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第1章 1 豊かな自然とともに生きる-4

印刷用ページを表示する掲載日:2016年3月16日更新

4.ジオパーク

(1)ジオパーク(Geopark)とは

  「ジオ(Geo)」は地球や大地を、「パーク(Park)」は公園を意味することばです。
  わたしたちがくらしている日本列島は、過去の地球の活動がわかる貴重な地層や岩石、地形などが各地に見られ、地球の成り立ちについて学ぶのにとても適しています。
  このような地形や地質から大地の成り立ちを学び、その上に広がる自然や地域の歴史・文化などを大切にしながら、観光や教育の場として活用できる大地の公園のことを「ジオパーク」といいます。
  ジオパークになるためには、「日本ジオパーク委員会」の審査(しんさ)をうけて認めてもらう必要があり、全国で39地域が日本ジオパーク(うち8地域が世界ジオパーク)になっています。
  大分県内では、2013年9月に、姫島村(おおいた姫島ジオパーク)と豊後大野市(おおいた豊後大野ジオパーク)が日本ジオパークに認められました。
 

日本のジオパーク

    日本のジオパーク [PDFファイル/154KB]

 

(2)大分県のジオパーク

  大分県では、姫島村の「おおいた姫島ジオパーク」と豊後大野市の「おおいた豊後大野ジオパーク」が日本ジオパークに認められています。
  ジオパーク活動に取り組む両地域では、大地の成り立ちに気づき、大地に育まれた自然や歴史・文化などを見つめ直すことで、「ここしかない」という地域への愛着が一層高まっています。

おおいた姫島ジオパーク

  県北東部にある姫島村は、約30万年前から火山が次々と噴火してできた島です。7つの火口のあとや溶岩(ようがん)が冷えて固まったようすを観察できる崖(がけ)などがあります。
  観音崎(かんのんざき)では、高さ40メートル、幅120メートルにわたって、黒曜石(こくようせき)の崖をみることができ、「姫島の黒曜石産地」として、国の天然記念物(てんねんきねんぶつ)になっています。この姫島の黒曜石の特徴(とくちょう)は、全国的にもめずらしい乳白色をしていることです。石器時代から縄文時代にかけて、「矢じり」などの石器の材料として流通し、西日本一帯で使用されていました。
  また、姫島には、5月から6月にかけて、渡りをする蝶のアサギマダラが、島に生えているスナビキソウの花の蜜を求めて休息に訪れます。

観音崎アサギマダラ

          観音崎の黒曜石(姫島村)                 アサギマダラ(姫島村)

おおいた豊後大野ジオパーク

  県南西部にある豊後大野市は、約9万年前に熊本県の阿蘇山(あそさん)が噴火(ふんか)したときに起きた、火砕流(かさいりゅう)による堆積物(たいせきぶつ)が冷えて固まった「阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)」という岩石に広くおおわれています。
  市内にある「原尻の滝」は、大きさが幅120メートル、高さ20メートルにもおよぶ巨大な滝で、「阿蘇溶結凝灰岩」におおわれた大地を川の流れがけずり、今のような独特な地形となっています。
  また、「阿蘇溶結凝灰岩」は、石のなかでは比較的やわらかく加工しやすいことから、豊後大野市では石の文化が発展し、現在も人々の生活の中にみることができます。「阿蘇溶結凝灰岩」を利用した石橋や磨崖仏(まがいぶつ)などがたくさんつくられており、「アーチ式石橋」の数が日本一多いことでも知られています。

原尻の滝出会橋・轟橋

          原尻の滝(豊後大野市)                  出会橋・轟橋(豊後大野市)

(3)大分県の地質遺産(ちしついさん)

  学術的に貴重な地形や地質などを「地質遺産(ちしついさん)」といいます。大分県内には、日本ジオパークになっている姫島村や豊後大野市のほかにも、日本や世界を代表するとされる地質遺産がたくさんあり、県のホームページに「大分県地質遺産」として紹介しています。
  また、わたしたちのくらしている大地について、地下の岩石や地層の種類、できた時代、でき方によって色分けした地図を「地質図」といいます。本県の地質図をみると、複雑な成り立ちであることがわかります。

大分県の地質図

【大分県の地質図】 [その他のファイル/244KB]


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