ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > こころちゃんの部屋 > 巻き戻せない人生

巻き戻せない人生

印刷用ページを表示する掲載日:2015年8月6日更新

巻き戻せない人生

 どら焼き屋の主人とハンセン病元患者の交流を描いた『あん』、原作小説も評判になりましたが、映画化もされました。ご覧になった方も多いかと思います。

ハンセン病は非常にうつりにくい病気で、今では感染しても顔や手足に後遺症もなく治すことができます。しかしながら、かつて患者は施設に強制収容され、子どもを産むことが許されず堕胎や断種手術を強要される、不満を言うと監禁される、といった非人道的な扱いを受けていました。有効な薬が発見されたのは1946年ですが、日本政府は50年後の1996年まで隔離政策を続けました。その後、国は政策転換の遅れなどの責任を問われた訴訟の地裁判決を受け入れ、元患者に謝罪しました。しかし、2003年には元患者さんたちがホテルの宿泊を拒否されるといった事件も起きています。そして現在、帰る場所もなく、施設の中で暮らす元患者が全国に1700人おり、その平均年齢は既に84歳です。これら元患者さんたちの人生を思うと、悲しくて、悔しくて、その過ぎ去った人生を巻き戻すことはできないものか、という気持ちになります。

 同じ過ちを繰り返してはなりません。私たちは、怖がられている感染症について「どんな病気なのか」「どのようにうつるのか」を正しく知る必要があります。そして、病気になると苦しい、つらい、ということを思い出しましょう。そうすれば、患者の皆さんが不必要に避けられる、差別的な扱いをされる、といったことがなくなるのではないでしょうか。

巻き戻せない人生、誰もが自分らしく生きていけるといいですね。

法務省人権擁護局へのリンク

過去の気がかり一覧

人権テレビ番組


大分ラグビー情報についてはここをクリックしてください