州の東の玄関口としての拠点化として、大分空港へのアクセス向上のための海上交通の検討を行います。このほか、まちの魅力を高める交通ネットワークの構築として、大分スポーツ公園へのアクセスなど県都大分市の交通円滑化に関する検討を行います。
 それから、芸術文化による創造県おおいたの推進として、芸術文化の振興とともに観光誘客や情報発信、国際交流の充実につながる芸術文化による地域おこしに取り組みます。芸術文化も地域おこしの大きな材料になるといいますか目標になるのではないかと考えています。
 また、行財政改革についても、着実に推進していきます。
 県政推進指針について、以上のようなことを頭に置き、これから政策について議論し、予算編成をしていきます。

平成31年度県政推進指針のポイント [PDFファイル/164KB]

平成31年度県政推進指針 [PDFファイル/532KB]

平成31年度補正予算編成方針について

 31年度の予算編成方針も、今日、部長会議で議論しました。
 予算特別枠を作るのか、作るとしたらしたらどのくらいの規模かというところがポイントですが、今回は、大分県の創生を加速・前進させなけらばならないということが大命題になっていますから、20億円の「おおいた創生加速前進枠」という特別枠を設定しました。
 政策の方向性を見直し、予算編成の方針を決めましたので、今から補正予算の編成に取りかかります。

平成31年度補正予算編成方針ポイント [PDFファイル/16KB]

平成31年度補正予算編成方針 [PDFファイル/15KB]

移住・定住の成果と今年度の取組について

 30年度の移住・定住の成果がまとまりましたので報告します。
 移住・定住につきましては、平成27年度から東京に移住コンシェルジュを配置し、また、28年度からは東京、大阪、福岡の県外事務所に移住サポーターを置いて、相談体制を拡充してきましたが、おかげさまで順調に成果が出ているのではないかと思います。
 こうした取組前の26年度は292名だった移住者数が、29年度には1,000人を超え1,084名になりましたが、30年度はこれを更に上回り過去最高となる1,128名になりました。
 市町村別に見ますと、日田市が293名で見事3年連続1位、佐伯市が177名で3位から2位に浮上し、由布市が149名で初のベスト3入りになりました。市町村ごとに色々と頑張って努力していただいていますが、日田市は、福岡に近いという面もありますし、移住奨励金をはじめとした支援策を充実し移住促進に取り組んでいるということです。佐伯市は、お試しツアーなどを企画し、佐伯市の紹介に非常に力を入れているとのことです。由布市は担当を強化して取組を組織化したとのことです。
 いずれにしましても、移住していただく方が増えるのは、大変歓迎するところであります。

移住者数の推移 [PDFファイル/5KB]]

平成31年度OPAMの企画展等のスケジュールについて

 大分県立美術館も開館5年目になります。おかげさまで30年度の入館者数は、57万2,000人になりました、開館の27年度が64万2,000人、28年度が43万4,000人と、29年度が64万8,000人ですから、良いレベルを維持できているのではないかと思います。
 本年度の展覧会ですが、一つは現在開催中の「古代アンデス文明展」で、先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を征服するまでの約15,000年にわたる文明の変遷を紹介しています。既に1万3,000人を超える方にお越しいただいたということで、人気が高いです。
 それから、5月18日から6月30日まで、ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵していますアビー・コレクションという有名なコレクションがあるのですが、その中から竹工芸の名品76点がが揃う「竹工芸名品展」を開催します。アビー・コレクションは、日本初公開です。
 夏には、6月29日から9月1日まで、大人から子どもまで人気の「ムーミン展」を開催します。
 秋のラグビーワールドカップ開催時期には、多くの海外からのお客さんに来ていただけることを期待して、一つは、日本といえばアニメということで「名探偵コナン科学捜査展」を開催します。並行して、「The Ukiyo-e 歌川派」や、「日本の美意識-刀剣と金工-」を開催します。アニメと浮世絵と刀剣ということで、外国のお客さんを魅了しようと思います。
 大いに皆さんに楽しんでいただきたいと思います。

大分県立美術館年間スケジュール [PDFファイル/1.51MB]

古代アンデス文明展ちらし [PDFファイル/352KB]

竹工芸名品展ちらし [PDFファイル/671KB]

ムーミン展ちらし [PDFファイル/706KB]

ラグビーワールドカップ2019大会に向けた取組について

 最後にラグビーワールドカップ関連です。
 一つは、豊後大野市の朝倉文夫記念館にあります「巨大寝ころび招き猫 福猫ふくにゃん」が、ラグビーワールドカップを盛り上げようと大分市に長期出張します。今日16時から除幕式を行います。出張許可を出してくれた川野豊後大野市長さんなどにご参加いただきます。
 ご存じのように「福猫ふくにゃん」は、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の豊後大野市リーディング事業で、朝倉文夫さんが学んだ東京藝術大学の深井隆先生や学生達を中心に木彫で制作されたものです。
 この「福猫ふくにゃん」にしばらく大分市内に出張してもらい、昭和通り交差点に飾ります。
 もう一つ、ラグビーワールドカップに関連して、来県される皆さんに大分の観光、文化、グルメなどを楽しんでいただくため、今日から「O!TA(おおいた)」アプリの運用を開始します。
 担当課から、機能や画面等を紹介します。

(ラグビーワールドカップ2019推進課実演)

広瀬知事  項目については以上です。

巨大寝ころび招き猫「福猫ふくにゃん」除幕式のお知らせ [PDFファイル/134KB]

O!TA(おおいた)アプリ概要 [PDFファイル/689KB]


幹事社  ありがとうございました。発表項目についてご質問のある方はお願いします。
記者  県政推進指針について、5期目のスタートというところで、今回、知事が特に重視した点というのはあるのでしょうか。
広瀬知事  ある程度申し上げましたが、3つの点を力を入れて取り組みますと、また、取り組まなければならないと思っていますとお話ししました。
 一つは、少子高齢化・人口減少に対して、できるだけ早く減少カーブを緩やかにして歯止めをかけるということです。二つ目は、先端技術が世の中のありようまで変えようとしており、やはり、そこに挑戦し、地域課題の解決に活用する、あるいは、新しい産業の育成に使っていくことが非常に大事ではないかと考えています。三つ目は、南海トラフ地震、津波対策も含めて自然災害が非常に大きく激しくなってきていますので、それへの対応をやらなければいけないと考えています。国からの予算もしっかり確保していくよう話したところです。この3つについて、非常に重点的に取り組まなければならないと思っています。
記者  新しい任期に向けた県政の方向性を示す非常に重要な指針だと思いますが、一言で総括すると、どのような県政の指針になったかというのをお伺いできればと思います。
広瀬知事  これももう述べてますが、この3つの課題は大きな課題で長期的な視点を持って取り組まなければならない課題でもあります。しかし、他方で、できるだけ早いうちに対応し何らかの成果を上げていかなければ、取り返すのに大きな時間と手間がかかるようになるという認識がありますから、やはり、加速前進ということを大きな思いとして諸課題に取り組んでいきたいと思っています。
記者  「おおいた創生加速前進枠」について、ずばり、どういった狙いで作られているのかを一言でお願いします。
広瀬知事  今、申し上げた3つの大きな課題に取り組むにあたり、できるだけ効率的で、効果的な政策を組み立てていきたいと考えています。それぞれの部局において、良い知恵を出してください、そのためには予算で困らせたりはしませんというぐらいのことを言ってあります。特別枠とは、そういう意味があるのではないかと思っています。
幹事社  他に発表項目でご質問のある方いらっしゃいますか。
記者  東九州新幹線の話もされましたが、国に対して働きかけていきたいということでしたが。
広瀬知事  東九州新幹線。
記者  東九州新幹線も含めて、国に対してどのような働きかけをしていくのですか。
広瀬知事  国土の強靱化というところがあります。どちらかというと、治山・治水対策は国の大きな責任ですし、今回、国は、平成30年度の補正予算も含めて3カ年で7兆円規模の事業をやるというぐらい意気込んでしてくれています。
 それから、地方創生では、地域づくりという意味で道路の整備等がある訳ですが、このインフラ整備については、国の力も引き出していきたいと思っているところです。
記者  予算の話に戻りますが、今度の補正予算と、既に成立している骨格予算を合わせて、予算規模はどのくらいをイメージされていますか。
広瀬知事  規模はあまり議論したことはないですが、今年、国の地方財政計画は前年に比べて、2~3%。
総務部長  3.1%です。
広瀬知事  3.1%大きくなっていますので、それを頭に置きながら前年をやや上回るぐらいの規模になるのではないかと思います。最初に規模ありきということよりも、むしろ、本当に良い政策をどれだけ組めるかということに尽きると思います。
幹事社  発表項目についてよろしいですか。では、項目以外で質問がある方はお願いします。
記者  熊本地震から3年が経ちました。あの時の出来事を振り返って、今後、新しい県政が始まる中で、どのように向き合っていきたいか思いをお聞かせください。
広瀬知事  熊本地震は、隣県で、しかも大分県が国体等で色々とお世話になった益城町や、大分県に近い南阿蘇村などが大きな被害に遭い、そのような意味では、我が事のように非常に心が痛むところがありました。併せて、あの時は夜の発災だったので、別府や湯布院、日田もひどいらしいということだったのですが、どういう状況になっているのか情報がなかなか掴めず、非常に不安な気持ちで朝を迎えた記憶があります。情報を早く掴むことがいかに大事なことかと実感しました。県職員が市役所等に行き情報を収集をしようとしても、市役所もなかなか情報が分からないという状況で、その後、また新たな情報収集の方法を考えなければいけないとか、色んな反省すべき点があったような気がします。
記者  大分県内でも被災された方がいらっしゃいますが、今回、県下を回りながら、そのような方と話す機会とかあったりしたのでしょうか。
広瀬知事  地震で被災された別府の旅館の方とか、水害で被災された津久見の方、日田の皆さんとか、色んな人に会いました。今、思えば、熊本県など他県に比べると被害が少なかったのですが、本当に大きな被害だと思いました。そのような中で、被災された皆さん方が非常に元気に頑張ってくれていたのが印象的でした。
記者  改めてですが、あの時の課題が色々と洗い出されたと思います。改めて、県政にどのように臨んでいくかお聞かせください。
広瀬知事  一つは、災害があったとき、とにかく現場の状況を知る必要があるので、防災連絡員が市役所や町役場に行き情報を確認するということがありますが、熊本地震の時は人事異動直後で担当が決まっていなかったところもありました。防災連絡員だけは内示があったら決めておくぐらいの気持ちで、隙がないようにしておく必要があると考えています。
 もう一つは、情報収集について、夜は情報の取りようがないというのでは、やはり駄目ではないかと思います。国も、同じような問題意識を持っています。災害発生時には、携帯電話やSNSなどで色々な情報が飛び交います。そのような情報から、あの地域では何か起こっているらしいとか、この地域は発信が多いとか少ないとか、ある程度、地区を限定し状況を把握するというような方法も考えられます。そのような新しい手法も必要になってくると思います。
 それから、もう一つは、いざという時の通信手段です。熊本地震の時は県内の通信手段は大丈夫でしたが、通信手段を確保しておかなければいけないと考えています。そういうことが教訓としてあります。
記者  そのようなことに取り組んでいきたいと。
広瀬知事  そうです。もう既に、そのような点については、熊本地震の教訓を反省点として、直ちに取り組んでいます。
記者  話が戻って恐縮ですが、知事がおっしゃった3つの課題の中でも、やはり、地方創生が最大の課題であると思います。今、知事が説明してくださったように、取り組みの中には大変めざましい成果も上がっている部分もあるかとは思うのですが、肝心の人口減少が止まる方向に行きつつあるかどうかというと、人口動態を見ても、なかなかそうなってはいないと思います。それを指摘すると、知事は、だから前進、加速させるのだとおっしゃいますが、本当に止まる方向に進みつつあるという実感を持つまでには至っていません。それが、どうしてなのかということについては知事のお考えをお尋ねしたいというのが一つあります。
 もう一つは、具体的な目標として、来年になりましたが2020年には社会増減をプラスマイナス均衡させるという目標を人口ビジョンの中に定められております。しかし、これも、去年、一昨年の動向を見ていると拡大しつつある方向にあります。増減均衡させることについての知事の意気込みをお聞かせください。
広瀬知事  人口減少カーブをできるだけ早く緩やかにするという気持ちではありますが、おっしゃるようになかなかそうなっていないことについては全く同じように心配しています。
 どうしてかということについては、今、高齢化がピークに向かって進んでいる時なので自然減が大きく、社会減についても思うように歯止めがかかっていない状況です。とにかく子育て満足度日本一ということを目標に子どもを生み育てやすい環境を作ろうと取り組んできました。これは、ある程度成功していて、平成28年には22年ぶりに合計特殊出生率が1.6台になりました。しかし、それでも人口が減っているのはなぜかというと、若い人が県外に出て行っていることが大きいです。20から24歳の世代が社会減の大半を占めていますから、現在、子育て満足度と併せて仕事づくりに力を注いでいます。今度の政策の中では、子どもを生み育てやすい環境づくりや、出会いサポートセンターの活動の強化などに取り組み、大分で育った皆さんに大分に定住していただく、あるいは大分に来てもらうという対策を総合的に行わなければならないと思っています。均衡するように最大の努力をしていかなければならないと思っています。
幹事社  他にありませんか。
記者  話は変わりますが、大分トリニータがJ1で5位なのですが、お気持ちをお聞かせください。
広瀬知事  本当にびっくりしています。負けが2試合だけで、私が応援に行った時に負けたので、応援にいかない方が良いのかと、最近、自虐的になっていますが、こんな嬉しいことはないです。色んな意味で、地域に元気が出てくる大きな元になるのではないかと思っています。
 J1に復帰したので、選手の補強でまた費用がかかるのかと心配もしていましたが、片野坂監督が会社の事情や財政状況もよく理解していただき、非常に効率的に選手の補強をしていただいたので、そのことも良かったと思っています。
記者  今後への期待については。
広瀬知事  J1残留と言っていたのが遠い昔みたいです。目標は上位入賞でしょう。
記者  九州運輸局が、昨日、九州における鉄道のあり方に関する調査報告をプレスリリースしました。鉄道自体の存続を目的化しないとか、あり方について地方自治体と事業者が正面から議論しないといけないとかいった内容が書かれていたのですが、日田彦山線の存続等も含め、知事として、この調査報告をどのように感じていらっしゃいますか。
広瀬知事  意図はよく分かりませんが、よく議論しなければいけないということについていえば、しっかり議論してるところです。ただ、なかなか落ち着き先が見つからない状況です。だからと言って放っておく訳にはいきません。日田彦山線は被災から時間が経っている訳ですから、急いで結論を出さなければならないと思います。30年度中に方向性を出すのがスタートラインだったので、本当に遅れてますから急いでやりたいと思います。
記者  トップは変わっていませんが、事務方の担当が替わるところもあるかと思います。今後の会議の日程等はまだ決まっていないのですか。
広瀬知事  まだ決まっていません。前回の会議の時に次回は4月中、遅くとも5月の初めのゴールデンウィーク明け早々にと申し上げていたと思います。そのスケジュールを変えたいという話もありませんから、4月中に開催することを私は希望しています。
記者  別件で、知事公舎の完成が今月かと思いますが、工事は順調に進んでますでしょうか。
広瀬知事  進んでいるのではないでしょうか。知事公舎なので誰が入るかわからない状況でしたから。確かマスコミの皆さんに内覧をしてもらう予定のがあるのではないでしょうか。その後に、引っ越しをすると思いますよ。
幹事社  各社、よろしいですか。
記者  旧公舎の利活用はどうされていくのでしょうか。
広瀬知事  何も決まっていません。非常に切羽詰まって行革をしていた時には売却という話もありましたが、ご近所や市民から、大分市はそれでなくても緑が少なく、売却してマンションにでもされたら大変だという意見も強かったです。何とか売却しなくても財政再建ができる状況となり、そのような意見もいただいていますので、そのことも考えて処分していかなければならないと思います。簡単に売却してという訳にはいきませんので何も決まっていません。
幹事社  では、記者会見を終わります。
広瀬知事  5月1日に新天皇が即位になります。大分県では、5月1日にお慶びの祝電をお送りさせていただきます。それから、謹話を出させていただきます。
 それから、宮内庁に記帳所を設けるとのことですが、大分県も、5月4日と5日に県庁舎内に記帳所を設けます。
 また、即位のお祝いでございますから、県立美術館コレクション展を5月1日無料開放します。県民の皆さんと共にお慶びを申し上げたいと思いますので、ご報告を申し上げます。
 以上です。ありがとうございました。
※知事及び記者の発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、作成しています。[記録作成:企画振興部広報広聴課]
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