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第1章 1 豊かな自然とともに生きる-4

印刷用ページを表示する 更新日:2012年2月13日更新

4.おおいたジオパーク構想

 わたしたちが住んでいる大地は地球の表面です。
 毎日何気なく見ている山や川には、それぞれ他のどことも違う成り立ちがあり、何かの理由があって今のような姿になっています。
 そういうことに気づくと、普段何となく見ている景色が、かけがえのない素晴らしいものに見えてきます!

(1)大分県の地質遺産

 学術的に貴重な地形や地質、それらに関する素材を「地質遺産」といいます。
 大分県にはたくさんの「地質遺産」があります。
 例えば、豊後大野市にある「原尻(はらじり)の滝」は、今から約9万年前に熊本県の阿蘇山が噴火した時に流れ出た火砕流が冷えて固まった岩石が、今のような景観をつくりだしています。滝の大きさは幅120メートル、高さ30メートルにもおよび、水が岩を削って今のような地形になっています。

原尻の滝(豊後大野市)

原尻の滝(豊後大野市)


 また、阿蘇の火砕流が冷えてできた岩は「灰石(はいいし)」と呼ばれ、加工しやすく粘り強いことから大分の石文化を発展させました。この灰石で石橋や磨崖仏(まがいぶつ)などが造られ、人々の生活の中にいきています。大分県は日本一石橋が多いことでも知られています。

出會橋・轟橋

出會(であい)橋・轟(とどろ)橋(豊後大野市)

 一方、姫島村は約20万年前から火山が次々と噴火してできた島で、7つの火口跡やマグマが急激に冷やされてできた黒曜石(こくようせき)がみられます。観音崎(かんのんざき)には、高さ40メートル、東西100メートルの範囲にわたって黒曜石が露出し、石器時代から縄文時代にかけて「石の斧(おの)」などに加工され、西日本一帯で使用されていました。歴史の教科書にも登場する「姫島の黒曜石」は、現在、国の天然記念物に指定されています。

観音崎(姫島村)

観音崎の黒曜石(姫島村)


 このように、地質遺産を見て、触れて、学ぶことで、地球の成り立ちや地球と人のつながりを知ることができます。

(2)ジオパーク(Geopark)とは

 「ジオ(Geo)」は地球や大地を、「パーク(Park)」は公園を意味することばです。
 学術的に貴重な地形や地質をもつ大地の公園が「ジオパーク」です。ジオパークは、地形や地質、その上に成り立つ自然、そしてそこに暮らすわたしたち人間の歴史や文化を、守り・学び・活かすことを目的としています。
 わたしたちが暮らす日本は、過去の地球の活動を記録した地層や岩石、最近の地球活動がわかる地形などが各地に見られ、地球の成り立ちについて学ぶのにとても適しています。
 現在日本には33地域の日本ジオパーク(うち6地域が世界ジオパーク)がありますが、「ジオパーク」と名乗るためには日本ジオパーク委員会による認定が必要です。
2013年9月には大分県内で初めて、姫島村と豊後大野市が日本ジオパークに認定されました。

日本のジオパーク

     日本のジオパーク [PDFファイル/96KB]

 

(3)おおいたジオパーク構想

 大分県には、日本・世界を代表するとされる地質遺産がたくさんあり、県のホームページに「大分県地質遺産」として紹介しています。
 わたしたちの暮らしている大地について、地下の岩石や地層の種類、できた時代、でき方によって色分けした地図を「地質図」といい、本県の地質図をみると、複雑な成り立ちであることがわかります。

大分県の地質図

【大分県の地質図】 [その他のファイル/244KB]

 大分県では姫島村や豊後大野市などと一緒に、ジオパーク活動の推進に取り組んでいます。
 みなさんもジオ(地球)と人々の生活のつながりを考えながら、身近にある地質遺産を見て、触れて、学び、これまで知らなかった大分県の素晴らしさを見つけてください。その素晴らしさを守りながら、観光や教育・学習活動などに活かし、活力ある大分県にする取組が「おおいたジオパーク構想」です。
 また、地震や火山噴火、気象災害などが多い日本では、それらの自然災害と共存することが、わたしたちのくらしを守る上で必要不可欠です。地域の成り立ちを学ぶことは、その土地の災害の特性を知ることに繋がります。過去の災害を知り、その教訓を後生に伝えていくうえでも、この取組は今後大きな意味を持ってくると期待されています。

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